「秘密保全法」憲法上違法だらけの法。しかし選挙が終われば、自民、公明の国会提案は必至~主権者としての、日本国家の主人公ではなく、官僚や国家に支配・コントロールされる客体でしかない存在に。
「秘密保全法」って言うのをご存知でしょうか・・・・?
憲法上違法だらけの 「秘密保全法」
いったい、誰が何のために作ろうとしているのか?
これは、3年前以上に前の政権、自民・公明時代に論議されていた問題です。
そして、あの尖閣で中国船と保安庁の船が衝突した時に、「必要論」がでて、国民には知らせないまま、水面下で官僚が、実は、民主国家日本で「秘密保全法」制定に向けた動きが着々と進められてい来ています。
今、選挙の争点とはなっていませんが、次期早々として、上げていないだけの話です。何故なら、「秘密保全法」を争点としたら、自民党、公明党は敗北するからです。しかし、もうすでに「秘密保全法」は、出来上がっています。もう、法案を国会に提出すまでに仕上がっています。
インターネットで「秘密保全法」を検索してみてください。
実に、多くの弁護士、日弁連が色々なサイトでこの対策を考えていますし、YouTube動画でも、USTREAMでも、結構配信されています。
何故、今、僕がこのような記事を書くかと言えば3.11を契機に、被災地はもとより、福島原発事故問題があり、一般国民には知られたくない事が沢山あり、あまりにも現地との乖離した報道。その理不尽を感じるからです。
また、Facebookでいう「いいね」を押したくなるよな、ハッピーな記事だけが目立ちすぎるからです。
そして、それは国家が、国民の批判に対して、それをを恐れているからだと思うからです。今の、あの報道だけをみると、「復興してるんだ」という印象を与えます。
しかし、現地に足を運んだ人は、その報道との違いに唖然としています。「なんなのこれは・・。もっと復興してると思っていたのに・・。」まあ、口をそろえて同じ事を仰るのです。
「国家機密法」がない今でさえ、既にマスコミ統制は、ずっとまえから始まっています。
だから、マスコミがあえて、被災地の問題や原発事故の問題。TPPの詳しい内容、あるいは、普天間の基地問題など報道を、なるべくしないようにしています。だから、マスコミの裏にも、こんな危険な法案あるのだ、という事を知って欲しいと思い、書きました。
また、この法案は、罰則まであります。マスコミも、国から放り出されるのです。僕ら、国民は正しい情報をどこから得ることができるのでしょうか・・・?そういう、問題意識があって、アップしました。
昔の、「大本営」とおなじように、そんな可能性があります。とても怖い法であり、怖い、怖い話です。しかし、現実なのです。
今回の衆議院選挙では、恐らく、自民党+公明党の政権になるでしょう。選挙が終わった、途端に国会に法案が提出されると容易に予想は付きます。もう、既にそのような動きは、実際に起きて来ています。
例えば、
2012/11/27朝日新聞に、「秘密扱う国家公務員を身辺調査 国、同意無しに6万人余」という記事が掲載されました。
http://www.asahi.com/national/intro/TKY201211260691.html?id1=2&id2=cabcbbch
※参考
・衆議院議員 塩川鉄也 特別秘密の管理に関する質問主意書(12/11/6答弁)
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a181010.htm
・衆議院議員 塩川鉄也 特別管理秘密及び秘密取扱者適格性確認制度に関する質問主意書(12/11/16答弁)
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b181038.htm
この前、こんな記事が岩手日報にコラムが掲載されていました。
作家高橋克彦さん(岩手在住)の時代小説「完四郎広目手控(ひろめてびかえ)」シリーズ短編に、「幻燈(げんとう)国家」という作品がある。
舞台は、瓦版が新聞に移行した明治初期だ
▼事件を扱った記事が、どうも妙だ。基本のうち「いつ、だれが」が抜けている。名文家に対して、切れ者の主人公は「君ほどの男が、なぜ」と問い掛ける。聞くと、「新聞紙条例のせいです。あれで本当のことを書くのがむずかしくなった」と言う
▼条例は、実際に設けられた。政府批判が掲載され、政論の場と化した新聞を危険視して条目を公布。その後、条例と讒謗(ざんぼう)律によって言論弾圧を図った。筆禍事件が相次ぎ、差し障りのある文字を「○○」と書くことが流行したという
▼はるか昔の話だ。現代社会には報道の自由がある。だが、もしかしたら、暗い時代が訪れるかもしれない。日本で「秘密保全法」制定に向けた動きが着々と進められているからだ
▼自民党政権時代から流れがつくられた。民主党政権下の昨年、法案化作業が開始された。何が秘密なのかあいまいだ。しかも、重い刑罰が科せられる。まさに「本当のことを書くのがむずかしく」なる
▼小説の主人公は、うわべを取り繕う日本を「幻燈の国」と批判、腐った中身を切って見せる必要性を説く。総選挙の争点になっていない秘密保全法だが、幻燈化の危険が潜んでいる。
今、日本には「現代社会には報道の自由」があると、信じ切っている人が実に多いし、その報道を鵜呑みにしてる国民は、非常に多いと思います。しかし、今、選挙戦でバラまかれている世論調査などデタラメもいいところで、NHKなのは、最たるウソの報道を繰り返しています。
この法案には、国民にも、マスコミ自体にも、大きな影響が及びます。
「秘密保全法制」は実は、この前の通常国会では上程される寸前でした。しかし、選挙を控え、提出した与党は選挙で、不利になるので見送られたものです。選挙後の、自民・公明の政権になれば、躊躇なく国会に上程されるのは必至です。
同法制は、メディアの取材の自由や報道の自由を脅かし、国民の知る権利を著しく侵害する危険性があります。
愛知弁護士会が非常に活発に反對の為の活動をしています。そのブログを見れば、その経緯は分かります。
http://nohimityu.exblog.jp/
また、先日、愛知県で、ある弁護士が国を相手取り、「秘密保全法」を巡る情報開示の徹底を求めて提訴したとのニュースが伝えられました。
成立すれば、国民の知る権利や報道の自由が厳しく制限されるともいわれるこの秘密保全法、 いったいなぜ制定されようとしているのか? そして、その危険性とは? 伊藤真先生が詳しく解説しています。
http://www.magazine9.jp/interv/ito/index2.php
※ 秘密保全法については、マガ9の連載コラムにおいて、「国家の情報を秘密にする【秘密保全法】」として、その危険性について述べられています。
また伊藤塾ホームページにある、第203回の「塾長雑感」にも、メッセージを出されています。
改めて、秘密保全法がどういう性質の法律で、何が目的なのか、そして国民の側からみた問題点について、お聞きした内容です。わかりやすい、Q&Aの形式です。
この、「秘密保全法」が制定されると。
国家による情報統制が認められてしまういます。
国民は主権者として主体的に行動するこの国の主人公ではなく、官僚や国家に支配・コントロールされる客体として位置づけられてしまうことになります。
国が国民をいわば支配・コントロールの対象におとしめてしまう、それが一番の問題だと思います。
例えば、環境問題や原発(被災地)の問題、平和活動などさまざまな運動やオンブズマンとしての活動などをしたいと思っても、「その運動や活動が処罰の対象になってしまうのではないか」と、萎縮してしまう恐れがあるのです。
もし今のままの内容で法制化されたら、国家の情報統制が一気に進み、市民はもの言わぬ従順な存在となり、この国は国民主権とは到底言えないような国家になってしまうでしょう。まさに、北朝鮮のような、国家になってしまう可能性があります。これは、なんとしても阻止しないと。小説の「幻燈(げんとう)国家」になってしまいます。
自民党政権時代から流れがつくられた。民主党政権下の昨年、法案化作業が開始されました。何が秘密なのかあいまいです。しかも、重い刑罰が科せられる。まさに、印刷物でもネットでも「本当のことを書くのがむずかしく」なるのです。小説の主人公は、うわべを取り繕う日本を「幻燈の国」と批判しています。
腐った中身を切って見せる必要性を説いています。この、中身を切り、見て「幻燈国家」にならないように,何とかしないといけないのではないでしょう。.
転載元: 山と土と樹を好きな漁師
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