5年前に大キレットを見て「絶対にこよう!」と誓ってやっと実現しました。
ついでに前穂、奥穂、涸沢、南岳、中岳、大喰岳、槍ヶ岳の縦走もできました。
コースは、下記の通りです。
1日目 上高地から岳沢小屋〜前穂高岳〜奥穂高岳〜穂高岳山荘(泊)
2日目 穂高岳山荘〜涸沢岳〜北穂高岳〜大キレット〜南岳〜中岳〜大喰岳〜槍ヶ岳山荘(泊)〜槍ヶ岳(往復)
3日目 槍ヶ岳山荘〜ヒュッテ大槍〜天狗池〜槍沢ロッジ〜横尾山荘〜上高地
初日の岳沢から紀美子平への登り、前穂高岳への登りに更に疲労はピークに。
しかし、前穂高岳の山頂は絶景でした。
槍ヶ岳、北穂高岳方向はクッキリ!
西穂高岳、奥穂高岳方向もはっきりと見えます。
そこからの吊り尾根、奥穂高岳の登りは歩幅を小さく少しずつ登りました。
奥穂高岳に到着。
前穂高岳では快晴だった空も、奥穂高岳からはジャンダルムは見えるものの槍ヶ岳はずっと雲に隠れて出てきてくれません。
1時間近く粘りましたがガスがかかったまま見えず、断念して穂高岳山荘に向かいました。
穂高岳山荘では、横浜と埼玉から来られたソロの方とご一緒して楽しい山談義をしながら夜を過ごしました。
夜中にかなりの雨が降って、あけた2日目の朝は小雨、北穂高岳方向は難所もあるので岩での滑りを心配していましたが、予定通り向かう事にしました。
時々霧雨が降る中、穂高岳山荘を出発。
涸沢岳を過ぎてザックのショルダーベルトに固定していた一眼カメラをザックに収め、身動きがしやすいようにしました。
登っては降りて、岩を巻いて下ってまた登る、を繰り返し、気がつくと北穂の手前の南峰が見えてきました。 ガスがかかって下の景色があまり見えなかった事が幸いして、高度感を感じることなく通過できたのが良かったと思います。
程なく北穂高岳に到着して穂高岳山荘から一緒の方も到着、北穂高岳山荘で少し休憩。
大キレットだけでなく槍ヶ岳方向はガスがかかっていて見えずしまい。
待っていてもガスははれそうにないので大キレットを目指します。 ここから南岳小屋まで約3時間の道のりです。
ずっと岩場ばかりかと思っていましたが、そうでもなく普通の登山道のような道もあり、時々岩場を下ったり登ったり、ここでもガスがかかっていて高度感を感じないのが幸いしたのかもしれません。 南岳小屋に到着しました。
南岳小屋では、ご一緒した埼玉と香川のソロの方と3人で昼食をとり、槍ヶ岳山荘での再会を約束して順次出発しました。
この辺りから、左ひざに痛みを感じ、曲げた時に力をかけると痛いという事がわかり、左足は伸ばしたまま、ほとんど右足だけで上り下りをなんとかこなしていきました。
当然ながら、先ほどの一緒だった方とは、どんどん離れてしまいます。
しかし、登山は進んでいればいつかは到着するものです。
殺生ヒュッテが見えてきました。
槍ヶ岳と槍ヶ岳山荘もすぐそこです。
なんとか槍ヶ岳山荘に到着し、荷物を置いて、すぐに槍ヶ岳に登りますが、山頂に到着した数分だけ景色が見え、あとはガスに囲まれてしまいました。
一瞬だけ見えた「槍ヶ岳山荘」。
翌日は朝食を済ませ、なんだかんだで2日を一緒に過ごした埼玉からのソロの方に別れを告げ、ガスがかかった槍ヶ岳を諦め。
東鎌尾根を歩きだしますが、振り返ると槍ヶ岳の穂先が見えていました!!!
東鎌尾根~ヒュッテ大槍(2年前に通った燕岳からの表銀座ルートを眺め)~坊主岩小屋方向に降りていきました。
少しコースタイムに余裕があると勘違い(?)してしまい、ここから天狗池に寄り道してしまいました。
天狗池への登りで、また左ひざの痛みが再発。 なんとか天狗池までたどり着いたものの、槍ヶ岳は雲に隠れて全体を見せてくれず、ここでも諦めて降りてきました。
槍沢ロッジに到着したのは11時で、上高地のバスは15時40分です。 コースタイムを計算すると、なんとか間に合いそう?←いえいえ、既に間に合わない時間だったんです。
予定では、横尾山荘に12時に到着するつもりだったのですが、12時過ぎても到着しない、12時15分を過ぎても・・・12時半を過ぎてもまだ・・・焦りが出ます。
横尾山荘に到着したのは12時35分!!!
休憩も取らず、そのまま横尾山荘を通過。
徳澤も通過。
明神でポカリスウェットを一気飲みして、すぐに出発して、河童橋には15時20分に到着しました。
お土産を買って、登山靴を洗って、バス停に行くと乗る予定のバスは既に来ていました。 なんとか間に合いました。(ホッ!)
目標は達成できましたが、北アルプスは大好きです。 またこの景色を見に来たいと思います。今年もありがとう!