和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょこっと甘味付け…

196(京都)七条 大仏餅

2021-07-17 11:20:41 | 京都の和菓子
三十三間堂で千躰の千手観音を拝観。
続いて七条駅近くで鶏塩ラーメンで満腹。
となれば、あとは甘いもんでしょう!
川端通りでギラギラ太陽に炙られながら
汗だくで到着したのがこちらのお店。

<甘春堂の店構え>
~京都市東山区上堀詰町~

京都らしい小粋なお店で、お店の方も
とても丁寧です。

創業は江戸時代最末期、幕府瓦解も
近い慶応元年(1865年)。
攘夷運動真っ只中ですから、たぶん諸藩
の浪士や新選組が活躍していたでしょう。

ちなみに七条甘春堂とは別の会社とか。
私は知りませんでした。

<大佛餅>

「京大佛」と焼き印が押された小ぶり
の大福餅。

中の粒あんはちょうどいい甘さ。
あっさり、かつ小ぶりなのでいくらでも
食べられそう。

賞味期限は3日間。
(税込み 130円)

大仏餅はかつて方広寺門前の名物だった
餅の流れを汲んでいるのでしょうか?
また、なぜ大仏餅なのか?
ひょっとして大仏の髪の毛「螺髪」に
似ているから?
疑問は尽きませんが…美味しいです。
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186(京都)天橋立 智恵の餅

2020-11-29 17:03:47 | 京都の和菓子
6年ぶり2度目の知恵の餅。
8月の下旬に訪れました。

ここ天橋立の智恵の文殊として有名な
知恩寺門前には知恵の餅のお店が4店
も並んでいるので、選び放題。
もちろん前回の勘七茶屋とは別のお店を
チョイスしました!

<彦兵衛茶屋> ~宮津市字文殊~

創業は嘉暦年間?嘉応年間?
古すぎてもはや良く分かりませんが、
老舗なのは確かなようです。
茶店なので店内の席でもいただけます。

<智恵の餅>

餅を並べてあんをたっぷり塗り付けた
ビジュアルが素朴でいい感じです。
伊勢名物の赤福餅と比べると、
餅はやや固めというか…噛み応えあり。
こしあんは素朴で甘さ控えめです。

正直覚えてないけど…
6年前に訪れた訪れたお隣の勘七茶屋
ともやっぱり違います。

賞味期限は当日中。
(9個入り \800)

コロナ禍で天橋立も人が少ないけど、
こういうお店にはいつまでも頑張って
欲しいものです。
ひょっとしたらコロナ第三波の現在は
もっと少ないのかもしれませんね…。
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181(京都)新京極 ロンドン焼

2020-04-04 09:45:01 | 京都の和菓子
阪急京都線烏丸駅の9番出口を出て
新京極通りを北へ数十メートル。
錦天満宮より手前(南)にある
可愛らしいお店です。

<ロンドンヤの店構え>
~京都市中京区中之町(新京極通)~

創業は戦後まもなくと言うことは
昭和20年台前半でしょうか?
ガラス張りのスペースで、見た目にも
可愛らしいロンドン焼が次々と焼き
上がっていくのが見えます。

<ロンドン焼>

手芒豆の白あんをカステラ生地で
包んだカステラ饅頭。
滑らかで甘さ控えめなところが、
なんとなく京都っぽい…?
戦後間もない頃を想像すると…
「ほんまハイカラで美味しいわ~」
って感じだったでしょう。
もちろん今でも美味しいです。

そういえば、昔母親が何度か買って
きてくれたことを思い出しました。

ちなみに賞味期限は3日間。
(税込み 1個 55円)

和洋折衷のハイカラ和菓子として、
新京極の名物として、これからも
ずっと頑張って欲しいですね。
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180(京都)祇園 志んこ

2020-03-28 09:11:43 | 京都の和菓子
先日、京都の四条周辺をブラついた後、
京阪の祇園四条駅に向かい、南座前を
通り過ぎようと思ったら、
あれ?こんなところに和菓子屋が…。
しかも看板に文政年間創業の文字が…。
思わず引き寄せられました。

<祇園饅頭の店構え>
~京都市東山区四条大橋東詰~

京都南座の下、ちょっと柱の陰にある
売店みたいな小さなお店。

それでも創業は文政年間(1818~
1830年)というから驚きます。
さすがは京都です。

しかも支店はなく店はここだけという
私のポリシー(本店で買いたい)に
ピッタリ。
もう買うしかありません!

<志んこ>

米粉(真粉)で作られたところから
名づけられた和菓子。
江戸時代から京の都の人々におやつ
として親しまれたんだそうです。

まずはスタンダードな白。
食感はモチモチかつ歯切れは滑らか。
同様に米粉から作られるういろうに
在りがちな粉っぽさはありません。
ほのかな甘さが上品。

続いて茶色い見た目のニッキ。
こちらも甘さ控えめで、ニッキ独特
の味が大人好み…これも美味しい。
(税込み 1個 170円)

たまたま目に入った売店のような
お店が文政年間創業とは…
さすがは千年の都です。
昔の人もしんこを食べながら芝居を
楽しんだのかもしれませんね。
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177(京都)伏見 おせきもち

2020-03-07 21:40:44 | 京都の和菓子
先日訪れた京都伏見の和菓子です。
創業は永禄年間(西暦1560年代)と
なんと450年を超える老舗です。

<おせきもちの店構え>
~京都市伏見区中島御所ノ内町~

大阪から国道1号線(京阪国道)を
北上し、城南宮の社前、国道沿いに
あるのがこちらのお店。

元は鳥羽街道沿いの茶屋でしたが、
昭和7年の京阪国道敷設に合わせて
現在地に移転したそうです。

<おせきもち>

江戸時代、おせきという器量良しの
娘が笠の裏に並べ売ったあんころ餅
が始まりという…見た目にも素朴な
あんころ餅。

甘さ控えめのこしあん、きめ細かく
柔らかな餅が相性良し。

普通の餅とよもぎの餅があります。
特によもぎ餅は、よもぎの風味が
しっかりしていて、奈良當麻名物
の中将餅と似ています。
どっちも美味しく甲乙つけ難い…。
(税込み 4個入り 430円)

賞味期限は当日中。

先日食べた枚方の「くらわんか餅」、
その由来(小舟に乗った庶民が賑々
しく商った)の割に形が整い過ぎ…
素朴な「おせきもち」を見倣うべし!
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