市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

憲法96条を変えるってどういう事?

2013-05-25 | イベント
昨日は朝から八幡宿駅でのチラシまき、事務所で木更津市民ネットとの合同会議、国分寺台公民館でキャラバン隊いちょうのリハーサル、災害に強い市原のまちづくりに関する調査特別委員会、と予定がギッシリ。
特に特別委員会は議論がかみ合わず、疲れ果てて持病の頭痛が出現したほどでした・・・。
私も弁が立つ方ではないので、「何かおかしい、こんなはずじゃない」と思いながらもうまく表現できず、結局余計に会議を混乱させてしまったような気がします。
情けないですが、今の自分ではこれが限界ですね。

でも、これは正しい(あるいは間違ってる)と自分の中で確信したことについては、相手が誰であろうが表現が稚拙であろうが発言するのが私の性分だし、議員としての務めだと思っています。


さて、この日最後の締めくくりは、憲法問題の学習会でした。
憲法改正手続 各国比較」。講師は大学教員の齋藤和夫さんです。
憲法の前文を、純粋な(?)市原弁で朗読するという面白い趣向もありました(^^)




安倍首相が改定に意欲を燃やしている憲法96条。憲法改正のルールを定めている部分です。
現行では、衆参両院で総議員の三分の二以上の賛成で国民投票へ。さらに国民投票で過半数の賛成が得られれば改正が成立する、とされていますが、「議員の三分の二以上」の部分を「過半数」に緩和する、つまり、憲法をもっと簡単に改正できるようにしよう、というのが安倍首相のもくろみです。

自民党は、「世界的に見ても、日本の憲法は改正しにくい」と述べていますが、果たして本当にそうなのでしょうか。
米国、フランス、韓国、中国など世界7か国との比較では、決してそうではないことがわかりました。むしろ過半数に緩和すると、日本は最も条件が緩い国になってしまう?

ではここで質問。
そもそも、憲法って、誰に対して定めたものでしょうか?

「もちろん、日本国民に向けて定めたものでしょ」と思われる方が多いと思います。
ところが実はそうではないんです。

答えは、
「国家権力に対して定めたもの」なんです。
つまり、権力者(政府)に対して、「国民の人権を守りなさい」「国民の自由を保障しなさい」「軍隊を持ってはいけません」と言っているんです。私たち国民に対してではないんです。

ちょっと意外だったでしょう?

そう考えると、縛られている側(政府)が、「もうちょっとハードルを低くしたいな」と思うのはわからないでもないのですが、だからと言って私たち国民がそれを簡単に許してしまってもいいのでしょうか。
普通に考えて、国会議員の三分の二の賛成も得られないような条文って、どうなんでしょう。法律の改正とはワケが違うんです。国の最高規範である憲法が、半分の賛成で変えることができちゃうなんて、やっぱり変ですよね。


さて、下の写真は、前回のブログでご紹介したタオル帽子の完成品です。事務所の仲間が私の分を仕上げてくれました。

この1枚のタオルが・・・


こうなりました!

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