アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

アセビ (馬酔木)

2007年03月15日 | 誕生花
   

<3月15日の誕生花>
  アセビ
   ・躑躅(つつじ)科
   ・学名 : Pieris japonica
         Pieris = アセビ属
         japonica = 日本の
   ・原産地 : 日本、中国
   ・別名 : アシビ、アセボ、他多数

<花言葉>
  犠牲、危険、献身、あなたと二人で旅をしましょう

今日の誕生花、アセビの
花色は、白です。
園芸品種には、ピンク(淡紅色)もあります。

開花時期は、3月頃~5月頃。
9月~10月頃には、実がなります。

葉や茎には、アセボトキシンという有毒成分が含まれています。
このアセボトキシンは、呼吸中枢を麻痺させる作用があるとか。

馬などがアセビを食べると、
まるで酔ったようにふらつくのだそうです。
このことから、「馬酔木」と書くようになったのですね。

漢名の「馬酔木」という文字だけでは、
とても アセビ とは読めないと思います。
有毒成分のアセボトキシンが、
この植物の名前の由来に関係あるのではないでしょうか?

万葉仮名では「安之碑」や「安志妣」などと表記されていました。
読み方も「アシビ」です。
このアシビ。
古くは、「足しびれ」を略したものという説もあります。

馬だけでなく、牧草等を食べる他の動物も同様であることから、
地域によっては、アセビのことを、
ウシコロシ、シカクワズ、ウマクワズ
と呼んでいるところもあるようです。

この毒性を利用して、
葉を煎じ、ウジやシラミ等に対する
殺虫剤としても使われていたのだとか。

アセビに含まれる毒性から、
犠牲や危険という花言葉が出てきたのでしょうね。

毒性のある植物は多いと思います。
植物に含まれる毒性は、基本的に、
自分の身を守るためのものですね。

ごく普通に愛でていれば、毒の影響は全くありません。

背の高い幹は硬く、しっかりしており、
そこから伸びた枝には、
春、可憐な壺状の花をたわわにつけ、
適度な芳香をも放つアセビ。
若葉も美しく、秋には果実もつけます。

とても準備の良い植物で、
夏には、もう翌年の花の用意を始めています。

アーモンド

2007年03月14日 | 誕生花
   

<3月14日の誕生花>
  アーモンド
   ・薔薇(ばら)科
   ・学名 : Prunus dulcis
         Prunus = サクラ属
         dulcis = 甘い、甘味のある
   ・原産地 : 地中海地方、西アジア
   ・英名 : Almond

<花言葉>
  希望、真心の愛、永遠のやさしさ

今日の誕生花、アーモンドの
花色は、淡紅です。

開花時期は、3月頃~4月頃です。

アーモンド。
ナッツで一番お馴染みだと思います。

アーモンドの花。
桜や桃によく似たやわらかなピンク色の花。

アーモンドの木。
桜と見まごうばかりの大きな木。

アーモンドの実。
桃やスモモを小さくしたような形です。
でも、食べられません。
その実の中にある大きな種が、あのアーモンド。

アーモンド。
フランス語では、アマンド。

アーモンドの主要な生産地のひとつ、カリフォルニア。
アーモンドの開花状況は、その年のアーモンド収穫量を占う上で
とても大切な目安になるそうです。

つぼみから花が散り終わり、そして実をつけるまで、
それぞれに呼び名がつけられているのだとか。

  1. グリーンチップ green chip
     緑色のかたいつぼみ。
  2. ピンクバド pink bud
     緑色からピンク色になったつぼみ。
  3. ポップコーン popcorn
     つぼみがはじけて開いてきた頃。
     形状がポップコーンに似ていることから。
  4. ブルーム bloom
     花が開き盛りの頃。
  5. ペタルフォール petal fall
     花びらが散り始める頃。
  6. ジャケット jacket
     花びらが散り、ガクだけが残った状態。
  7. アウトオブジャケット out of jacket
     ガクもとれてなくなり、実のみの状態。

春に花が咲き、初夏にアーモンドは結実します。
そして夏期に完熟期を迎えます。
乾燥している夏場、上手に灌漑を施すことにより、
立派なアーモンドが育つのですね。

やがて緑色の果肉に包まれた果実が熟し、
完熟するに従い実がはじけ、
中から、あの黄金色のアーモンドが顔を出すのです。

そして、収穫された大量のアーモンドが
香ばしくローストされ、適度なお塩でドレスアップ。

毎年、花から実まで、
とてもたくさんの楽しみを与えてくれるアーモンド。
大きな恵みに、永遠のやさしさを感じつつ、
果てることのない希望を持つことができるのですね。

ノカンゾウ (野萱草)

2007年03月13日 | 誕生花
   

<3月13日の誕生花>
  ノカンゾウ
   ・百合(ゆり)科
   ・学名 : Hemerocallis longituba
         Hemerocallis = ワスレグサ属(ヘメロカリス属)
         longituba = 長い管の
   ・原産地 : ユーラシア大陸
   ・英名 : Day Lily

<花言葉>
  宣告、憂いを忘れる、愛の忘却、媚をもてあそぶ

今日の誕生花、ノカンゾウの
花色は、黄赤です。

開花時期は、6月頃~9月頃です。

よく似た花にヤブカンゾウ(藪萓草)があります。
目につきやすいのは、ヤブカンゾウの方とか。

ヤブカンゾウは八重なのに対して、
ノカンゾウは一重というのが、見分けるポイントです。

一日花ですが、次から次へと花が咲くので、
しばらく咲き続けているように見えます。

「萱」の文字は「忘れる」という意味で、
愁いを忘れる花といわれています。
花言葉も、この文字の意味を汲んでいるようですね。

食用にもなり、若葉はぬた等に、新芽は天ぷらに、
また、花はサラダにと、かなりお役立ちです。

草原、それもやや湿性の場所を好み、
湿原のほとりなどにも生育しています。

私はずっと、オニユリと勘違いしていました。
子どもの頃よく遊びに行った河原の土手に
たくさん咲いていた百合の花。
あれは、ノカンゾウか、ヤブカンゾウだったのだと、
今になって、ようやくわかりました。

エニシダ (金雀枝)

2007年03月12日 | 誕生花
   

<3月12日の誕生花>
  エニシダ
   ・豆(まめ)科
   ・学名 : Cytisus scoparius
         Cytisus = エニシダ属
         scoparius = 箒状の
   ・原産地 : ヨーロッパ
   ・別表記 : 金雀児
   ・英名 : Broom, Scotch broom

<花言葉>
  きれい好き、上品、清楚、博愛、
  謙遜、卑下、幸せな家庭

今日の誕生花、エニシダの
花色は、黄、暗赤です。

開花時期は、3月頃~5月頃です。

高さ数メートルほどになり、
枝はほうき状に分かれ、その先端は垂れ下がります。
花の季節には、美しい黄色が鮮やかですね。

庭木にしたり、鉢植えを楽しんだりと、
観賞用としてはもちろんのこと、
花材としても、多く出回っていると思われます。
また、荒れ地への治山植栽にも利用されるとか。

英語では「Broom(ほうき)」と呼ばれます。
お掃除に使うほうき、というよりも、
魔女が空を飛ぶときに使うほうきなのだそうです。
現代では、ハリー・ポッターが先に思い浮かびそうです。

イギリスのリチャード7世や、フランスのルイ9世、など、
ヨーロッパの王室で、
このエニシダを紋章として使用していた時代もあります。

観賞用ばかりかと思っていたら、
アーモンドのような香りがすることから、
お料理の香りづけに使われたり、
また、ビールの味付けにも使われることもあるのですね。

私が幼稚園の頃、将来の夢を書く機会がありました。
多くの園児が、「お花屋さん」や「お菓子屋さん」、
「幼稚園の先生」などなど、ごく普通に書いている中で、
私はというと・・・
「魔法使いサリーちゃんになりたい♪」と書いていました。。

ニガナ (苦菜)

2007年03月11日 | 誕生花
   

<3月11日の誕生花>
  ニガナ
   ・菊(きく)科
   ・学名 : Ixeris dentata
         Ixeris = ニガナ属
         dentata = 歯状の、歯牙のある
   ・原産地 : ヨーロッパ、アジア
   ・英名 : Ixeris

<花言葉>
  質素

今日の誕生花、ニガナの
花色は、黄です。

開花時期は、5月頃~7月頃。

ニガナは、日本全国に生育しています。
生育場所も、草原、荒れ地、乾燥した場所、湿潤な場所と、
適応力抜群です。

共通しているのは、日当たりの良い場所、ということ。

葉や茎を傷つけると、白い乳液が出てきます。
この乳液がとても苦いことから、
苦菜(ニガナ)と呼ばれるようになりました。

ニガナの仲間には・・・
野苦菜、河原野苦菜、岩苦菜、浜苦菜、高嶺苦菜、
などがあります。

この他にも、とても多くの仲間があります。

ニガナよりも頭花が大きく、
舌状花の数が7~11枚のものは
ハナニガナ(花苦菜)と呼ばれているようです。

沖縄料理に使われるニガナとは、種類が異なります。

普段、何気なく目にしていた小さな黄色い花。
花の直径は2センチもないくらい。
意識はしていなくても、記憶に残っていなくても、
目にしたことのある方は、とても多いはず。

ニガナには薬効があります。
苦味健胃薬として健胃・食欲増進に効果があり、
全草を天日乾燥したものを煎じて服用するのだとか。

また、早春の小さな若葉は、食用にもなるようです。

いろいろな場所で、場面で、多くの人のお役に立ってきた、
そんな植物なのでしょうね。

ルピナス

2007年03月10日 | 誕生花
   

<3月10日の誕生花>
  ルピナス
   ・豆(まめ)科
   ・学名 : Lupinus
         Lupinus = ハウチワマメ属
   ・原産地 : 地中海沿岸、北アメリカ
   ・別名 : 昇藤(のぼりふじ)
   ・和名 : 羽団扇豆(ハウチワマメ)
   ・英名 : Lupinus, Lupine(ルーピン)

<花言葉>
  多くの仲間、母性愛、あなたは私の安らぎ、いつも幸せ、
  空想、想像、貧欲、大食い

今日の誕生花、ルピナスは
11月2日の誕生花でもあります。
花色は、青紫、淡紫、紫赤、赤、桃、橙、黄、紫、青、白
と多彩です。

開花時期は、種類によって多少異なり、
2月頃~6月頃です。

Lupinus(ルピナス)は、
ラテン語の「lupus(オオカミ)」が語源という説と、
ギリシャ語「Lupe(悲しみ)」が語源という説があります。

「オオカミ」は、どんな土地にも育つ、たくましい動物。
「悲しみ」とは、ルピナスの種子はとても苦いので、
食べると、その苦さに顔をゆがめてしまうため「悲しい」と。

小さな花が、たくさん、まとまって咲く花。
「みんな一緒♪」という雰囲気がありますね。
密集した花の部分だけが、上へ上へと伸びていき、
大きなものは、花穂が60センチにもなるのだとか。

ルピナスは、アメリカ大陸や地中海沿岸地域など、
広く分布しており、種類も300を超えています。

日本へは、緑肥用作物として、明治期に導入されましたが、
現在では主に園芸植物として栽培されています。

黄花ルピナス、傘咲きルピナス、ラッセルルピナス、
など数種の実用種があり、ラッセル系が一般的なようです。

上のイラストアイコンは、多分、傘咲き、ですね。

アザレア

2007年03月09日 | 誕生花
   

<3月 9日の誕生花>
  アザレア
   ・躑躅(つつじ)科
   ・学名 : Rhododendron simsii
         Rhododendron = ツツジ(ロドデンドロン)属
   ・原産地 : 中国、日本
   ・別名 : 西洋躑躅(セイヨウツツジ)、
        オランダ躑躅、ベルジアンアザレア
   ・英名 : Belgian azalea, Indian azalea

<花言葉>
  充足、満ち足りた心、愛の楽しみ、愛の喜び、
  あなたに愛されて幸せ、私は初恋です、恋の喜び、
  自制心、節制、禁酒

今日の誕生花、アザレアの
花色は、赤、赤紫、桃、白です。
また、絞りなどもあります。

開花時期は、4月頃~5月頃。
越冬できるタイプは、11月頃から春まで咲くようです。

中国原産のツツジが、主にベルギーで改良されたため、
ベルジアンアザレアと呼ばれるのですね。
もう少し大きく捉えてセイヨウツツジとも呼ばれます。

サツキに似た矮性種ですが、
サツキよりも花色が鮮やかで、
花形も八重咲きが多く、多花性です。

四季咲きの性質も強いので、
品種の選び方や組み合わせと、管理方法次第で、
秋から春まで開花させることも可能です。

華やかな花形が、その色を引き立てています。
西洋のドレスのようなイメージかも。。

ながめているだけで、ほわわ~ん、と
シアワセな気分になれそうな、
ちょっぴり夢心地のような。。♪

クロタネソウ (黒種草)

2007年03月08日 | 誕生花
   

<3月 8日の誕生花>
  クロタネソウ
   ・金鳳花(きんぽうげ)科
   ・学名 : Nigella damascena
         Nigella = ニゲラ属
         damascena = ダマスカスの
   ・原産地 : 南ヨーロッパ
   ・別名 : ニゲラ
   ・英名 : Love-in-a-mist, Devil-in-a-bush

<花言葉>
  困惑、当惑、夢を抱く、ひそかな喜び、
  夢路の愛情、夢の中の恋

今日の誕生花、クロタネソウの
花色は、青、紫、桃、赤、黄、白です。

開花時期は、5月頃~6月頃。

花弁のように見えるもの、実は萼なのです。
花弁は退化してしまったのだとか。

種子には光沢があり真っ黒です。
ただ、種子には毒性があるので、注意が必要です。

ネーミングにも影響するほど存在感のある種子を持つ花は、
そう多くないように思います。

花と種子以外は細いので、とても繊細な感じがします。
きゃしゃな割に背丈は高く、
50センチを超えるものも多いようです。
矮性品種の背丈はやや低めで、鉢物にもなっています。

英名が Love-in-a-mist (霧の中の愛)と、
Devil-in-a-bush (茂みの中の悪魔)と、一見両極端です。

多分、葉や茎も含めた花全体の雰囲気から、
そう呼ばれるようになったのだと思います。
「愛」は花弁に見える萼を指し、
「悪魔」は黒い種子を指すのではないかと、
私は推測しています。

タネツケバナ (種漬花)

2007年03月07日 | 誕生花
   

<3月 7日の誕生花>
  タネツケバナ
   ・油菜(あぶらな)科
   ・学名 : Cardamine flexuosa
         Cardamine = タネツケバナ属
         flexuosa = 波状の、曲がりくねった
   ・原産地 : ヨーロッパ
   ・別名 : 田芥子(タガラシ)
   ・英名 : Cardamine

<花言葉>
  勝利、不屈の心、情熱、熱意、
  燃える思い、父の失策

今日の誕生花、タネツケバナの
花色は、白です。
花弁は4枚の十字花。

開花時期は、3月頃~6月頃。
北半球の広い地域に自生し、
日本では、北海道、本州、四国、九州
で目にすることができるとか。

稲刈りの終わった水田や路傍などに生育します。
水田や水路の周辺など、湿り気のある場所に
よく生育しますが、荒れ地にも生育するようです。

苗代に籾(もみ)を播く前に、種籾を水に浸けておきます。
この頃に花が咲くため、
タネツケバナと名付けられたそうです。

下部の花が果実となっても、
先の方にはまだ花が残っているのだそうです。
山菜として利用されることもあるとか。

小さくて白い、ちょっと控えめな花、タネツケバナ。
そして、その花言葉は、というと
力強さを感じさせるものばかりです。
「めげないゾ!」という心意気が漂ってくるようですね。

デージー

2007年03月06日 | 誕生花
   

<3月 6日の誕生花>
  デージー
   ・菊(きく)科
   ・学名 : Bellis perennis
         Bellis = ヒナギク属
         perennis = 多年生の、3年生以上の
   ・原産地 : 西ヨーロッパ (明治時代に渡来)
   ・別名 : 雛菊(ひなぎく)、延命菊(えんめいぎく)、
        長命菊(ちょうめいぎく)
        「デイジー」とも読みます。
   ・英名 : Daisy

<花言葉>
  純潔、お人よし、乙女の無邪気、無邪気、明朗、無意識、
  幸福、希望、あなたと同じ気持ちです、清浄、平和

今日の誕生花、デージーは
5月27日の誕生花でもあります。
花色は、紫、赤、桃、白です。

開花時期は、12月頃~5月頃。

よく見ると、花びらは筒状になっています。
それで、ふっくらとした花の形になっているのですね。

デージーは、朝、日の光が射すと花を開き、
夕方、日が沈むと花を閉じます。
お天気が悪い日などは、あまり開かないようです。

そのような花の開く時間帯と、
花の芯を太陽に、花弁を太陽光に見立てたことから、
「デイズ・アイ(太陽の目)」と呼ばれるようになりました。
そのデイズ・アイが変化して、
デージーという名前になりました。

フランスではマルグリットと呼ばれています。

また、ヨーロッパ、チロル地方のキリスト教伝説では、
聖母の涙から生まれてきたとされ、
マリアの花とも呼ばれているそうです。

聖母マリアが、幼児キリストを抱いて
エジプトに逃れねばならなくなった時、
悲しみのあまり、たくさんの涙を流した。
それがヒナギクになったというので、
チロル地方では、「マリアの小さい花」と呼ぶことも。


学名が示す通り、本来は多年性の植物なのですが、
日本の夏は暑すぎるので、越夏できないことが多いのです。
そのため、一年草扱いにされています。

花弁の数が多ので、恋占いにも使われていたとか。
「すき きらい すき きらい・・・・・
そのためイギリスでは measure of love (愛のものさし)
と呼ばれていたこともあったのですね。