陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

原発事故調が始動

2011-06-08 08:45:41 | Weblog
事故調査・検証委員会(委員長:畑村洋太郎東大名誉教授)が初会合を開いたそうな。
勿論、東電福島原発事故の、でござります。

この事故調は内閣府が設置し、分野ごとのチームで検証するという。
どんなチームかと申すに、次の四つなんだそうな。
 1)社会システム等検証
 2)事故原因等調査
 3)被害拡大防止対策等検証
 4)法規制のあり方の検討

う~む。
やはり、これではあきませんなぁ。
何度か書いたように、このアプローチでは、80%しか究明できませんなあ。
且つ、その80%はホンシツの周辺領域であり、残りの20%が核心部分なのでござります。
畑村氏の「失敗学」の限界でござりますなあ。
というより、失敗学は今回のテーマの最適手法ではござりませんのぢゃよ。
やはり、今回用いるべきは「大失敗学」でござりましょう。

ワタシなら、大失敗学の視点であと2チームを作りますがなぁ。
そのチームをご披露しますとな、
 5)為政者の「徳」検証チーム
 6)国家・民族の衰運検証チーム
でござります。

いろいろな検証は必要だが、これらの核心部分に触れないと本当の検証にならないばかりか、後世に禍根を残しますぞ。
なにゆえに日本という国がダメになったか、
その根源的な問いに正面から取り組むことが必要なのでござりますぢゃ。
震災・津波・原発事故は、単なるきっかけでしかありませんからなあ。
きっかけだけを論じても、ダメなのでござりますぢゃ。
きっかけを引き起こしたおおもと、それを論じないとあきませんのぢゃ。

天気予報でもそうですぢゃ。
例えば、
大雨が続きます ⇒ なにゆえに大雨が続くのか?
(気象庁の答え)梅雨前線が停滞しているからでござります。
この回答は、一見もっともらしく聞こえるが、答えになっていないのですぢゃ。
こういう仕事に終始したらアカンのでござります。

それはともかく、
こんな調子では、日本の真の復興と再生は望み薄でござりますなあ。
残念ながら。。。  
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