和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょこっと甘味付け…

018(奈良)斑鳩名物 仏鬼羅坊

2012-08-18 19:30:18 | 奈良の和菓子
今回は奈良県の斑鳩町にある北原白水堂さんの
仏鬼羅坊(ぶっきらぼう)です。
前から気になっていたので十三峠から平群へと
ロードバイクで走った後、立ち寄りました。

<北原白水堂の店構え> ~生駒郡斑鳩町~

交通量の多い国道25号線に面したこじんまり
した和菓子屋さんです。
少々、停まりにくいシチュエーションですが、
店の右隣には駐車場もあります。
また、幟は立ってるけど、看板が目立たない
ので、うっかりと見過ごしそう。
パッと見といい、名前といい…仏具屋さんの
ような感じ。

創業約60年、現在2代目のご主人が継いで
おられるそうです。
この日は10時頃に訪れましたが、商品は
残りわずか。
きっと人気があるんでしょう。

<仏鬼羅坊(ぶっきらぼう)>

まず商品名がおもしろいでしょ?
「仏さんも鬼さんも羅漢さんも坊さんも、
皆大好き」というのが名前の由来だとか。
なかなか考えられた斬新なネーミング。

1串に大きめの餡団子が2個ずつ刺さって
います。
草餅を餡で包んであり、草団子の風味を
閉じ込めているそうです。

さて、肝心の味ですが、餡は甘さを抑えた
上品な味。
そしてなにより、よもぎ風味が強烈。
子供の頃、摘んできたよもぎで餅を作って
食べたことを思い出しました。
なんとなく懐かしくて大人の味、美味しい。
(5本入り \500)

斑鳩町へ行かれたら、ぜひどうぞ。
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010(奈良)大宇陀 きみごろも

2012-05-09 16:35:42 | 奈良の和菓子
今回は奈良県は大宇陀にある松月堂さんの
「きみごろも」。
和とも洋ともつかない不思議なお菓子です。

<松月堂の店構え>

大宇陀の古い町並み、味のある建物が軒を
連ねる辺りにあります。
以前大宇陀に来たときは別の場所だったの
ですが、いつの間にか移転したようです。
店舗部分は新しいものの建物自体は古い。
どうやら使用しなくなった建物を再利用して
いる様子。
古い建物を朽ちるにまかせたり、新しく建て
直したりするよりも、ずっといいですね。

こちらのお店は明治時代創業で、牡丹の花で
有名な長谷寺御用達にもなっているんだとか。

<きみごろも>

見た目や柔らかさは揚げ出し豆腐そのもの。
ただし、こちらの方がずっと軽い。

口の中で、あっという間に溶けてなくなる
けど、味は意外と濃厚。
泡立てた卵白を固め、卵黄で包んで焼いて、
味付けは砂糖と蜂蜜でしょうか?
とにかく軽い食感ですが、味は間違いなし。
(1個 \105)

それにしても、美味しくて不思議なお菓子。
ただし、二つや三つじゃお腹に溜まらない
のが玉に瑕です。
もっと、いっぱい買えば良かったかな~。
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005(奈良)大和郡山 源九郎餅

2012-02-28 15:24:22 | 奈良の和菓子
先日、大和郡山で購入した中嶋商店の源九郎餅
をご紹介。

<中嶋商店の店構え>

源九郎稲荷神社から歩いて2分くらい。
こちらは庶民的というか普段使いにピッタリ。
地元の方に愛されているお店のようで、次々と
お客さんが訪れます。

<源九郎餅>

両面に焼色が付いた焼き餅で、香ばしく焼いた
餅自体の味が引き立ちます。
餅はこしがあり、つぶ餡は思いのほかしっとり
して、甘さ控えめ、素朴で間違いのない味。
箱入りもありますが、基本はばら売り。
(1個 \120)

購入後、散策のお供にひとつ食べようとホット
のブラック缶コーヒーを買ったつもりが…
間違えてアイスを買うという痛恨のミス…。
ウ~めっちゃ冷たい~~、この寒いのになんで
アイスなんか売ってんねん!
でも、餅の美味しさに免じて許します。

やっぱり大和郡山は長い歴史を持つ城下町だけ
あって、美味しい和菓子がたくさんあります。
他にもあるでしょうが、それはまたの機会に…

さぁ、次はどこへ和菓子を買いにいこうかな。
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004(奈良)大和郡山 御城之口餅

2012-02-27 14:36:42 | 奈良の和菓子
今回は城下町大和郡山を代表する銘菓を紹介。

「本家菊屋」は天正十三年(1585年)創業、
奈良で最も古いといわれる和菓子屋さん。
奈良県では10店舗ほど出店する有名店です。

<本家菊屋の店構え>

伝統と格式を感じさせる堂々とした店構え。
店先に「うっかり八兵衛」でも座ってそう。
「ご隠居~待ってくださいよ~」

<御城之口餅>

豊臣秀長が兄の秀吉を茶会に招くにあたり、
菊屋の初代主人に珍しいお菓子の製作を依頼。
献上したところ大変気に入られ「鶯餅」との
名を賜ったとか。
それがいつしか「城之口餅」(お城の入り口
で売っている餅)と通称が付けられて今日に
至るそうです。

う~ん、なんか太閤秀吉に失礼な気が…。
江戸時代を通じて郡山藩主は徳川譜代の大名
が支配していたので、秀吉の付けた名を敬遠
したのかもしれませんね。

6個入り(\550)を買いましたが、幅3.5cm、
長さ20cmちょっとのスラリとしたパッケージ
に餅が縦に並んでいます。
お茶会などには良さそうな一口サイズですが、
正直ちょっと小さい…。

肝心の餅は、つぶ餡をくるんで、きな粉を
まぶしてあり、餅は薄くて柔らかく、つぶ餡
はしっかりとした粒々感があります。
餡は甘過ぎず、小豆の味が濃厚で上品。
上品で確かに美味しい。
当然、ブラックコーヒーとも相性良し。

ただ、大きさの割にちょっと高いというのが
正直な感想。
基本的に普段使いではなく、ちょっとした
贈答用に使うお店なのかもしれませんね。
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