アンダンテ ~私の歩幅で~

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彩りのノクターン

2008年11月22日 | 『風のガーデン』
フジテレビ開局50周年記念ドラマ
『 風のガーデン 』

エンディングに流れる、平原綾香さんの「ノクターン」は、
ショパンのノクターン第20番 嬰ハ短調 「遺作」を
アレンジして歌詞をつけた曲です。


「クラシック音楽をモチーフにした曲がいい」

というのが、このドラマのテーマ曲に対する
脚本家、倉本聰氏の要望だったそうですね。

毎回エンディングに流れるのは、英語の歌詞。

また、ドラマの中では、
同じメロディーが、日本語の歌詞で歌われます。

こちらのタイトルは「カンパニュラの恋」。
平原綾香さん演じる無名の歌手・氷室茜のデビュー作?


ショパンが、このピアノ曲を書いていた頃。
彼には片思いの女性がいたのだそうです。

ショパンの切ない気持ちが大きく反映された彼自身の代表作
「ピアノ協奏曲第2番」からの引用もあるのだとか。

ただ、この曲は、
ショパンが身内の練習用に書いたともいわれています。

そのような理由からか、ショパンの生前は、
この曲が世に出ることはありませんでした。


以下は、YouTubeでみつけた動画です。

  ♪ 平原綾香のノクターン

  ♪ ヴァイオリン演奏によるショパンのノクターン第20番


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2 コメント

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アラウのレコードでは (ひふみ)
2008-11-23 11:06:52
ショパンのノクターン第20番 嬰ハ短調 「遺作」は
第21番として録音されておりました。
当時殆んどのレコード(CDではありません)が19番までしか録音されていなくて、21曲入っていたのはアラウのものだけでしたが、20番はやはり「遺作」となってましたが普通の(?)ハ短調でした。
その後出た、フー・ツォンのはたしか20番が嬰ハ短調だったように記憶しています。
当時も何故違うのかは疑問には思っていましたが、
今は20番と言うことで定着しているのでしょうか。
ピアノをやっている友人の話では、その後出た楽譜が20番になっているというようなことも聴いたような気がします。
いずれにしても私の中では「21番」なのですけれども。

実はこの曲を初めて聴いたのは、もう30年近く前、海野義雄さんのヴァイオリンリサイタルで、アンコールで弾いて下さった演奏でした。
ミルシテインの編曲だと仰っていました。
それからピアノのレコードを探しまして、あったのがクラウディオ・アラウのものだけだったのです。
その当時は毎晩子守歌代わりに聴きながら寝入ったものです。
とっても懐かしい想い出です♪

「風のガーデン」一度観てみたいですね。
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麻由子から (→ひふみさんへ)
2008-11-23 12:41:03
ひふみさん へ

ためになるお話を、ありがとうございます♪

ショパンのノクターンは、ややこしいかもしれません。
私が持っている楽譜は20番の嬰ハ短調までで、21番がないんです。

ここで取り上げている20番の嬰ハ短調。
初版は「Adagio」と書かれていたらしいのですが、
ブラームスがこの曲を写譜する際、この標題を消した、
という話があります。
そのため、速度記号のみが残り
当時は「 Lento con gran espressione 」 と呼ばれていたとか。

その後、ノクターンと呼ばれるようになった原因としては、
ショパンの姉ルドヴィカが、ショパンの没後、
彼の未出版作品のカタログを作った際
「夜想曲風のレント」と記したことから、という説があります。

さらには、楽譜自体がオリジナルの草稿とは異なっているとも。
これは、本人が書き直したらしいといわれていますが…。


「風のガーデン」
それぞれの人物が織りなすストーリーも、映し出される風景も、
音楽が適度なモチーフとして用いられていることも、
私にとっては興味深いドラマです。
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