本日は小樽の蘭島から忍路半島をめぐる海沿いのコースを歩いてみます。
集合はJRの蘭島駅。遠方にもかかわらず21名の方が参加されました。
駅の上空をハチクマが3羽旋回していました。到着のバタバタで、ゆっくり観察できなかったのは残念。アマツバメの20~30羽の群れも上空高くを飛んでいました。
蘭島の集落を通り抜けて海岸へ。海岸は広い海水浴場になっています。平日なので数組の家族がキャンプしている程度。砂浜には護岸堤が作られ、海浜植物はほとんどありません。駐車場になっている空き地にハマヒルガオやコウボウシバがちらほら見られるだけ。背後の崖には海底火山の噴出物が堆積したという地層が、きれいに見えています。
道端のアメリカオニアザミ。写真で見るときれいな花ですが、触ることもできない困った帰化植物です。
蘭島の浜を離れ、忍路峠を越えていきます。
森蔭に咲くオオウバユリが一時暑さを忘れさせてくれます。ちょうど食べごろのヤマグワの実もいただいて疲労回復。
忍路港へ到着。晴れ渡った空のもと、海も透明度最高。ウグイの仲間やサバの幼魚が群泳しているのが見えました。
港からは細い道をたどって竜ヶ岬へ。日陰になるよい場所がないので、道路の木陰で昼食。
竜ヶ岬に到着。30℃に迫る気温の中、熱中症になることもなく全員ここまで来られました。海岸の岩場ならではの植物が見られました。
ノコギリソウ
カセンソウ
エゾルリトラノオ
ヒキヨモギ
帰りも国道までまだ2㎞ほど歩きました。暑い中本当におつかれさまでした。
■2024年7月16日、蘭島~忍路で見られたもの
【植物】
カセンソウ、ブタナ、ヒメジョオン、エゾゴマナ、アメリカオニアザミ、ノコギリソウ、ノラニンジン、ウスベニツメクサ、メマツヨイグサ、オドリコソウ、エゾルリトラノオ、イノコズチ、オオイタドリ、ヤブジラミ、ドクゼリ、アマニュウ、オニハマダイコン、エゾカワラナデシコ、エゾカワラマツバ、ハマヒルガオ、エゾヒナノウスツボ、アオノイワレンゲ、キリンソウ、ヒキヨモギ、コゴメハギ、クズ、エゾネギ、オオウバユリ、エゾスカシユリ、ヨシ、コウボウシバ、ギンドロ、スモモ、ヤマブドウ、ノブドウ、コクワ、シナノキ、ヤマグワ、ミズナラ、カシワ、ネムノキ、エゾニワトコ
【野鳥】ウミウ、カワウ、オオセグロカモメ、ウミネコ、ミサゴ、ハチクマ、トビ、アマツバメ、キジバト、アオバト、イワツバメ、ツバメ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、シジュウカラ、ウグイス、スズメ、、カワラヒワ、ホオジロ
(島田)