18年にもなりますか

感じた事、出来事、いろんなこと書き綴ってます。

心の弱さ、深い悲しみ

2005-12-10 16:03:48 | 
 なぜ、こうも悲惨な事件が繰り返されなければならないのだろうか?

 なぜ、力のある者が、力の弱い者を嬲り、傷つけ、命まで奪うのだろうか?

 言いようのない悲しみと怒り。

 もって行き場のない感情。

 どこかで何かを置き忘れたままにして来たツケというにはあまりにも、悲しい
 出来事ばかりである。

 多くの失われたか弱い命。
 その命をそれまで本当に大切に育ててきた親。
  
 そのか弱い命を奪った”大人”とは名ばかりの”子供”
 名ばかりが”大人”を育てた親。

 こんな、もって行きようのない悲しみは金輪際にしてほしい。

 こんな世間を作ったのは”親”という大人達であることを忘れないし、
 またこんな社会で最愛の子供を失って大きな悲しみに包まれるのも”親”
 という大人なのだ。
 
 いったい日本のどこで、人の命を簡単に奪うことを教えているんだろう?
 教えられもしないことを、なぜ簡単にやってしまえるのだろう?
 どこかで何か、大切なものを忘れてしまっている。

 もう一度、忘れてはいけない大切なものを思いだして、幼い命がだれか
 によって奪われてしまうことがないようにここに記す。



 



世界の中心で、愛をさけぶ

2005-12-10 15:51:13 | 映画
 2004年に公開されて、ブームにもなった「世界の中心で、愛をさけぶ」をDVDレンタルで観た。

 原作本は読んではいないが、本当に胸が強く締め付けられてしまう、強烈な映画だ。
 まだ観ていない人は、まずはレンタルしてきて観ることをおすすめする。

 映画を観ていて思ったのは、自分がもし大人になった主人公の朔太郎の立場になったとき、高校時代にお互いに想い合ったままで死んでしまったの彼女”亜紀”との交換日記ならぬ交換カセットテープを結婚を前に聴くことになったとしたら、いったい自分はどんな気持ちになるのだろうということだ。そう想像しただけで複雑な思いが心の中で激しく交錯してしまう。

 高校生のまだまだ純粋に相手の事を想い合う気持ちだけが強い二人の結びつき。その時、二人が過ごしたその時の、そのままの時の”声”がテープから流れてくる。お互いの事を思いつつ吹き込んだカセットテープ。そしてこのテープから流れてくるその時の一つ一つの言葉。相手への気持ちが込められた生前の肉声なのだ。

 テープを聴くことで、朔太郎の中に再び蘇るその時の感情と、自分ではどうしようもできない、悔やんでも悔やみきれないでいる彼女を失った気持ち、そしてその気持ちに代わるものを見つけられず、埋めることができないままで居る朔太郎のこころの中の空洞。

 もしも、自分にそんなことがあったとしたら、恐ろしく胸が締め付けられるだろう。自分の中にあるまだ吹っ切れないままでいる、死んだ彼女に対する気持ちを、そのテープが、より強く印象的に今の自分の胸に再び蘇らせるなんていうことがあったら、自分はいったいどれほど普通に居られるだろう?

 あらためて、腹の底から大声で叫んで、その気持ちを胸の中からはき出したい気持ちになる。それでも、はき出しきれない気持ちは、恐ろしい力で胸を締め付けて、心を揺さぶり、強く心の中に渦を巻く。止めどなく涙が溢れ出し止めることなどできない事だろう。
 この映画は、そんな”朔太郎”の心の叫びを、二人の女性、”亜紀”と”律子”の運命的に絡んだ糸をほぐしながら、展開され、観る者の感情を強く揺さぶる。

 あまりに強烈に”朔太郎”の気持ちが伝わってきたので、映画を観で後数日経った今でもまだ心の隅っこにその感情がくすぶったままのような感覚が残っている。本当に”きつく”心を締め付ける映画だ。

 こころをこれほどにも揺さぶる映画は久しぶり。心の揺さぶられ度180%、映画としては100点満点で95点ぐらいか。ちょっと甘いかな。

キャスト:大沢たかお、柴咲コウ、長澤まさみ、森山未來、山崎努