猿八座 渡部八太夫

古説経・古浄瑠璃の世界

阿弥陀胸割 辰の月辰の日に公開稽古

2012年04月14日 20時22分18秒 | 公演記録

壬辰の年の辰の月(3月)の壬辰の日は4月1日(旧暦3月11日)だけでしたが、

辰の日は12日毎に巡って来ます。

物語では、壬辰の年は限定していますが、

月と日と刻に関しては、「辰」とだけ記しているので

「壬辰の年の辰の月の辰の日」

は複数あることになります。

ちなみに、今年は閏年なので、辰の月は、2回あるため(閏三月)

「辰の日」は、全部で5回もあります。

最後の辰の月辰の日は、5月19日(土)庚(かのえ)辰です。

 そこで今回は、2回目の辰の日である4月13日(金)(旧暦3月23日)

に「阿弥陀胸割」を未完成ながらも

公開稽古という形で御披露させていただきました。

猿八座公開稽古の第1回目となりました。

お集まりいただいた地元の皆々様、

ありがとうございました。

 さて、座長の八郎兵衛師匠は、今回の公開に向けて、

徹夜の工事で、舞台道具や小道具作り上げました。

阿弥陀三尊が完成したのは、

開始五分前でいう凄まじさです。

 こちらも順調にというわけではありませんでした。

今回は、浄瑠璃猿八節の初舞台でしたが、

直前まで修正に修正を重ねて、

譜面が真っ黒になってしまいました。

写真は、胸割阿弥陀が、身代わりになって生血を出す場面です。

Dscf0337

次回は、5月19日(土)に山椒太夫を公開する予定です。