陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

奇兵隊内閣

2010-06-09 08:58:30 | Weblog
カン氏が、新内閣を「奇兵隊」内閣と言っている。
勿論、高杉晋作の奇兵隊でござりましょう。
氏の思いがこめられているのでござりましょうなあ。

それぞれの閣僚が、「奇兵隊」意識を持てば良いのだが、
カン氏がそうあって欲しいと思うだけでは、ダメでござりますよ。
願望だけでは、過日のブログに書いた「またも負けたか8連隊」になってしまいますぞ。
カン氏が、自身を高杉晋作をなぞらえているとすれば、
二つ、注意すべきですなあ。

一つは、
高杉(晋作)は、勿論のこと尊敬に値する人物だが、
彼の本領発露は、庇護者がいるときで、
そのときに才能がいかんなく発揮できる(と、ワタシは思っている)のでござります。

高杉がもっと長生きをしていれば、経験の蓄積の影に隠れるであろうが、
この点は、基本的には年齢には無関係なのでござります。

つまり、自身を高杉になぞらえるのはいいが、
総理に上り詰めたカン氏には、もう庇護者はいないのでござります。
そのとき、本領が発揮できるかどうか、それが問題なのでござります。

ハト政権もそうであったが、あまり理想像を強調しすぎると、
カラ回りしますからなあ。
ジブンで言うのではなく、国民から「奇兵隊内閣」と言われるようにしなくてはね。

二つめは、
奇兵隊出身者にもいろいろな人物がいるが、
すぐ思い浮かぶのは、山縣(有朋)でござります。
「軍閥の祖」の、山縣でござりますよ。
日本陸軍のダメなところの根源は、ヤマガタにあると(ワタシは勝手に)思っているが、
そういう変テコなヤカラが出ないように願いたいですなあ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする