携帯電話の契約数で、ドコモが10年ぶりぐらいの50%割れというニュース。この事について、アナリストなどの発言は、まあとてもありきたり。元々50%以上あったことが異常だとさえいう。
アナリストなどは仕事としてのきちんとしたコメントを出す必要があるわけで、何の根拠もなく発言できない。だから十分な分析が出来ていない場合は、今回のような当たり障りのないコメントになる。
しかし、ユーザーはもっとシビアだ。
そもそも、ドコモはどんなサービスにしても他のキャリアよりも開始するのが遅い。たとえば家族間無料はソフトバンクが去年から始めたサービスだが、ドコモは1年以上経ってからスタートする。
これを費用換算したらどうなるか?家族との会話の通話料が一ヶ月1000円として1年間で12000円。機種変更できる費用差が生まれる。現実にはこれ以上の差がついている。大体月平均2000円ぐらいは費用差は出来ているから、24000円の節約になっている。学生ならもっと安くなるはずだから、それこそお小遣いの使い道が携帯代でほとんど無くなってしまっている場合、こんなお得な話はない。
これまでは、新しいサービスや新しい割引は常にauの方がリードしていた。端末はおしゃれだし、機能も豊富。
さらに言えば、都心部ではドコモの電波は入らないがauなら入るところがたくさんあった。ちょっと路地を入った店の奥や、新橋のガード下の居酒屋などでは確実に差がついていた。
地方でのシェアが相変わらず高いドコモだが、これも最近では特に差がない。ただ地方の人は、携帯キャリアナンバーワンはドコモと信じているからMNPでも他社に移行しないだけの話。実はサービスも料金ももっともユーザーよりでないのはドコモなのだ。
こんなユーザー満足度で、何を目指して、ドコモ2.0というキャンペーンを打っているのかよく分らない。ドコモユーザーだけが満足度の調査対象なのではないだろうか?と思ってしまう。流れ出るユーザーの理由をくみ取って、改善に取り組んで来たとは到底思えない。ドコモ2.0は、殿様商売の継続宣言なのだろうかと疑ってしまう。実際なにが言いたいのか全く分らないが。
この電話の業界も後数年もすればまた新しい時代にシフトするだろう。携帯電話のIP化である。こうなったときに果たして、この3キャリアが生きているのかどうかは全く分らない。
日本でインターネットが普及し始めた頃。パソコン通信で常識だったダイヤルアップ(2400bps、もっと古くは音響カプラーで400ボーとか)が、ISDNによる高速接続(といっても64kbps)ADSLによる常時接続(1Mbps、8Mbps)となり、光ファイバで100Mbpsの時代になってきた。
その時もYahoo!BBによるADSL価格破壊があったおかげで通信料が劇的に安くなった。ユーザーの満足度を勝ち取ったところにはやはりNTTないしはドコモの姿はない。NTTドコモは巨大な企業だが、このシェア50%を切った背景には、巨大さゆえの鈍感さと傲慢さがあると思えてならない。新宿にそびえるNTTドコモの名前が付いた高層ビルがその象徴に見える。
アナリストなどは仕事としてのきちんとしたコメントを出す必要があるわけで、何の根拠もなく発言できない。だから十分な分析が出来ていない場合は、今回のような当たり障りのないコメントになる。
しかし、ユーザーはもっとシビアだ。
そもそも、ドコモはどんなサービスにしても他のキャリアよりも開始するのが遅い。たとえば家族間無料はソフトバンクが去年から始めたサービスだが、ドコモは1年以上経ってからスタートする。
これを費用換算したらどうなるか?家族との会話の通話料が一ヶ月1000円として1年間で12000円。機種変更できる費用差が生まれる。現実にはこれ以上の差がついている。大体月平均2000円ぐらいは費用差は出来ているから、24000円の節約になっている。学生ならもっと安くなるはずだから、それこそお小遣いの使い道が携帯代でほとんど無くなってしまっている場合、こんなお得な話はない。
これまでは、新しいサービスや新しい割引は常にauの方がリードしていた。端末はおしゃれだし、機能も豊富。
さらに言えば、都心部ではドコモの電波は入らないがauなら入るところがたくさんあった。ちょっと路地を入った店の奥や、新橋のガード下の居酒屋などでは確実に差がついていた。
地方でのシェアが相変わらず高いドコモだが、これも最近では特に差がない。ただ地方の人は、携帯キャリアナンバーワンはドコモと信じているからMNPでも他社に移行しないだけの話。実はサービスも料金ももっともユーザーよりでないのはドコモなのだ。
こんなユーザー満足度で、何を目指して、ドコモ2.0というキャンペーンを打っているのかよく分らない。ドコモユーザーだけが満足度の調査対象なのではないだろうか?と思ってしまう。流れ出るユーザーの理由をくみ取って、改善に取り組んで来たとは到底思えない。ドコモ2.0は、殿様商売の継続宣言なのだろうかと疑ってしまう。実際なにが言いたいのか全く分らないが。
この電話の業界も後数年もすればまた新しい時代にシフトするだろう。携帯電話のIP化である。こうなったときに果たして、この3キャリアが生きているのかどうかは全く分らない。
日本でインターネットが普及し始めた頃。パソコン通信で常識だったダイヤルアップ(2400bps、もっと古くは音響カプラーで400ボーとか)が、ISDNによる高速接続(といっても64kbps)ADSLによる常時接続(1Mbps、8Mbps)となり、光ファイバで100Mbpsの時代になってきた。
その時もYahoo!BBによるADSL価格破壊があったおかげで通信料が劇的に安くなった。ユーザーの満足度を勝ち取ったところにはやはりNTTないしはドコモの姿はない。NTTドコモは巨大な企業だが、このシェア50%を切った背景には、巨大さゆえの鈍感さと傲慢さがあると思えてならない。新宿にそびえるNTTドコモの名前が付いた高層ビルがその象徴に見える。