ドラマ 『 風のガーデン 』 のエンディングに流れる
平原綾香さんの「ノクターン」について、
ちょこっと書いた記事が 『 彩りのノクターン 』 です。
さらに、原曲である
ショパンのノクターン第20番 嬰ハ短調 「遺作」
について、もう少し触れた記事が、
『 ノクターン第20番 嬰ハ短調 「遺作」 』 です。
駆け足でザッと見てきたこのノクターン第20番について、
私なりにまとめてみようと思います。
(ほとんど、私のメモですが。。。汗)
ショパンのノクターン第20番は、
発表することを目的とされていなかったのかもしれません。
この楽譜の初版冒頭に記されていたように、
ショパンのピアノ協奏曲第2番を弾くための練習曲として、
姉ルドヴィカに贈るためだけに書かれたのかもしれません。
ショパンの姉ルドヴィカは、彼の未出版作品のカタログを作る際、
「夜想曲風のレント」と記しました。
彼女が書いた「夜想曲風」という言葉が、
後に、この作品がノクターンの仲間入りをする
ポイントになったのでしょう。
1875年、この曲の初版が出版されたとき、
曲のタイトルは 「 アダージョ (Adagio) 」 でした。
この曲が単純にアダージョという標題であったのも、
もともとはショパンが家族に宛てた作品だったので、
正式なタイトルはつけていなかったのではないかと推測します。
その後、ブラームスがこの曲を写譜する際、
標題の「アダージョ」は写さずに、速度記号のみを記したため、
その後は、「 Lento con gran espressione 」 と呼ばれ、
今日に至っています。
単独で「 アダージョ 」 と呼ばれるよりも
「 レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ 」の方が、
タイトルだけで、この曲だと識別できますよね。
この方がずっとステキだと思います。
また、この呼び名だと、
ルドヴィカが記した 「 レント 」 も生きてきます。
それから、いつ、どのようなタイミングで、
この作品がノクターン第20番になったのかは、
よくわかりません。
私が持っている楽譜「ノクターン集」には、
第20番までが収められています。
(第21番は、ありません。)
一般的な書籍とは異なり、
いつ印刷された楽譜であるのかは不明です。
さて、ノクターン第20番を見ながら、
ドラマ 『 風のガーデン 』 を考えたとき、
嬉しい発見がありました。
ノクターン第20番には、
ショパンの自作からの引用が複数箇所あります。
ピアノ協奏曲第2番だけでなく、もうひとつあるみたいです。
歌曲「乙女の願い」からの引用が。
これは、ポーランドの詩人の詩にショパンが曲を付けた作品、
「17のポーランドの歌(17の歌曲集) Op.74 」 の中の1曲です。
(リストが、ピアノ独奏用に編曲しています。)
乙女の恋心を、ポーランドの舞曲マズルカのリズムにのせて、
軽やかに歌いあげた曲です。
原題は「願い」ですが、ドイツ語訳の「乙女の願い」で
広く知れ渡っているようですね。
「乙女の願い」は「乙女の祈り」に通じるものがあるようで、
小さな偶然に、ひとり感激しています~。
平原綾香さんの「ノクターン」について、
ちょこっと書いた記事が 『 彩りのノクターン 』 です。
さらに、原曲である
ショパンのノクターン第20番 嬰ハ短調 「遺作」
について、もう少し触れた記事が、
『 ノクターン第20番 嬰ハ短調 「遺作」 』 です。
駆け足でザッと見てきたこのノクターン第20番について、
私なりにまとめてみようと思います。
(ほとんど、私のメモですが。。。汗)
ショパンのノクターン第20番は、
発表することを目的とされていなかったのかもしれません。
この楽譜の初版冒頭に記されていたように、
ショパンのピアノ協奏曲第2番を弾くための練習曲として、
姉ルドヴィカに贈るためだけに書かれたのかもしれません。
ショパンの姉ルドヴィカは、彼の未出版作品のカタログを作る際、
「夜想曲風のレント」と記しました。
彼女が書いた「夜想曲風」という言葉が、
後に、この作品がノクターンの仲間入りをする
ポイントになったのでしょう。
1875年、この曲の初版が出版されたとき、
曲のタイトルは 「 アダージョ (Adagio) 」 でした。
この曲が単純にアダージョという標題であったのも、
もともとはショパンが家族に宛てた作品だったので、
正式なタイトルはつけていなかったのではないかと推測します。
その後、ブラームスがこの曲を写譜する際、
標題の「アダージョ」は写さずに、速度記号のみを記したため、
その後は、「 Lento con gran espressione 」 と呼ばれ、
今日に至っています。
単独で「 アダージョ 」 と呼ばれるよりも
「 レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ 」の方が、
タイトルだけで、この曲だと識別できますよね。
この方がずっとステキだと思います。
また、この呼び名だと、
ルドヴィカが記した 「 レント 」 も生きてきます。
それから、いつ、どのようなタイミングで、
この作品がノクターン第20番になったのかは、
よくわかりません。
私が持っている楽譜「ノクターン集」には、
第20番までが収められています。
(第21番は、ありません。)
一般的な書籍とは異なり、
いつ印刷された楽譜であるのかは不明です。
さて、ノクターン第20番を見ながら、
ドラマ 『 風のガーデン 』 を考えたとき、
嬉しい発見がありました。
ノクターン第20番には、
ショパンの自作からの引用が複数箇所あります。
ピアノ協奏曲第2番だけでなく、もうひとつあるみたいです。
歌曲「乙女の願い」からの引用が。
これは、ポーランドの詩人の詩にショパンが曲を付けた作品、
「17のポーランドの歌(17の歌曲集) Op.74 」 の中の1曲です。
(リストが、ピアノ独奏用に編曲しています。)
乙女の恋心を、ポーランドの舞曲マズルカのリズムにのせて、
軽やかに歌いあげた曲です。
原題は「願い」ですが、ドイツ語訳の「乙女の願い」で
広く知れ渡っているようですね。
「乙女の願い」は「乙女の祈り」に通じるものがあるようで、
小さな偶然に、ひとり感激しています~。