今日の新聞に一面を使った南相馬の農産物安全PRの広告が載っていた。
原発事故の風評被害に苦しまされ続けている南相馬の農業だが、
こんな広告を出さなければならないほど深刻な状況に陥っているのかもしれない。
南相馬市産の農林産物については、放射性物質の検査が実施されています。
平成26年産米は、全量全袋検査の結果、放射性セシウム濃度はほぼ全て検出下限値未満でした。
南相馬市では、農地や農業用水路の除染を実施中です。
と書いてあります。
全て安全安心な農林産物を提供する、またわれわれが食するためには当たり前のこと。
それを何回となく何年も訴えてきたのに風評被害は払拭されない。
南相馬の農業を支え続けてきた兼業農家は、
原発事故の一年目は、なんとか農業を復活したいと考えていた。
その気持ちも年を追うごとに薄れ、5年目にはすっかり消えてしまったのかもしれない。
その大きな原因の一つが農地や農業用水関係の除染だ。
原発事故から4年たった現在やっとわれわれの地域も除染が開始されようとしている。
まるで農家がやる気を失うのを待っていたような除染。
それも放射性物質を取り除くではなく、地中深く耕し希釈するだけの気休めの除染。
間もなく平成27年産米の作付が開始される。
昨年の5倍以上の作付面積になるようだが、生産された米たちはどうなるのだろう?
国や東電の職員食堂で消費してほしいですよね。
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