アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

メンデルスゾーンが魅せられたヴェネツィア

2010年01月13日 | ピアノ全般
NHK総合で、ずっと放送されている
世界遺産への招待状」。

あまり見たことがなかった私ですが、
1月11日(月)の夜、たまたま目にした瞬間から、
番組の最後まで、テレビに釘付けになってしまいました!

私が見たのは、「ベネチアとその潟2」なのでしょう。

ヴェネツィアは、東方貿易により栄えた港市で、
13~15世紀には「アドリア海の女王」と、称えられていました。

16世紀初頭までは、ヴェネツィア共和国として、
東地中海各地に植民地を持つ都市領でした。

一つの島のように見えるヴェネツィアですが、
実は、120もの小さな浮島の集合体。

水路は、もともとあったものを利用しただけなのですね。
浮島と浮島に橋をかけたことから、
まるで人工的に造られたかのように見えます。


ヴェネツィアといえば、まずゴンドラ。
あの、船頭さんのいるオシャレな舟。

時代は違いますが、メンデルスゾーンが見た風景を、
ほんの少しだけ感じられるような気がして……。

1830年からの欧州旅行中に立ち寄ったヴェネツィア。
そこで受けたインスピレーションに基づいて
創作したといわれています。

メンデルスゾーンは、どんな風景に魅せられて、
3つの「ヴェネツィアの舟歌」を作曲したのでしょう?


"Venezianisches Gondellied" は、
メンデルスゾーンが自ら付けた標題です。

無言歌集の中に、同じ標題で3曲あります。

  Op.19-6
  Op.30-6
  Op.62-5

3曲とも、8分の6拍子、短調。
Op.62-5だけが、
終盤、同主長音に転調しています。

右手にメロディ、左手に分散和音の伴奏、という構成。

ゆったりと進むようなメロディ(バルカロール)。
水路に浮かぶ舟を表現しているのが、よくわかりますね。


今までよりも、少しだけリアルなイメージをふくらませて、
これからも弾いていきたいです。(^^)

アベッグ変奏曲

2010年01月09日 | ピアノ全般
シューマン作曲「アベッグ変奏曲」は、
アベックのための変装・・・ではありません。(^^)

アベッグは、"Abegg" と綴られます。

この「アベッグ」は、ドイツ語式音名で A-B-E-G-G、
つまり、ラ-シ-ミ-ソ-ソ (上方)です。
(楽譜は、シにフラットがついています。)

アベッグ変奏曲は、この進行を基本型として書かれた主題、
そして、4つの変奏曲と終曲から成り立っています。

この曲、正確には、
ピアノのための、アベッグの名に基づく変奏曲
というのだそうです。

シューマンの「作品番号1」を持つこの曲は、
1832年に出版されました。

作曲されたのは、1830年といわれています。
1810年生まれのシューマンですから、20歳のころ。

4分の3拍子で、
曲の最初に書かれている音楽用語は (アニマート)です。
アニマートは、「元気な」「生き生きとした」という意味。

主題の右手は終始オクターブ。
1小節に音は2~3つなので、たっぷり歌えます。

主題の左手は、基本的に8分音符で、
ブン・チャ・チャ・チャ・チャ・チャ、です。

若者らしい素直さと明るさがある曲で、
弾いていても、優雅で楽しいです♪

シューマンから

2010年01月04日 | ピアノ全般
昨年、私のピアノはお粗末だったなぁ。
猛反省。

私は、人の何倍も時間をかけないと、
1曲を仕上げることができません。

でも、時間は有限です。

だから今年は、もっと時間のやりくりを工夫して、
ピアノの前に向かう気力を養っていきたいな~っと。
(毎年思っているような。。。汗)


さて、今年は
ショパン・イヤー、シューマン・イヤーですね。

どうしようかな?
・・・と、楽譜を見たりして、考えました。

で、決めました!

ちょっと無謀ですが・・・

   シューマン 「アベッグ変奏曲」

主題は、わりと素直で、私でも弾きやすいと思います。
変奏と終曲はむずかしいのですが。

今年中に仕上げることができれば上等でしょう!

おトクなガン見役

2009年12月01日 | ピアノ全般
昨日は、ayayanさんとオリーブさん、おふたりの
「本番前ガン見練習会」に同席させていただくために、
スタジオ ASPIA へ行ってきました。

   キノウなのに、アスぴあとは、これいかに!? m(_ _)m


おふたりとも、ショパンです。

ayayanさんは、バラード3番。
オリーブさんは、幻想即興曲。

ん、もう、素晴らしかったです!

私の役割はニラミをきかせることだったハズなのですが、
う~~っとりと聞き惚れて、感動して、ぼ~~っとして。
カンペキに、単なるイモかぼちゃ役でしたネ。(^^;

おかげさまで、とってもしあわせ&楽しいひとときでした。

どうもありがとうございました♪

私が沈む場所

2009年11月21日 | ピアノ全般
現在練習中の、
ドビュッシー 前奏曲集第1巻より第10曲「沈める寺」。

私にとってのこの曲の最難関は、この辺です。



あと1センチ、指が長かったらな~と思います。
現実は届かないので、素早く移動させるわけですが。


この曲を弾いていると、
映像が、ゆっくり流れていくようです。

しかし、私は、まだ必死で弾いているカンジ。
余裕を持って弾けるようにならなくちゃ、ですね。

ツェルニー再開

2009年11月17日 | ピアノ全般
進まなくて、挫折していたバッハのインヴェンション
もう一度、4番からやり直しています。

忍耐力も、努力も、足りなくて、
ずっと放置していました。

今年の発表会がキッカケで、
インヴェンションを、もう一度弾いてみようかな、
という気持ちになりました。

そして、先日のレッスンで、
取り組む決心をしたように思います。

ほぼ毎日、インヴェンションを練習していたら、
ツェルニー30番も弾きたくなりました。

こちらも挫折して、ずっと放置状態……。

私が好きな26番を、練習することにしました。
ゆ~っくり弾くと、まるで違う曲のよう。(^^;

Allegretto vivace なので、
速い曲が苦手な私は、余計に時間がかかると思いますが。

それでも、まずは1曲。
弾けるようになるまで、少しずつ頑張ります。o(*^^*)o

音の読み方

2009年11月12日 | ピアノ全般
譜読みをする時、私の場合、
ピアノの音は、楽譜どおりの音(固定ド)です。
(当たり前~)

でも、少し慣れてきて、作品を自分の中で歌うようになると、
いつの間にか移動ドになってしまうんです。

暗譜が飛んで困るのは、移動ドで覚えている音が、
実際の鍵盤のどこなのかが、わからなくなる時だったり……。


現在勉強中のバッハ「インヴェンション4番」。



この曲の場合。

  ラシドレミファ・・・

と歌いたくなるのですが、すぐ、行き詰まります。

というのも、2小節目頭の音が「ド♯」で、
6小節目までは、左右全部のドにシャープがつくから。

その後も、ファにシャープがついたり、
ソにシャープがついたり、
シがナチュラルになったり・・・・・。

それで、私、ぐちゃぐちゃなんですねぇ。
移動ドと固定ドが、ごちゃ混ぜ状態で。(^^;

少なくともインヴェンションを弾いている間は、
固定ドで歌う練習もした方が良いのかな?


このたび、ウィーン原典版を購入しました。



楽譜の品揃えが充実しているところではなかったので、
期待していませんでした。

ところが、一目で見つけてしまったので、
これもご縁と、連れて帰ってきました♪

たしかに、指使いの考え方が違いますね。

現在は、こちらに沿って練習しています。

インヴェンション4番

2009年10月23日 | ピアノ全般

数日前から、いきなり、頭の中に
バッハ「インヴェンション4番」が流れています。

せっかくだから、ピアノで弾いてみよう!

そう思って弾き始めてみたものの、
指が思うように動きません。

何年か前に
レッスンしていただいた曲なのですが。

どうせなら、気持ちよく弾けるようになりたい♪

1日数小節弾けるようになれば、
そのうち、一通りは弾けるようになるでしょう。

そこまで行くことができれば、
楽しい世界が開けます♪

ごくフツーに演奏できるようになれば、
1分ほどの曲。

レパートリーに加えたい♪


【追伸】
ドビュッシー「沈める寺」も、練習しています。(*^_^*)

引き続きドビュッシー

2009年10月20日 | ピアノ全般
先日の発表会に向けて、今年の夏から、
  ドビュッシー作曲「2つのアラベスク」より第2番
を練習してきました。

速い曲が苦手ということもあり、
まとめるのに時間がかかってしまったのですが、
どうにか形にすることができ、ほっとしています。

まだまだ余裕のない演奏なので、
これからも、細~く長~く、弾いていきたいです♪


それでも一段落したので、次の曲ですね。(^^)
弾きたい曲は、わんさかあって、いつも悩みます。

そんな中から、まずは、

  前奏曲集第1巻より第10曲「沈める寺」

を仕上げることにしました。

私にとっては、楽譜の2ページ目がネックで、
うやむやのまま眠らせている曲。

とてもヴィジュアルで、
少ない音の割には、とても壮大なイメージがあると
私は感じています。

はてさて、どんな「沈める寺」になるでしょうか?

そーなのに・・・

2009年10月04日 | ピアノ全般
ドビュッシー作曲「2つのアラベスク」より第2番、
Allegretto scherzando

allegretto は、「やや速く(快速に)」で、
scherzando は、「たわむれるように、軽快に」ですね。

たしかに、全体的に、とても軽快です。
しかも、場面がコロコロ変わるし。

その上、同じメロディーでも、
かたやアクセントで、かたやスタッカートだったり……。
「アクセント」 = 「オードリー春日モード」 (*^_^*)

もう少し曲が見えてくると、自然に弾けるのでしょうけれど、
私の場合、今はまだ、アタマから指令を出している状態デス。
緊張すると、アタマと手がバラバラ状態になるしぃ。。(^^ゞ

ん~~、困ったモンです。


それから、この曲は、ト長調。
主音は「ト」、つまりドレミファソの「ソ」です。

この曲を弾いていると、
「ソ」が主音であることを実感できます。

ただし、最後の音は、すべて「ソ」であるにもかかわらず、
「これで終わりなの?」と思いたくなるんですね。

私にとっては、終わり方が、とても難しいです。