アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

地震発生時、私は・・・

2011年03月13日 | 雑記
2011年3月11日、午後2時46分ころ。
それは、横揺れから始まった。

「少し大きな地震?」
自宅の洗面所にいた私は、そう思い、

震度3くらいの気持ちで手を洗っていると、
揺れは大きくなる一方で、急に恐怖を感じる。

ソープをきちんと洗い流したかどうかも、わからないまま、
とにかくタオルで手を拭き、頭はパニック。

揺れが、止まらない。

キッチンからは、ガラスの割れる音。

一応、歩ける。
テレビをつけるために、リビングへ。

そうしているうちに、また、大きく揺れる。

テレビの情報で、東京が震度5だとわかり、
足の力が抜け、その場にペタンと座り込み・・・

どこまで、どのくらい揺れたのか、よく覚えていないけれど、
とにかく長かった・・・長く感じられた。

おそるおそるキッチンを見ると、
観音開きの食器戸棚の扉は、幸いにも、閉じたまま。

中を見ると、グラスがいくつも横に倒れていて、
たくさんの食器が、ガラス扉ギリギリのところにある。

そのまま扉を開けたら、確実に、
最前列のグラスや食器が、全部落ちる状態。

食器を棚に戻そうと、クリアファイルを差し込んでみるが、
やわらかすぎて、うまくできない。

次に、プラスチックの定規を差し込んで、
ひとつずつ、そっと、棚から落ちないくらいに戻してみる。

どうにか片側が落ち着いたので、その片側の扉を開き、
反対側の食器を手で整えて、もう片側の扉を開けてみる。

残念なことに、お気に入りのガラス食器が、
戸棚の中で割れていた。

また揺れたら、また同じことになるので、
食器をいくつか、食器戸棚から取り出しておく。

パソコンラックからは、
書類やファイルがほとんど落ちて、散乱していた。

パソコン本体も、あと数ミリのところで、ギリギリ留まっていた。
パソコンラックは、耐震をしていなかったなぁ。

少し落ち着いたところで、家の中を少しずつ見て歩くと、

ギリギリサイズで設置している家具が、
わずかな隙間の中で、動いているものもある。

何となく、何となく、全体的に、
ほんの数ミリだけ、家具が移動している。

ほっとする間もなく、また揺れる。

とにかく余震が多くて、怖くて、
しばらくの間、何も手につかなかった。

カタッという小さな音にさえ、
また地震かと、反応してしまう。