新潟県村上市塩谷での公演チラシです。
2月の新潟大学公演での「信太妻」は説経祭文で節付けしたものでしたが、その後、文弥節を取り入れた「猿八節」に改曲しました。既に心萃房での公開稽古で実験しましたが、今回の公演が新しい浄瑠璃での「信太妻」の初演となります。是非ご覧下さい。
ところで、「塩谷」という場所は、説経に由緒があります。
「御物絵巻をくり」によると、照手姫が六浦が浦から人買いに売られて、転々と売られていく道行きに、次のように書かれています。
『六浦が浦にも買い止めず
釣り竿の嶋にと買うて行く
釣り竿の嶋の商人が
価が増さば、売れやとて
鬼が塩谷に、買うて行く』
先月、この街を下見してきましたが、人影もまばらな静かな海辺の街でした。かつては、海運の要衝として、説経にも記録されるほど栄えた街だったようです。
絵柄は土佐絵金の信太妻です。
公演の詳細は塩谷基地HPをご覧下さい↓