今日は38年間続いている地区の運動会。
震災前は多くの住民が集まって盛大に開催されていた地域の一大イベント。
震災の年は原発事故により避難を余儀なくされ住民のほとんどが地域を離れてしまった。
避難から5ヶ月が過ぎた頃運動会はできなかったけど、みんなで集まって再び懇親を深めることができた。
翌年には運動会を開催し、地域の住民が集まっての再開した。
運動会が始まったのは俺が18歳のとき。
以前は地域の住民がほぼ全員集まり広い中学校の校庭で行われていた。
競技も本格的な競争を中心としたものがほとんど。
時代と共に競技もソフトになりレクリエーション的なものに変わってきた。
地域のみんなが集まり楽しいゲームを通して交流を深める形ができてきたんです。
大きな災害に見舞われ、地域のコミニュティーが崩れてからの地域の交流は難しい。
そんな中でもこれだけ多くの人が集まり交流できる場があるのは素晴らしいと思う。
最近、地域の若い人が集まって地域のために何かをすると言うことが無くなってきているのが現状だと思う。
青年団。
もう古い時代の言葉に聞こえるが、
われわれの地域ではこの「青年団」が活発になりつつある。
若者が集まり地域のことを考え、いろんなイベントを企画してくれる。
本当に頼もしい事だと思います。
今日、この運動会に参加して、
昔われわれが若かった頃に熱く語り合ったことが若い世代に繋がれていたことに感激しました。
中学校の校長先生があいさつで今年になってから5人の生徒が戻ってきたと言う話をしていました。
われわれの地域でも子供が少ないのは残念だけど、
震災で地域から離れた若者が戻りつつあります。
戻った若い世代がのびのびと活動しやすい環境を少しでも整えて協力しなければなりませんね。
いまどき運動会?
と思う人は多いかもしれない。
しかし、
それは地域の人々の絆に繋がるイベントなんだと言うことを忘れてはいけないと思う。