<3月30日の誕生花>
サクランボ
・薔薇(ばら)科
・学名 : Prunus pseudo-cerasus
Prunus = サクラ属
pseudo = ~に似た
cerasus = セイヨウミサクラの
・原産地 : 西アジア(トルコなど)
・別名 : 桜桃(オウトウ)、暖地桜桃(ダンチオウトウ)、
桜ん坊(サクランボウ)
・英名 : Cherry blossom
<花言葉>
小さな恋人、上品
今日の誕生花、サクランボの
花色は、白です。
開花時期は、3月頃~4月頃。
染井吉野(ソメイヨシノ)よりも少々早めのようです。
サクランボの花。
観賞が主のソメイヨシノなどに比べると、
倍くらいの数の花が、びっしり咲きます。
ところが実は、最終的に花の10分の1くらいの数になります。
ひとつの花にひとつの実が、きちんとなるのですが、
サクランボの木は、自ら、その9割程の実を落とすのだそうです。
実をつけるために、まずは
枝や葉などが充分に成長しなければなりません。
咲いた花すべてが実をつけるとなると、
他へ使う栄養分が足りなくなってしまい、
枝葉が弱るなどして、枯れてしまう可能性が出てきます。
実るものがきちんと実り、樹木自身も生き延びるために、
「生理落下」を行うのですね。
そんなふうに実った果実は、宝石のように美しいサクランボ。
花を楽しむサクラにも、サクランボはなりますが、
果実として楽しむサクランボとは少し異なり、
とても小さく、味わいも寂しいのだそう。
イギリスの古いキャロルの中に、以下のような伝説があります。
身重の聖母マリアが、夫のヨセフと桜の園を歩いている時、
マリアはヨセフに、サクランボを採ってくれるように頼みました。
しかしヨセフは
「お前に子を授けた人にとってもらえばよい」
と言って断りました。
マリアがもう一度同じお願いを繰り返すと、
胎内のキリストが、桜の木に、
「母がサクランボを取りやすいように、枝を下げてください」
と声をかけました。
すると、桜の木は、枝をたわませてくれたのです。
そしてマリアは、サクランボを食べることができました。
その様子を見たヨセフは、自分の行為を悔い改めましたとさ。
キリスト教で、桜は聖母マリアの聖木とされているそうです。
桜の花は処女の美しさに、そして、実(サクランボ)は
天国の果実に例えられているのだとか。