市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

新しい時代の庁舎は、足し算より引き算で?

2020-10-15 | イベント
10月13日付のブログで第1庁舎について書きましたが、第1庁舎は2年前に竣工したばかりの出来立てほやほやの建物。
市原市の本庁舎はもう一棟、10階建ての古い庁舎(第2庁舎)もあります。
こちらは1972年竣工で約48年が経過しているため、市は現敷地内に新しく建て替える方針を決め、整備基本計画を検討中です。

先日「新たな時代に必要な庁舎の機能」について、無作為で選ばれた市民約30名によるワークショップが開かれました。


市が説明した将来の庁舎像は、大きく3点。
1.災害時でも行政機能を発揮できる
2.人口減少や社会経済情勢の変化に柔軟に対応できる
3.利用者に開かれた魅力的な場所である

職員は、冒頭で庁舎の現状や検討の経緯を説明し、後は見守り役。
ワークショップの進行や各テーブルのファシリテーターは外部の委託先で、千葉大学の教授や学生のご協力も得て行われました。
昨年も同じようなワークショップを開きましたが、今回はだいぶ若者世代の参加が目立ちます。
ソーシャルディスタンスにも配慮しながらの開催は、さぞ大変だったことと思います。





真ん中のテーブルには庁舎の模型なども。


各テーブルとも共通してあげられていた意見は、庁舎の「サテライト化」「リモート化」。
要するに、従来の集中型の庁舎ではなく、各地の支所を活用した分散型の庁舎ですね。
やはりコロナによる人々の意識への影響は大きかったようです。

「庁舎に求められる魅力は、ハコのデザインではない。市民にとって利便性が高いかどうかだ」という意見も印象的でした。基本に立ち返ってシンプルに、という事かと思います。

市民も、もうあれこれと夢をつぎ込んだハコモノを求めている時代ではない、という事なのでしょう。
広い市のど真ん中に立派な庁舎を建てたところで、一年に1回訪れるかどうかもわからない。
それよりも身近な支所でほとんどのサービスが済ませられるようにしてほしい。
納税者として当然の考えです。

公共資産の話なのに、経費に関する情報が全く無かったことも、私としては違和感が残りました。
対等な立場として市民と対話をしたいのであれば、この話は避けてはいけないと思うのですが。

傍聴しながら、また思いつきました。
希望や夢を出し合う足し算的なワークショップもいいけれど、
逆に今の庁舎で無駄と思う機能や合理化できるサービスについて話し合う、引き算的なワークショップの方が、参考になるんじゃない?
なんて。

ワークショップはあと2回開催されるとのことなので、引き続き注視したいと思います。

なんて考えていたら、あれれ?

これこれ森山さん。遊ぶのはやめましょう。。


最新の画像もっと見る