健康が一番です

何でこんな事を言うのかときっとお思いでしょうけれど
今回本当にそう思ったからです。

実は先週の水曜に弟が倒れました。
状況は極めて深刻で、水曜からずっと危篤状態であり
医師からの話では助かる見込みは極めて薄いと言われました。

幼少の頃からいろいろ人の死に面する機会は多かったですが
直接の家族、弟が死に瀕した経験は初めてでした。
倒れた翌日、医師から助かる見込みがほとんど無いと聞かされた時の
ショックは未だ経験した事が無い深刻なものでした。
涙は出なかった。ただただどうしようもない自分に絶望するだけでした。
病状についても自分で調べてみました。
弟が置かれた状況が、いかに死に近いかを再確認しただけでした。
マウスを持つ手がガクガク震えるだけでした。

ＩＣＵに収容され、面会もままならない状況で、
何かあったら電話が鳴るという状況でした。
電話が鳴った時は、それは弟が死ぬ時です。
もはや我らが弟のためにできるのは祈ることだけです。

家族皆で勇気を奮い立たせて仕事へ行き、日常ですべき事を行いました。
家族皆で泣き喚いても状況は変わりません。
弟も必死で生きるために戦っています。
我々家族も戦わなくてはいけないと思ったのです。

私は仕事に行き、そして原稿を進めました。
私を同人に誘ったのは他でもない弟です。
こういう状況だからこそ何としても新刊を出そうと思いました。

家族も皆、不安に耐えながらそれぞれのすべき事を進めました。
本当に辛く厳しい時間でした。


幸いにして本日、弟の意識が戻りました。
医師の説明によると、とりあえず死の危険は脱したとの事です。
本当に良かった。こんなに安心したことは今までに無いです。

弟の葬式なんて出したくなかった。
形見の整理なんてマッピラだった。
とりあえず元気になったら説教してやろう。
どれだけ家族が皆心配したか、どれだけ悲しい思いをしたか。
それだけははっきり言ってやる。
でもそれもこれも元気になってからだと思います。
生きててくれて本当に良かったと、死なずに済んで本当に良かったと
心から思っております。

医師の説明では奇跡的な生還だそうです。
生還できる状況では無く、９割方死んでいたような状態だったそうです。
絶望的な病状にも関わらず、全力で治療に取り組み蘇生させてくれた
医師と看護師の皆様にも本当にお礼をお伝えしたく思います。


生命の危機は脱したとは言え、まだまだ治療や回復はこれからの話です。
どれだけ時間がかかるか分かりませんが、家族皆で支えていこうと思います。


しばらく日記が滞ったのは、上記のような事態があったからでした。
大変申し訳ありません。
何か下手に書いたりして、弟が死んでしまったらと思うと何も出来ませんでした。


皆様もお体には本当にお気をつけください。
多分大丈夫…というのではダメです。
ちょっとでもおかしいと思ったら、ちゃんと医師に見せてください。
何もかも健康で生きていられればこその話です。
健康が一番です。


とりあえず今夜からは電話に怯えずに眠ることが出来そうです。


新刊は順調に進んでおります。
トーンワークもあと僅かを残すだけとなりました。
印刷屋さんに不具合が無ければ、冬コミ新刊をご用意できそうです。

明日以降はまた状況を見て日記をＵＰいたします。
ご心配をおかけしました。

　
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