自然ウオッチングセンタースタッフのブログ

北海道札幌で、自然観察や環境教育を通し、自然とのふれあいを進め、自然への理解を深める活動を行っている団体です。

2022年10月18日 さっぽろ自然散歩 「小樽 奥沢水源地~奥沢林道」の様子

2022年10月19日 | さっぽろ自然散歩

 札幌からのJR車中では、激しい雨や、一時はミゾレが叩きつけるような天気に、「小樽でお寿司でも食べて帰ろうか」と思っていた参加者もいたそうです。幸いにもバスが集合場所に付いた頃、ギリギリで雨が上がってなんとか開始できました。

 奥沢水源池の「水すだれ」は、紅葉に縁取られて絶景でした。

 弱ったスズメバチを発見。腹部が長いのでオス個体と判断、オスなら刺さないはずと手で持ってみました。予想通り刺されずにセーフ。良い子は真似してはいけません。

 園地のトドマツには、クマゲラの巨大な食痕がいくつも。

 林床にはイチヤクソウなどもあってゆっくり見たいところですが、今日は林道を歩きますので、先に進みます。

 「穴滝」に向かう林道を歩きます。

 

 熟したマタタビの実を見つけ、味見してみました。

 シオデの実もありました。これも味見。ダシが効いたような、うまみのある不思議な味でした。

 ミズタマソウのかわいらしい実です。

 1時間程歩いて、お弁当を食べ、引き返しました。

 帰り道で不思議なものを見つけました。林道の法面が崩れたところに、アカネズミが食べたクルミの食痕がいくつもありました。その食痕は木の根につながって、ぶら下がっているのです。

 地中のアカネズミの巣に放置されたクルミの食痕に、根が伸びてきて貫通し、土が崩れて見えるようになったのでは?、と皆さんと推理しました。

 予想以上に見どころの多い林道歩きでした。

■2022年10月18日小樽奥沢林道で見られたもの

(野鳥)

シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、エナガ、ヒヨドリ、ウグイス、カケス、コゲラ、アカゲラ、オオアカゲラ、ヤマゲラ

(植物/草本)

キンミズヒキ、ミズヒキ、フタリシズカ、ヒトリシズカ、ヒメジョオン、ミツバ、ウマノミツバ、ハエドクソウ、ミズタマソウ、アカソ、オオウバユリ、ドクダミ、オオバコ、シオデ、カラハナソウ、オオハンゴンソウ、ヨブスマソウ、ホウチャクソウ、アキタブキ、ミヤマトウバナ、イヌタデ、イチヤクソウ、ウメガサソウ、ヤブマメ、オオイタドリ、ミゾソバ、ウド、ヤブハギ、ゴボウ、オオヨモギ、ツユクサ、ブタナ、エゾゴマナ、ユウゼンギク、エゾノコンギク、ススキ、クマイザサ

(植物/木本)

マタタビ、ヤマブドウ、コクワ、ツルウメモドキ、ツタウルシ、イワガラミ、ツルアジサイ、ヤマウルシ、ホオノキ、キタコブシ、ミズナラ、ヤチダモ、ケヤマハンノキ、エゾヤマザクラ、ヤマグワ、アカイタヤ、エゾイタヤ、ハウチワカエデ、ハルニレ、アズキナシ、ナナカマド、ニセアカシア、ハクウンボク、ドロノキ、クルミ、タラノキ、エゾニワトコ、クサギ、シラカンバ、ウダイカンバ、シナノキ、トドマツ、カラマツ、ストローブマツ、ヨーロッパトウヒ、ハイイヌガヤ

 

shimada

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