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ポケモンは男児に救い(ぬい)を与えたもうた。

2024年06月18日 | シリアス
【癒してくれる心の友、ぬいぐるみ】

※個人の特定を防ぐためにフェイクを入れて書いています※

※タイトルの救い(ぬい)はこう読んでくださいって意味で、実際には読まないからね※

姉が18だか20才の頃、同い年のアメリカ人男子と付き合っていた。

ここではUさんと呼ぼう。

Uさんは高身長、筋肉質、端正な顔を持つ美男子でしかも頭まで良かった。

(ブラピにもディカプリオ様にも似てるとよく言われていた)

姉はイケメン好きなのでイケメンとばかり付き合っていたが、Uさんは中でも

「彼氏カッコいい!!!」

「うらやましすぎる!!!」

「さっすがだよモテ女!!!」

と賞賛される人だった。

アメリカは自由と平等の国、多様性の国というキラキラしたイメージを持つ人は多いでしょう。

街や州ごとにまるで特色が違うので場所にもよるが、Uさんは少なくとも

「男らしい男になれ」

「エリートになれ」

「男女愛こそ唯一最高のもの、同性愛なんて…わかるよな?」

という教育を受けていたようだった。

男らしいエリートになるべく常に努力していたからね。

優しく賢い素敵な人だったが、軽く、そして頻繁に

「ゲイかよwww」

「女みたいwww」



「うわあ…」

な思想がだだ漏れていた。

教育って怖いね。

こうやっていじめるのをよく見ていたんだろうね…。

Uさんは男らしい文化が嫌いじゃなかったし過ごしやすかった、そして恋愛対象は異性だったから苦労はそこまでなかったのでしょうが、ひとつ彼には傷ついた過去があった。

彼は可愛いぬいぐるみが大好きだった。

可愛い妹達が当然のようにプレゼントされ、抱きしめたり遊んだりしている“ぬいぐるみの友達”がうらやましくて仕方がなかった。

でも欲しがるどころか、手に取るだけで

「女の子じゃないんだからwww」

「男の子なのにお人形だの、ぬいぐるみだの、ありえないwww」

「ゲイかよ」

「ゲイになるぞ」(どれもひどい醜悪な言葉だけど、本人が言われたと証言したのでそのまま書く)

と恐ろしい言葉を浴びせられ、怖くて心を凍らせるしかなかったという。


2024年の日本ではどうなんだろう…いまだに言う人いるのかな、恐ろしいよね。

好きなものが好きで何が悪いのか。

誰にも迷惑かけない素晴らしい趣味なのに。

この迫害を予期させる恐怖支配は彼に

「従わなければいけないのだ」

と学ばせたに違いない。

そして時は経ち…。

彼の悲しいトラウマを癒し、抑圧から解放してくれる頼もしい存在が日本からもたらされた。

ポケモンである!!!


今も昔もポケモンの人気はすさまじく、特別枠で

「ポケモンのぬいぐるみならオッケー」

だったのだ。

戦う強いモンスターという男らしさを満たしているからなのかな?

Uさんが最初に日本で買ったのは、ピカチュウのぬいぐるみ。

嬉しくて家では常に抱きしめ、ベッドに並べて一緒に眠ったという。

それは、傷つけられ凍らせるしかなかった幼い心を癒す素晴らしい行動だった。

イーブイやプリンのぬいぐるみも買っていたので、やはり可愛いのが大好きだったのね…良かったね…。

当時は

「海外の人もポケモン大好きなんだねえ」

としか思わなかったけど、Uさんの歴史をふまえて想像するに、あれはすごいことだったんだなあ。

ポケモンすごいよ。

これからも多くの子ども、愛する大人達をなぐさめ励まし共に生きていく存在であってほしいものです。






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