市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

若者のキャリアを支援する 「ジョブカフェ ちば」訪問

2012-08-12 | 労働
JR船橋駅南口の目の前にあるビルの一角に、「ジョブカフェ ちば」はあります。
平成16年に経産省のモデル事業として県が始めた、若者の就活をサポートする施設です。

昨日、山本さんや県ネットの何人かと一緒にこちらにお邪魔してきました。



入口には案内の職員が常駐していて、戸惑っている若者を見かけるとすぐさま声をかけていました。
毎日180名もの若者がここを利用しています。

職員手作りの掲示物。


こちらは、「ちょこっと相談」コーナー。予約なしで気軽に20分間相談できます。


もちろん、予約してじっくり相談できるスペースもありました。


こちらのスペースでは、セミナーが行われていました。

セミナーや研修は、年間約200回も行っているそうです。
2週間の短期集中講義、名付けて「必勝倶楽部」なんていうプログラムもあります。
市町村、大学、高校などへの出張サービスも積極的に行っています。



ところで、ジョブカフェとハローワークでは、いったい何が違うんでしょうか?

ハローワークは厚労省の管轄で、対象年齢は問わず、求職者を実際に個々の企業と結びつける役割を果たしているのに対し、
ジョブカフェはその前段階。
対象年齢は44歳まで(以前は34歳までだったが、徐々に引き上げ)で、
失業中の若者に対しては就職に至るまでの情報やスキルを提供し、企業に対しても求人活動支援をすることで、若者と企業との橋渡しをしています。

「ジョブカフェ ちば」では、昨年度の新規登録者は約9千人。うち、就職決定はほぼ半数です。
市原市からも714人が訪れていました。
昔との違いは、まず新卒者の割合が多くなってきたということと、
以前は就職のノウハウを教えることが中心だったのが、今はノウハウだけではなく、精神面で支え、背中を押す必要性が増えてきたということでした。


それにしても、
モデル事業として始まった当初の事業費こそ約5億円でしたが、経産省からの補助金は毎年減らされ続け、今年はついにゼロ。代わりにほとんど県が負担し、あとは厚労省と船橋市の分を合わせても総事業費は2億円と大幅にダウンしてしまいました。
事業費の削減による影響は、8割を占める人件費をもろに直撃し、今年度は職員が10人も減らされました。
現在、正職員はたったの2名で、25名のキャリアカウンセラーは全員年契約の非正規職員です。

相談に訪れる若者に対し正規雇用を勧めるカウンセラーが実はみな非正規職員だなんて、何て皮肉なんでしょう・・・。


依然として雇用状況が改善されず、特に若者の就職難が深刻な問題となっている中で、
国は若者支援と言っておきながら、いったい何を考えているのでしょうか(-"-)

皆さんの応援が励みになっています


千葉県市原市ランキング