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ピカソが描いた「ラス・メニ―ナス」の意味するところ

2019-12-07 11:20:18 | 美術館・絵画
ピカソは、ベラスケスの「ラス・メニ―ナス」を題材にして多数の絵画を作成しました。

バルセロナのピカソ美術館では、それらをまとめて展示してあります。
右側に配置してあるのが、その一覧です。

まず全体像を、ピカソ的に描いたのがこれです。


そして、これらの登場人物を切り取っています。

それぞれの人物には番号をふってあります。

これは中央のマルガリータ王女ですが・・・

どうやらマルガリータ王女を正面から描いたのではなく、全体像の「3」の女性から見た顔ではないかと思われます。
つまり向かって顔の右側は、「3」の女性から見たマルガリータ王女「2」の横顔であり、左側は「5」の横顔のように見えます。

また、この絵のマルガリータ王女は、「4」または奥にいるベールを被った女性の横顔に見えます。

そして侍女の手は、男性自身と思われる黒い一物に添えられています。

オリジナルと比較してみてください。

美人さんの白指の手つきからエッチな想像をするお茶目なピカソです。

構図はほぼ同じですが、マルガリータ王女は、両隣の「3」と「4」の女性の顔を描いたように感じます。

侍女の手は、オリジナルに戻してあります。

このようにして、どの視点でマルガリータ王女を描いたのか想像してみるのがピカソの絵画の楽しみです。








ところで!、なぜピカソがキュビズムに達したのかというと、ピカソは絵がヘタクソだからです。

特に手の描写が苦手です。
一生懸命書いた医師の手は緊張しすぎているし、反対に病人の手はきちんと描ききれていません。

ピカソは、手を大きく描きすぎる傾向があります。


だから、青の時代があり赤の時代があり、そしてキュビズムを前面に押し出してみれば自分が勝てると思ったのでは?


そのコンプレックスから解放されると、様々な手指を描けることができます。














このようにして、わたしがピカソに対して思ったことを5つのブログに分けて公開しました。
まあ、わたしは美術など習ったこともないし絵画を描いたこともありません。
絵画に興味を持ったのも最近です。
だから自分の観点で好きにまとめてみました。





コメント
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