市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

失語症について知ろう

2022-08-19 | 障がい者
市原地域リハビリテーション広域支援センター主催の
zoomオンライン勉強会(ちーき会)に参加しました。
今月のテーマは、失語症の方とのコミュニケーションについて。
講師は千葉県言語聴覚士会会長の岩本明子さんです。

失語症とは、心理的な要因ではなく、脳卒中や脳外傷によって、
言いたい言葉が出てこない・思ったことと違う言葉が出てしまう・
はなし言葉や文字の意味が理解できない、などの状態を指します。
私たちも、慣れない外国語でコミュニケーションをとる時の難しさを想像すると
わかりやすいかもしれません。

試算では、市原市には約1000人いらっしゃるそうです。
完治は難しいので、周りの人が失語症について理解して、
適切な方法でコミュニケーションをとることがとても重要になります。

簡潔にメモ書きして見せるとか、急がずにゆっくり単語を区切って話しかけるとか、
質問するときはイエスノーで簡単に答えられるような聞き方にするとか、
相手の返事をゆっくり待つ(例えば15秒くらい)とか・・・。
これも、日本語が不得手な外国の方とコミュニケーションをとる場合を
想像すると良いかもしれませんね。

これまで、自治体の福祉サービスとしての失語症者に対する支援制度はなかったのですが、
現在は「失語症者向け意思疎通支援事業」が設けられるようになって、
意思疎通支援者の派遣が可能になりました。
例えば、役所での手続きや銀行の窓口、買い物、病院の受診など、
コミュニケーション支援が必要な社会参加の場面は様々ありますね。
支援者は県の研修を経て登録され、
市町村が当事者の要請を受けて支援者を派遣するという流れです。

とは言うものの、実際に派遣事業を行っている自治体は、市川市・我孫子市・袖ケ浦市の3市のみ。
これまで、選挙の投票やワクチン接種などの外出の際に派遣依頼があり支援を行ったのだそうです。

現在、支援者登録数は県内で55名。因みに、市原市内にも4名いらっしゃるそうです。
支援者の方が持て余している状況だそうで、勿体ないことですね。
行政を動かすには、失語症の当事者やその家族をはじめ一般への認知度を
もっと高めることが必要でしょう。

意思疎通支援が必要で、まだ取り組んでいない県内市町村(市原市も)にお住まいの方向けに、
千葉県言語聴覚士会が派遣(試行)を始めていますので、関心のある方はお問い合わせ下さい。
↓↓
080-7187-2524
Mail shienhaken@gmail.com
詳細はHPへ  千葉県言語聴覚士会HP



*********写真は、
先日通りかかった圏央道市原鶴舞インターチェンジ近くの市原鶴舞バスターミナル。




ハテ、向こうの田んぼに見えるのは・・・?


かかしが並んでる^^


ゴルフしてる!


ゴルフの街・市原市ならではの風景でした♪


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