市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

四街道市の事業仕分けへ

2012-08-06 | お知らせ
今日は午前中雷がすごかったようです。山倉ダムの方では落雷によるけが人も出ました。
雷って突然ですから、怖いですね・・・。



さて、昨日の日曜日は私、四街道市におりました。
目的は、四街道市による事業仕分けの傍聴。


先日、東京財団週末学校の模擬事業仕分けに参加したことはブログにも書きましたが、この日は正真正銘ホンバンです。

四街道市では、平成22年度に初めてこの評価制度を取り入れ、今回は2回目。
当日は3会場に分かれ、丸一日かけ、合計21事業について仕分けが行われました。

例えば、
・長寿者褒賞事業
・市民活動PR事業
・公害調査測定事業
・障害者在宅生活支援事業
・コミュニティ施設維持管理事業
・産業まつり事業        などなど・・・。


この写真は、第2会場の様子です。

一番奥に座っているのが、市の担当職員。「説明者」です。
説明者に対し、コの字型に座っているのが「仕分け人」と「コーディネーター」。この方たちは、外部からの派遣です。
そして、仕分け人の後ろに座っているのが15名の「市民評価人」です」。市民1000人を無作為抽出し、郵送で案内状を送付して募集した中から選ばれました。
「市民評価人」は「仕分け人」の議論を聞いたうえで多数決で判定を下します。

こちらは、第一会場。

傍聴者も大勢来ていました。

会場には、よつかいどう市民ネットワークの大谷順子市議もいらしていたので、一緒に傍聴しました。
大谷さんによると、傍聴者はこれでも1回目の時よりだいぶ少なくて、四街道の議員に至ってはほんの数名しか来ていないとのこと。議員の間ではあまり評判がよくないようです。
市に全く関係のない人間が「仕分け人」になることへの抵抗感から、というのが理由の一つらしいのですが・・・。
また、ある四街道市民の方からは、
「仕分けの対象事業はどれも金額が小さくて、廃止になっても行政が困らないようなものばかり。大きい事業が仕分けの対象にならないから、こんなの意味がない」という不満の声も聞かれました。

確かに、この中には私が聞いていて明らかに
「廃止したいのだが、諸事情でなかなか踏み切れない。事業仕分けの『廃止判定』というお墨付きが欲しい」という行政側の意図が見え見えの事業もありました。
四街道市では、今回731の事業の中から仕分け対象事業が21事業に絞り込まれたのですが、その過程の透明性の確保は大きな課題の一つと言えるでしょう。
もっとも、行政側が事業仕分けを廃止のお墨付きに利用するのも、ある意味ひとつの手法としてアリかなとは思いますが。

それはともかく、なんだかんだ言っても私はやっぱりこの仕組みはぜひ地方自治体に取り入れるべきだと思っています。
なぜなら、事業仕分けによる一番大きな効果は、金額削減ではなく、意識改革にあるからです。

例えば、今回大谷さんが、
「市職員の説明が、前回よりすごく上手になってる!」と驚いていました。
これは、四街道市の職員の間に、情報公開に対する意識が育ってきていることの表れではないでしょうか。
同様に、税金の使い方や事業内容に対する市民の関心も、良しに着け悪しきに着け高くなるでしょうし、一方で議員は、市民の要求を市に要望するだけではなく、事業の費用対効果や必要性を検証する能力が問われることになるでしょう。


ほぼ一日にわたる傍聴でときおり集中力が途切れそうになりましたが、とても参考になりました。
なんとか市原市でも生かしたい!

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