和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょこっと甘味付け…

123(奈良)五條 ミかさ

2015-09-27 20:02:48 | 奈良の和菓子
今から1週間前、ロードバイクで五條を
訪れた際に立ち寄ったお店。
実は前から狙っていたんです。

<千珠庵きく川の店構え>
~五條市五條~

今も昔も五条の中心地、本陣交差点からすぐ
の場所、創業は文久年間(1861~1864年)
という老舗和菓子店。
看板商品のみかさを焼くご主人の姿がガラス
越しに…あ~美味しそう。

<ミかさ>

なぜか最初の一文字だけカタカナ。
やや小ぶりの綺麗なみかさ饅頭です。

生地はフワッとしつつも弾力があって、
ほのかに卵の味が感じられます。
中の粒あんもほど良い甘さで、丁寧に作った
感じがするみかさ饅頭です。
ちなみに賞味期限は3日間。
(税込 \135)

ところで、歴史ある五條の町には和菓子店も
たくさん。
これはまたまた楽しみが増えますな~。
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122(奈良)奈良 奈良饅頭

2015-09-16 19:55:19 | 奈良の和菓子
これまで何度も前を通り、いつか…
と思っていたお店。
先日、ロードバイクで訪れた際に立ち寄って
みました。

<千代の舎竹村の店構え>
~奈良市東向南町~

奈良を訪れる多くの観光客で賑わう東向き
商店街に
ある和菓子の老舗。
左脇に通路があって奥はマンションの様子。

<奈良饅頭>

なかなか思い切った名前の饅頭です。
奈良らしく鹿の絵と「林」の文字が焼印
された饅頭。
なぜ「林」なのかというと、室町時代初期に
林因浄という人が作った我が国初の饅頭を
現代風にアレンジしたものだから。
(詳しくはこちら)

けしの実が降られた外皮は焼目が香ばしく、
例えるなら「ひよこまんじゅう」ぐらい
でしょうか。
ちなみに中のあんこは「林」の方が小豆の
こしあん、鹿の方は白こしあんで、いずれも
やや甘め。
残念ながら大きさの割にはちょっと高いかな。
(2個 \350)

ところで、本日のタイトル、これまでの慣例
に沿って『(都道府県名)+地域名+商品名』
名付けたら、奈良の押し売りみたいになって
しまった…。
でも、奈良好きなので良しとしよう。
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117(奈良)奈良 ぶと饅頭

2015-07-04 13:45:03 | 奈良の和菓子
一月ほど前、ロードバイクで訪れた奈良の
和菓子店。

奈良は大仏と鹿しかないと揶揄されますが、
奈良好きの私は「そんなことない」と主張
したい!
歴史ある寺社はもちろん、食べ物も多彩。
柿の葉寿司に三輪素麺、奈良漬…
う~ん、全部大人向け。
他には…辛口日本酒…あと、和菓子も忘れ
ちゃいけません。

<萬々堂通則の店構え>
~奈良市橋本町~

東向商店街に続く目抜き通り、もちいどの
センター街にある江戸時代後期創業の老舗。

<ぶと饅頭>

遣唐使により中国から伝えられた唐菓子
(からくだもの)の一種で、今も春日大社の
祭事で神饌菓子として作られる「ぶと」を
食べやすく現代風にアレンジした和菓子。

小麦粉の生地でこしあんを餃子風に包み、
油で揚げて砂糖をまぶした、あんドーナツの
ような感じ。

生地は薄めなので、その分若干油っぽい感じ
もある反面、食感はカリッとしています。
砂糖がまぶされている分、こしあんはかなり
甘さ控えめ。
唐菓子の流れを汲む素朴な味です。
(税別 \200)

<もっとの>

餅粉とキビ粉を練り、きな粉をまぶした菓子。
しっかり食感とキビ独特の渋みがいい感じ。
どちらかと言うと大人向けの和菓子。

ちなみに名前の由来はこの辺りの由緒ある
地名である餅飯殿(もちいどの)から付けた
んだとか。
(税別 \150)


奈良には、まだまだ紹介していない美味しい
和菓子があるので、またの機会に紹介します。
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102(奈良)當麻 どっこいまんじゅう

2014-12-07 19:22:01 | 奈良の和菓子
この週末、体調がイマイチでロードバイクも
ランニングもなしです。
あぁ~最近、運動不足やなぁ…。

そんな訳で、9月頃に訪れた甘いものネタを
今さらですが、ここでひとつ。

<どっこいまんじゅうの店構え>
~葛城市當麻~

近鉄南大阪線の当麻寺駅の傍らにあって、
割と新しくシンプルな建物のお店。
最初は駅の売店かと思いました。
5年ほど前からやっているんだそうです。

店の名前は「どっこいまんじゅう」。
愛想のいいご主人?と、めちゃ愛想のいい
奥さん?の2人で営業中。

自転車乗りに優しいお店で、水のボトルに
氷水をタダで補充してくれたり、奈良県の
自転車推進「ならクル」のパンフレットも
置いてあったり…
そういえば、お店の脇にレンタサイクルも
ありました。

ちなみに、店内には5席ほどのカウンターも
あり、コーヒーなどのメニューもあります。

ちなみに當麻は『日本書紀』に記された最初
の相撲で、出雲の野見宿禰と対戦したという
当麻蹴速の出身地。
そんな相撲ゆかりの地にちなんだのがこれ。

<どっこいまんじゅう>

見た目は回転焼きですが、実は潰したさつま
芋に生クリームを練り込んだもの。
三種の芋をブレンドしているそうです。
いわば、和風スイートポテトというところ
でしょうか。
素朴でさつま芋好きには嬉しいお菓子です。
(1個 \120)

プレーンの他には、小豆、クリームチーズも
あります。
訪れた頃(9月)には季節限定品は渋皮栗
でしたが、今頃はなんでしょうね?

ところで、先の野見宿禰と当麻蹴速の相撲の
結果は、蹴り合いの末に蹴速が腰を踏み折ら
れて敗死したとか。
なんとも壮絶!私は今の大相撲がいいな…
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086(奈良)御所 よもぎあんだんご

2014-05-14 14:54:35 | 奈良の和菓子
先日、ロードバイクで明日香村に向かう際に
訪れたお店ですが、目を付けてから3年…
ようやく訪れました。

<大森末広堂の店構え> ~御所市戸毛~

富田林から水越峠を越えて奈良盆地に向かい
下ること約10km。
御所市の東端、国道309号線(旧道)の
「葛」の丁字路付近。

70歳台とおぼしき店のおばちゃんによると…
「始めたのは120年程前って聞いてますわ。
 私はここへ来てから50年ほどですけど。」
つまり、明治中期創業の老舗のようです。

店内のショーケース上の呼出しブザーを押し、
先ほどのおばちゃんを呼ぶシステム?です。

<よもぎあんだんご>

どうやらこちらの看板商品のようです。
だんごはふわっと溶けるように柔らかく、
たっぷりの粒あんはわずかに塩味が効いて、
あっさり。
これなら一気に5本ぐらいいけそうです。
(1本 \90)

「おばちゃん、あんだんご2本ちょうだい。」
と、言いつつ200円を手渡す私。
「はい、これ。」
と、だんごと100円をくれるおばちゃん。
「おばちゃん、お釣り多いよ。」
「もう売るもんもあんまりないしえぇよ。」
「いやいや、そら悪いわ。」
「えぇよえぇよ。美味しかったらまた来て。」
「そうですか?じゃあ、もうときます。」
素直に負けてもらいました。
「どっから来はったん?」
「大阪の堺です。」
「まぁ~遠いとこから。」
と、更にきなこだんこを差し出すおばちゃん。
「じゃあ、この100円払っときます。」
「えぇよ、えぇよ。また今度もらうから。」
「そう?じゃあ、ありがたく。」
こうして、大大サービスでだんご3本を
100円にしてもらったのでした。

おばちゃん、また買いに行くからお元気で~。
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