市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

給食調理場にて

2011-09-13 | 子ども
先日終えた一般質問のうち、
時間の関係で全く出来なかった項目が、「子どもの給食と放射能汚染について」。

放射能汚染に関しては未だよくわかっていないことが多いこともあって、
質問原稿作成ではかなり苦しみました。

思えば、松本に帰省した際に、現地の学校給食課に取材もしたんだっけ・・・

そして、質問日の4日前には、市原市内の学校給食調理場にも視察に行ってきました。
質問できなかった代わりといっては何ですが、今日はその時の様子を紹介しましょう。

今回私が訪れたのは、市内にある7か所の調理場のうちの、市原第一学校給食調理場です。


ここでは、市内12校1園の約4500人分の児童生徒の給食を作っています。
開設はS47年。市内で最も古いのだそうです。


これは、朝8時ごろの食材搬入の様子です。
一品一品、栄養士さんがチェックしていきます。

仕入れ先は市内のどの調理場も共通で、
野菜は青果組合、肉は食肉協同組合、お米は農協に一任しています。
その他の食材の仕入れ先は毎月開かれる物資選定会で決めているのだそうです。


これが調理場内。
天井がものすごく高いんですね。蒸気がこもらないためでしょうか。

 
野菜をそれぞれの用途に合わせて切るのは機械がやってくれます。
鍋が大きい!!

でも、、

果物のカットだけは機械には任せられないのだそうです。
この日は巨峰でした。一粒一粒ていねいに房から切り離していくので、とても手間がかかります。

こうして作られた給食は、11時ごろ各学校へ届けられるそうです。

現在市原市では、市場に流通している食材はすべて安全であるという立場をとっています。
でも、給食は子どもの口に一律に入るものですし、
子どもは大人よりも放射能に対する影響が大きいのですから、
漫然と「安全」と言い切ってほしくないのです。

しかし、こうして現場を視察してみると、
いちいち食材の放射能を測定するのは今のところ現実的とは思えませんでした。

とすれば、現在できることは、
食材の仕入れ先に対し、汚染の可能性のある産地を極力考慮するように
市の方針をを明確にすることでしょうが、
風評被害を招く可能性があるとのことで、それもできないようです。

ただし、学校給食に関しては、保護者の声に応え、
9月からHP上で食材の産地を表示するようになりました。

例えば松本市長のように、子どもの口に入るものはしっかりと安全性に配慮する と
トップの方針が明確に打ち出されない限り、
現場ではそれ以上は動けないようです。

しかし、風評被害を恐れることが、子どもの安全を守ることより優先することがあってはならないと思います。
「子育て一番のまち」とうたっている以上、
母親の漠然とした不安にきちんと答えられるようにな体制を望みます。

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