イタリアの若手スタッフと、ロシアによる始めての伊露共同制作映画。
テン・ウィンターズというタイトルの通り、初めてであった男女二人が10回の冬を迎える間に起こるさまざまな愛憎、嫉妬、恋愛を、冬のヴェネツィアとロシア(たぶんモスクワ)を舞台に描いた、冬らしい、素直になれない男女のラブストーリー。
10年をだらだら展開するのではなく、緩急をうまく使い分けていて展開にも好感が持てる。映画的には静かに進むので、はらはらドキドキというのでもなく、切なくて胸がキュンとするわけでもないのだけども、舞台となっている冬の景色から伝わってくる空気感と、主人公の二人の男女の間にある人肌の温かさ程度のぬくもりが、この映画独特の雰囲気を作っている。
初めて出会ってから、男にも女にもそれぞれの人生がありながらも、なぜか接点があり消えずにいて、彼彼女の関係でもないし、友達というほど長く時間を共有したわけでもないし、また知り合い程度というほど冷たくもない関係というのは、人間にとってもしかしたらとても普遍的な関係なのかもしれない。
自分にもそういう不思議なつながりの人たちがいるので、とても共感できた。もっと若いときに観ていれば、もっと映画に入り込めたかもしれない。20代後半~30代が観ると、とても違った印象になるかもしれない。
監督:ヴァレリオ・ミエーリ
主演:イザベッラ・ラゴネーゼ、ミケーレ・リオンディーノ

▲上映後のQ&Aの様子
テン・ウィンターズというタイトルの通り、初めてであった男女二人が10回の冬を迎える間に起こるさまざまな愛憎、嫉妬、恋愛を、冬のヴェネツィアとロシア(たぶんモスクワ)を舞台に描いた、冬らしい、素直になれない男女のラブストーリー。
10年をだらだら展開するのではなく、緩急をうまく使い分けていて展開にも好感が持てる。映画的には静かに進むので、はらはらドキドキというのでもなく、切なくて胸がキュンとするわけでもないのだけども、舞台となっている冬の景色から伝わってくる空気感と、主人公の二人の男女の間にある人肌の温かさ程度のぬくもりが、この映画独特の雰囲気を作っている。
初めて出会ってから、男にも女にもそれぞれの人生がありながらも、なぜか接点があり消えずにいて、彼彼女の関係でもないし、友達というほど長く時間を共有したわけでもないし、また知り合い程度というほど冷たくもない関係というのは、人間にとってもしかしたらとても普遍的な関係なのかもしれない。
自分にもそういう不思議なつながりの人たちがいるので、とても共感できた。もっと若いときに観ていれば、もっと映画に入り込めたかもしれない。20代後半~30代が観ると、とても違った印象になるかもしれない。
監督:ヴァレリオ・ミエーリ
主演:イザベッラ・ラゴネーゼ、ミケーレ・リオンディーノ

▲上映後のQ&Aの様子