行けども行けども
(100キロ走って初めてカフェを見つける。)
オークランドから郊外電車(コミュータ)に乗り、(pukekohe)プケコヘ駅まで輪行する。
朝の電車は通勤客で混んでいたが、自転車専用のコーナーがあり、そこに置く。
さすがだ。人口が少ないことのなせる業か。日本ではあり得ない。
時刻表では直通だったが、電車のトラブルか一駅前で待たされた。焦る。
プケコヘ駅からいよいよスタートだ。カフェでケーキと珈琲を注文。ケーキは半分食べて
フロントバッグにしまい、再スタート。この半かけのケーキが後ほど唯一の食べ物となる。
途中、エベレスト登頂のヒラリーの生家があるというので小さな町に立ち寄る。何もなし。
ハイウエイ22号を一路南へ。highwayと言っても自動車専用ではないが、だいたい時速100でびゅんびゅん車は行く。リアバッグの荷が重いのでゆっくりしたペースで進める。
緩やかな起伏の道路、道路上には野生動物の死骸がときどきあるので踏まないように。
ハリモグラ?
初日ということもありあまり無理はできないので、30キロ辺りで大休止。そこにはバックパーカーの案内板があったので、早々と泊りにするかしばらく思案する。
天気は曇り空で、厳しい直射はない。涼しいくらいだ。今日はいけるぞと決心して先に進める。
この判断がのちのち厳しいものになってしまう。
進めど進めどなにもない。いや、牧場の羊たちはこちらをいぶかしげに見つめている。
ボトルの水がほとんどなくなってきた。おまけに、ひどいアレルギー症状に見舞われる。
広大な牧草地のなかを進む道なので、花粉だなきっと。
鼻水がとめどもなくでてくるは、目のかゆみで視界も危ない。さらに山越えが連続する。
食べ物は残りのケーキだけ。店の一軒すら80キロの行程で見つけられなかった。
限界に近いものを感じる。熱中症になるとまずいな。
ガイドブックにはカフェの印はあったけど、そんなものどこにも見当たらない。
村をいくつか越えて行くが、どこも数件の民家があるだけ。
1時間走って車は数台通り過ぎていくくらいか。これが国道22号。ハイウェイ22。何にもない。
あきらめて先を行く。
B&Bを見つけてここを泊りとするかと思ったが、かなり高級そうだ。
水を貰いにかけこむ。コーラーをいただき蘇る。
さらに10キロ進める。ちょっと蘇ってがんばる。(だが先ほどのマダムはこの先のホテルはやってなさそうなことを言ったような気がするが、ニュージの英語は聞きなれないので、、、)
目当てのホテルに到着。
ホテルは営業してなかった!!!!
エリアのキャンプ場で一夜を明かすことに決める。
ベーコン・エッグ・フライドポテトを頼み食する。これは旨かった。18$
冷えたスプライトも旨かった。2$
疲れた。
己の弱さをさらけ出す。
このまま自転車旅が続けられるだろうか?
もう戻りたい心境だ?
キャンプ場ではテントがないのでキッチンのテーブルでシュラフカバーにくるまって横になる。
怪しまれるといけないので、夜遅くまで起きていた。
あまり寝付けない。
薄明りで起きる。
朝は真夏なのに寒い。
7時にラグラン(Raglan)目指して出発。ここから30キロ。
思うようにこげない。何も食べてないので足に力が入らないのか。
太陽はゆっくり上ってくる、日陰の道路はからだがなかなか暖まらない。
そして、例の発作が起きてしまった。
当たり前だな。空腹、体の冷え、そして極度の疲労が重なるとこの発作が出るのだ。
ふらふらでやっと見つけたカフェにたどり着く。
100キロ走って初めてのカフェになる。
カフェオレとビスケット
これで空腹からは解放されるが、例の発作でカフェの椅子でダウン。
2時間位座っていたけど一向に良くならない。貧血症状と発作でしんどい。
あと10キロは到底走れそうもない。
カフェで話しかけてきた年配のオジサンにダメもとで聞いてみた。
「街まで乗せてもらえないか、自転車はあとでとりに来る」
最初はいぶかしげな様子だったが、しばらく待ってくれれば自転車も運んでやる言われた。
こういうのを天の助けと言うのか。ありがたい。
親切に感謝する。
Raglanの町は、今まで通過してきた広大な牧草風景と打って変わって、
そこは海沿いの明るいリゾートタウンだった。サーファーの町か。
ここで疲れを癒すとしよう。
(100キロ走って初めてカフェを見つける。)
オークランドから郊外電車(コミュータ)に乗り、(pukekohe)プケコヘ駅まで輪行する。
朝の電車は通勤客で混んでいたが、自転車専用のコーナーがあり、そこに置く。
さすがだ。人口が少ないことのなせる業か。日本ではあり得ない。
時刻表では直通だったが、電車のトラブルか一駅前で待たされた。焦る。
プケコヘ駅からいよいよスタートだ。カフェでケーキと珈琲を注文。ケーキは半分食べて
フロントバッグにしまい、再スタート。この半かけのケーキが後ほど唯一の食べ物となる。
途中、エベレスト登頂のヒラリーの生家があるというので小さな町に立ち寄る。何もなし。
ハイウエイ22号を一路南へ。highwayと言っても自動車専用ではないが、だいたい時速100でびゅんびゅん車は行く。リアバッグの荷が重いのでゆっくりしたペースで進める。
緩やかな起伏の道路、道路上には野生動物の死骸がときどきあるので踏まないように。
ハリモグラ?
初日ということもありあまり無理はできないので、30キロ辺りで大休止。そこにはバックパーカーの案内板があったので、早々と泊りにするかしばらく思案する。
天気は曇り空で、厳しい直射はない。涼しいくらいだ。今日はいけるぞと決心して先に進める。
この判断がのちのち厳しいものになってしまう。
進めど進めどなにもない。いや、牧場の羊たちはこちらをいぶかしげに見つめている。
ボトルの水がほとんどなくなってきた。おまけに、ひどいアレルギー症状に見舞われる。
広大な牧草地のなかを進む道なので、花粉だなきっと。
鼻水がとめどもなくでてくるは、目のかゆみで視界も危ない。さらに山越えが連続する。
食べ物は残りのケーキだけ。店の一軒すら80キロの行程で見つけられなかった。
限界に近いものを感じる。熱中症になるとまずいな。
ガイドブックにはカフェの印はあったけど、そんなものどこにも見当たらない。
村をいくつか越えて行くが、どこも数件の民家があるだけ。
1時間走って車は数台通り過ぎていくくらいか。これが国道22号。ハイウェイ22。何にもない。
あきらめて先を行く。
B&Bを見つけてここを泊りとするかと思ったが、かなり高級そうだ。
水を貰いにかけこむ。コーラーをいただき蘇る。
さらに10キロ進める。ちょっと蘇ってがんばる。(だが先ほどのマダムはこの先のホテルはやってなさそうなことを言ったような気がするが、ニュージの英語は聞きなれないので、、、)
目当てのホテルに到着。
ホテルは営業してなかった!!!!
エリアのキャンプ場で一夜を明かすことに決める。
ベーコン・エッグ・フライドポテトを頼み食する。これは旨かった。18$
冷えたスプライトも旨かった。2$
疲れた。
己の弱さをさらけ出す。
このまま自転車旅が続けられるだろうか?
もう戻りたい心境だ?
キャンプ場ではテントがないのでキッチンのテーブルでシュラフカバーにくるまって横になる。
怪しまれるといけないので、夜遅くまで起きていた。
あまり寝付けない。
薄明りで起きる。
朝は真夏なのに寒い。
7時にラグラン(Raglan)目指して出発。ここから30キロ。
思うようにこげない。何も食べてないので足に力が入らないのか。
太陽はゆっくり上ってくる、日陰の道路はからだがなかなか暖まらない。
そして、例の発作が起きてしまった。
当たり前だな。空腹、体の冷え、そして極度の疲労が重なるとこの発作が出るのだ。
ふらふらでやっと見つけたカフェにたどり着く。
100キロ走って初めてのカフェになる。
カフェオレとビスケット
これで空腹からは解放されるが、例の発作でカフェの椅子でダウン。
2時間位座っていたけど一向に良くならない。貧血症状と発作でしんどい。
あと10キロは到底走れそうもない。
カフェで話しかけてきた年配のオジサンにダメもとで聞いてみた。
「街まで乗せてもらえないか、自転車はあとでとりに来る」
最初はいぶかしげな様子だったが、しばらく待ってくれれば自転車も運んでやる言われた。
こういうのを天の助けと言うのか。ありがたい。
親切に感謝する。
Raglanの町は、今まで通過してきた広大な牧草風景と打って変わって、
そこは海沿いの明るいリゾートタウンだった。サーファーの町か。
ここで疲れを癒すとしよう。