ナベブログ

クルマ好きな元同人絵描き
わたなべやすおのブログです。
(現在は同人活動は無期限休止中です)

【長文】フジ・F200EXRのファーストインプレッション【2010.4.4訂正反映分】

2009年12月13日 21時12分46秒 | FINEPIX F200EXR

※以下の記事は2010年4月4日に訂正を実施しています。
 訂正内容は文末を参照願います。

先日導入したコンデジ
「フジフィルム・FINEPIX F200EXR」

先週購入し、通勤途上での試し撮りを経て、
この週末に旅行を兼ねて初撮りを楽しんできました。


結論から申しますと、F200EXRは
「撮影者が条件を整えることで非常に満足な結果を得られるカメラ」
「コンデジでありながら、感度400でもA4プリントに耐えられるカメラ」
…と申し上げます。

マニュアル操作を積極的に行い、画像劣化を伴う動作モードを
キャンセルすることで、
価格やサイズの常識から大きく離れた良い撮影結果を
得ることが出来ます。

逆に言えば、フルオートモード任せで良い絵を簡単に得られるカメラでは
ないと思います。



以下、ここまでの使った感想と使いこなしのための
私なりの手法を説明します。
ヘタッピ+アマチュアの私の言うことですので
あまりあてにならないかも知れませんが
参考程度に聞いていただければありがたいです。



***********************************************************

★EXRモードの正体とは
よくCMやカタログで書かれているEXRの3つのモードとは
・HR=高解像度モード
 1200万画素をフルに使う、一番解像度の高いモード
 シャープネスをいくらか強めて鮮明感強調
・SN=ノイズ低減モード
 画素をコンバインしてセンサー受光量を上げる形にして低ノイズを謳うモード
 ノイズリダクション強め
・DR=ダイナミックレンジ拡張モード
 画素の感度性能切り替え、必要に応じてコンバインして
 実質的なダイナミックレンジを拡大する
それに加えて上記3つを自動で切り替えるEXRオートモードがあります。
これらはまるで違う性能をセンサー自身が切り替え対応して
複数の性能を実現するように思われていますが
どうやらそうではないようです。

スーパーハニカムCCD・EXRは必要に応じて画素をコンバインして
感度耐性やダイナミックレンジを選択するシステムで
画素コンバインによる感度UPと解像度の切り替えをするだけと
考えた方が扱う上では考えやすくなると思います。

センサーの容量が光量に対して追いついている場合は
1200万画素を普通に使います。
これがHRモードで、要は標準のセンサー使用状態になります。
特別なことがなされている訳ではありません。
(追記:シャープネスは標準より強めのようです)

光量が足らない場合や、逆に光量が多すぎて輝度差が大きくなる場合は
受光素子を結合して、集める光の量を増やしてセンシングにおける
ノイズの発生を低減したり、感度をおそらく複数に振り分けて
一個のセンサーが出した高D/Rの撮像結果として
出力するのだと思います。
(実際に、DRモードにするとLサイズ=フルピクセルの設定ができなくなります)

つまりEXRにおける特殊モードは一部を高感度状態にして
暗部を捕まえることで高感度画質やD/Rを補完しているモードで、
それはそのまま画質について苦しいモードということになります。


EXRオートモードでストロボをオミットして撮影を行うと
暗くなって輝度差や有効な露出が得にくい条件になった途端に
高感度を多用することになり、画質がみるみる劣化します。

暗所でのEXR/SNモードのデフォルトセット状態では
ストロボが無いと感度1600を常用して、ザラザラの絵になってしまいます。
DR拡張モードでも同じことが起こり、デイタイムであっても
何故かザラザラの写真を量産してしまいます。

もちろん撮影範囲を広げるという意味では
高感度設定は有効ですし、サムネイルやWeb上での画像…
640×480くらいならば十分鑑賞に堪える画像を出すことはできます。

ただ、私の場合は最低でもA4プリントで美しく鑑賞に堪える画質が
欲しいと思っているので、
最初にEXRオートで使った時の落胆は大きく、
買ったことは失敗だったかなと思ったほどでした。

ただし…
逆に撮影画像を劣化させるものをマニュアル操作で排除することで
スーパーCCDハニカムセンサーが持つ高画質性能を
発揮させてやることが可能になる!
そう考えております。



***********************************************************
★F200EXRの中にある画質劣化条件
画質を劣化する条件を排除する、もしくは最低限に抑えることで
F200はコンパクト+実売価格が低いカメラでありながらも
高性能デジタル一眼を所有するオーナーであっても満足させ得る
高画質な写真を出すことができます。

以下は画質を下げるものです。
1.センサーサイズに不相応な高感度設定での使用
2.DRを無駄に引き上げての撮影
3.無駄に長時間電源を入れたまま放置すること
4.センサーに熱を無駄に持たせる駆動条件



1.ですが、
これはいかに新開発センサーとは言え、
どこまでもノイズレスという訳ではなく、あるラインまでのノイズを
抑えただけであるはずです。
(これこそ喝采されるべき技術進歩である訳ですが)
映像エンジンで極端な細工をしない限りは、光が少ない条件で
明るい条件と同じ安定した出力は得られる筈はありません。

つまりはセンサーの限度を越えた感度での使用は
あまり賢い使い方であるとは言えないようです。

私が使用した限りでは、感度400になると若干ノイズが目立ち始め
800を超えると等倍での表示では明らかにカラーノイズが出てきます。
デティールも喪失し質感を得られず、大きいサイズでの印刷は厳しくなります。

A4サイズでのプリントを考えた場合、私は400までを許容します。
もちろんWeb上での使用の場合や、画質劣化を覚悟で記録する事を優先した場合は
それ以上の使用も有りと考えます。
若干の解像感の低下を許容できるなら、感度800での使用でも
十分な撮影結果は得ることができます。
EXRオートモードでは感度を指定することは出来ませんが
モードを指定して使用することで、感度に「縛り」を入れることが出来ます。

またP(プログラム)やM(マニュアル)を使うことで
感度UPによる画質劣化を回避することもできます。



2.についてはケースバイケースで考える必要が出てきます。
明るい場合はDR拡大のための感度UPがそもそも抑えられるので
基本感度を抑えた上でDR拡大も有効です。
しかし暗い場合や輝度差の下端があまり低い場合は
DR拡大を諦める必要が出てきます。
無理にDR拡大をすると、DR拡大の恩恵よりノイズ増加の弊害が大きくなり
結果として画質を落としてしまいます。

そもそもこのカメラのセンサーのD/Rは最初から大きくありません。
私が持つ古いデジカメ「パワーショットG3」の方が同条件では
明らかにDRが広いのです。
つまりはDR拡大に頼るより、最低限のDRに抑えた上で
露出を極力適正化し、暗部ツブレを抑える方向で
撮影した方が賢明かと思います。




そして3と4ですが…
そもそもデジタルカメラはセンサーを連続使用して熱を持った場合、
自身の熱でセンサーが熱暴走気味になり、
ノイズが増加する傾向があります。
これはこのF200に限ったことではありませんが…。

これぞ一発という撮影を考えている時は
起動時間を最低限に抑えて、クーリングを十分にさせる必要があります。

それに加えてF200の場合は自身のセットアップの中に
センサーに負担をかけてしまうものがあります。
「モニター/AFのパフォーマンスアップ」がそれにあたります。
同梱のCDに入っているPDFマニュアル88ページに書いてありますが
上記の機能がセンサーに負担をかけ、熱による画質劣化が起こることが
書かれています。
モニターパフォーマンスは「節電モード」にセットしてください。
これだけでもノイズは明らかに減ります。






***********************************************************

★撮影における私なりの対処と、それによる評価
※私は基本的に、Pモードを絞り優先に設定し、
 それに露出補正を組み合わせて撮影するのがベターだと思っています。


このF200は絞りがNDフィルターによって行われますが、
その機構上、絞り値の設定はかなり大雑把です。

ただしシャッター速度は電子シャッターの恩恵なのか
かなり細かく変化させられるようです。
結果として露出制御は思ったより細かく行うことが出来るようです。

この撮影モードで得た撮影結果をベースに、
マニュアルで撮影するのも有効です。


感度はPやMではオート設定がありません。
逐一感度を選ぶ必要が出てきますが、通常は400にセットで
良いと思います。
感度400の画質はかなり優秀かと思いますので
露出オーバーが出て初めて下げるのでも
良いと思います。



※条件が良い時はEXRモードで各モードを任意選択して
 感度を上限縛りのオートで撮影するのも手だと思います。
 露出補正は効きませんが(訂正:可能です)
 条件が良い時であればDRの心配もさほどないので、
 簡便且つ高解像の写真を得られると思います。

 EXRオートモードを解除すると、各EXRモードで
 詳細な設定が可能になります。
 感度を400までに縛り、各設定を好みに設定すれば
 簡便かつかなり幅の広い撮影ができます。
 露出補正も、全てのフィルムシミュレーションモードも使えますので、
 かなり撮影者の好みを生かせるはずです。

 以下、各モードの特性と使用ロケーションを書いておきます。
 『HR』
  解像”感”優先でシャープネス向上(ただし過度ではない)
  =風景や精細感が上がりにほしい場合に使用
   特性上画像サイズを小さくする時には効果が大きい
  →そこまでシャープネスを求めない/Lサイズ使用時はP/Mモードへ
 『NR』
  ノイズ処理優先
  =暗い場所でのストロボ無し撮影などで発生するノイズを
   下げたい場合に使用
   ただしノイズリダクションはP/Mモードより強めであり、
   若干細部が損なわれる(個人的には800まで許容)
  →ノイズリダクションを弱めたい時などはP/Mモードへ
 『DR』
  ダイナミックレンジ拡大
  =画素コンバインでダイナミックレンジ向上させる
   輝度差が大きい場合に使用。
   ただし400%以上は動作できない条件あり
   ※感度を低感度に割り振れないゾーンは救済できない
    これがAEの白とび救済優先/黒つぶれ傾向の原因と考える
   また400%以上はノイズ増大のため、個人的には使用せず。
   画像サイズもMサイズが上限となる。   
  →P/MモードでもDR設定は選べるが、800%が選択できない


上記のようにPおよびMモードでもDRは任意設定できます。
ただし、800%は画質面でも心配が多いですし、
極めて特殊な条件でのみ使える隠しコマンドのような設定ですので、
無視していただいて結構かとも思います。

画像LサイズではDR100%しか使えません。(←誤記訂正しました)
(これは別記したようにフルピクセルを使い切ってしまうためです)
しかし、Mサイズにすると100~400%が使えます。
Mサイズでも600万画素で、十分に精細な画像ですので、
DR設定自由度から考えても、Mサイズをデフォルトにしても良いと思います。


暗部つぶれの傾向はかなり多くみられます。
DRを拡大していても、被写体に大きい輝度差があると
暗部を救済しきれないようです。
デフォルトのマルチ測光では明るい部位に引っ張られる傾向が
あるのかもしれません。
また感度の下限が100であり、白とびを抑える能力の方に
早く限度が来るため、ハイライト側に露出が寄るのかと考えています。

そういう特性からか、幸いにして白とびについては結構頑張りが利くので
暗部を救う意味でも補正補正をかけられるモードはお勧めです。


AFはパフォーマンスアップをせずとも十分な速度を持っていると考えます。
顔検出も上手く機能しています。

通常でのAFは古典的な中央一点です。
シャッター半押しのAE/AFロックを使うことが多くなります。
いい加減なレリーズについては対応し切れませんので
撮影前の対処が全てになります。
いい加減に使うことを前提にしていると厳しいですが
考えて待ち伏せることが出来れば問題ありません。


オートホワイトバランスはかなり優秀かと思います。
若干青に転ぶ傾向があるようですが、フジのフィルムでも似た傾向があるので
転んでいるというより、それがフジの狙うところなのかも知れません。
だから空の描写などは本当に素晴らしいです。
色転びとして気になるなら、レタッチソフトでカラーバランスを
ちょっといじってやれば解消できる軽微なものです。
(私はほとんどAWBのまま使用しています)

ストロボ使用時はむしろEXRモード使用で良いと思います。
感度UPのデメリットを心配せずに済むストロボ使用撮影では
信じがたいほど優秀なストロボ調光を見ることができます。
至近距離の被写体に、光量をごくわずかに抑えて発光する姿は
このカメラがいい加減な設計ではないことを感じさせてくれます。


手振れ補正は強力なようですが、そもそも軽量且つファインダーを持たないので
ラフな操作にはどうしても厳しい面があります。
何かにもたれかかったり、壁や柱に押さえつけたり…。
シャッター速度が1/20程度までなら上記対策で
普通の撮影者であれば問題なく撮れる筈です。
また一脚やミニ3脚を使うのも有効でしょう。
それらが使えない場合は2秒セルフタイマーを利用するのも手です。
これでレリーズによる手振れはほぼ解消できます。
2秒セルフの搭載はありがたいです。


レンズは悪くない…というか、サイズ考えれば極めて優秀な写りです。
広角端から望遠端まで画質は破綻しません。
どちらかで破綻するレンズが中上位機にも平然と存在する中で
これは立派だと言えます。
どの撮影レンジでもレンズはOKでしょう。

広角端の歪みの少なさは美点です。
もしかしたらデジタルで補正しているのかもしれませんが
知る由はありません。
ただ、価格を考えたら無いと考えるのが自然かと(笑)

逆光にも強いです。
フレアは多少は出ますが、太陽を画面に入れても
ヌケの良さはしっかり保たれます。

ムービーはかなり頑張っています。
何故かムービー時は逆光に弱くなってしまいますが(汗)
ピント合わせや露出はかなり頑張って調整してきます。
真っ暗になった時にゲインUPして、トンネルの中でも
トンネル内壁をしっかり撮影者に視認させるところを見ると
高感度設定幅の広さもあながち馬鹿にできないと思います。

バッテリーは長持ちする方とは言えません。
200ショット+ムービー5分でアラートが出ました。
しかし容量を考えれば頑張っていると言えるでしょう。



***********************************************************
***********************************************************

以下自分の基本セットアップをまとめます。
 モードダイヤル=Pモード変更の絞り優先設定
          (AEが厳しい場合は撮影結果を元にMモード)
 画像サイズ=Mサイズ(必要に応じてLサイズ)
 感度設定=デイタイムは200、夕方以降や室内では400に設定
 ダイナミックレンジ設定=100~200%
 カラーモード=アスティア/ベルビア
 露出補正=基本的には無し、暗部つぶれにあわせて+補正
 パフォーマンス設定=節電

 通常のスナップ時はEXRモードをHRにして
 感度を400上限に設定しています。
 これでも十分に楽しめます。
 

上記はより良いセットアップが見つかった時点で更新します。

***********************************************************
***********************************************************



F200はかなり癖があるカメラだと思います。
ダイナミックレンジはかなり狭く、高感度も言われているほど得意ではありません。

商品説明で謳われている得意項目が実は苦手項目で、
その苦手項目を如何にカバーするか…
これこそがF200の使いこなしの肝であると思います。

コンパクトデジカメ…という機種の性格を考えれば
簡便な使用で高画質を得るのが難しいというのは
はっきり言って大減点です。
簡便さを求めるお客様に進められるカメラではないでしょう。
しかしその欠点をもってしても、これを使う魅力はあると思います。



決まった時はドカンとくるカメラ、私はむしろ好きです。
一芸に秀でるカメラは、そのまま撮り手のイメージする力の適応力を
試すカメラであるとも思います。
クルマもカメラもオートモードに飼いならされた今の人間にとっては
かなり高いハードルではあると思いますが…。

私もいつの間にか飼い慣らされていたようです。
自分を鍛える意味でも、このF200とじっくり付き合ってみたいと思います。


■補記・訂正とお詫び■
露出補正について誤記がありましたので、訂正しお詫びします。
補記・誤記訂正は以下になります。
・EXRモードマニュアル設定時の露出補正は可能です。
 ずいぶん前に気付いていたのですが、記事反映が遅れて申し訳ないです。
・各解説を追加・補記

その他項目についても随時訂正・補記します。
 

★Yellow Comet Web → http://www.sea.sannet.ne.jp/yellow_comet_ap1/

★That'sゆーのす作品 DL販売なら → http://www.melonbooks.com/recommend/bm/bm_s.htm
  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【脱稿記念旅行】魂の洗濯に南房総へ… その2

2009年12月13日 17時52分21秒 | なべ旅行記

■東京駅→安房鴨川駅

9:00ちょうどの「わかしお3号」で東京から出発進行!

京葉線ホームは某遊園地へ向かわれるアベックさんや家族さんで
すごい賑わいでしたが、特急ホームは混雑も酷くなくて助かりました。

駅弁・飲み物を買ってから乗り込みます。
”ザッカー”ももちろん持ってます(笑)
どうしても読みたい…という某氏はもちろん居ませんが(^^;)


電車は257系、これには初めて乗ります。


車内は明るくも落ち着きあるインテリアですね。
房総半島の海と花をイメージしたんじゃないかと思われるのですが
なかなかに良い感じです。

車内は空いていて、自由席にも余力がある感じです。
まぁオフシーズンですからしょうがないと言えばそうなんですが、
高速1000円の余波は間違いなくあるような気もします。

地下区間から出て一気に高い高架の上へ出ると、
大渋滞中の首都高湾岸線を越えます。


高速道路1000円政策が良いのかどうか考えさせられる光景です。
おかげで電車は空いている訳ですが…。


高い高架上から海を見ながら進んでいきます。
ここでさっそく駅弁タイムです!



買ったのは「たいめいけん」の「オムライス&かにクリームコロッケ弁当」
冷えてても美味しい風味豊かなオムライスと、
サウザンアイランドソースが添えられた円やかなカニクリームコロッケ、
珍しい洋食仕立てのお弁当です。

オムライス…というよりはチキンライスにオムレツのせなんですが
中がふんわり柔らかいオムレツをチキンライスに広げて
ケチャップを広げれば、それはまさしくオムライス!
美味しく頂きました(^^)
飲み物はポンジュース。
オムライスセットにオレンジジュースって、
おれはお子様かいな(笑)
でも美味しいものはいくつになっても美味しいのだ!


曽我までの京葉線内では雲間から日が差していたものの、
外房線に入ってからはどんより曇り空です。
予報では晴れて暖かくなる…とのことでしたが。

しかし海を間近にした頃から一気に雲が切れ、日が射してきました。
勝浦あたりから海が見え出す頃には良い天気に!
さすがは晴れ男(笑)


波間にはサーファーが見えます。
けっこう波は強いようです。
目的地で浜に降りられるかしらん?



終点の安房鴨川には定刻に到着です。
257系、なかなかに快適でございました!
顔は何ですが(^^;)








■安房鴨川駅→江見駅
たった2駅ですが、接続がさほど良くなく、
ホームで30分弱待つことに…。
まぁ写真など撮って遊んでいればあっという間ですが(^^;)


電車は211系…豪快にロングシートです(笑)
新しいと思っていた211系も引退はそう遠くないとか。
時が流れるのは早いものです。

昼前の車内は音もなく静かで暖か…、
どこか田舎のバス停の待合室を思わせますです。

こちらも定刻どおりに発車。
車内はがらがら。
海を右手に見ながらのんびり走って行きます。


江見駅にはあっという間に到着。




ここは古い木造の駅舎が残っているということで
目的地に選んだのですが、非常に良い感じです。
嵩上げされてないホームに「よいしょ」と降りる感じは
古き良きローカル線の旅の味わいです!

味のある駅舎も無人ではなく、ちゃんと駅員さんがいらっしゃいました。
年配の駅員さんでしたが、良い感じです!
切符に無効の判を押していただきました。

そして海に向かってテクテクと歩いていきます。

古い家の多い狭い路地を曲がると海が見えてきました。




波は荒いが待望の大海原です。


浜に降りられそうなところを探して海際をのんびり歩きます。
いいなぁ…こういうのをしたかったんだ~!


近くの岩場にはでかい波が打ち付けて、飛沫で白く煙っています。

浜のあるとこまで来ましたが、護岸の際まで波が来ています。
降りるのは難しいかなぁ?

程好い景色のところに到着。
やはり浜に下りるのは厳しいですが
それでも大きく広がる大海原に美しい波頭が波打つ様は
期待以上の良い景色です。
波の音も盛大に聞こえます。いいなぁ~!

護岸の上からのんびりと海を眺めたり、写真を撮っていたりしたら
あっという間に列車の時間が来てしまいました。
後ろ髪引かれる思いですが,駅に戻ります。

駅に帰り着くと、列車の時間ギリギリ。
駅員さんが「もう列車が来るよ~!」
券売機がない駅です。切符はまだ買ってないというと
「おお、それじゃ急いで出すからね、どこまで?」
「千倉までです~!」
切符を貰ってホームに出ると電車が滑り込んできました。

待望の113系です。
しかし撮る間もなくあっという間に出発です。
間に合って良かった~!

また海際のボックスシートを占領してさっきまでいた海を
ながめつつ江見を後にします。
良い駅と海でございました!
また来てみたいですね。







■江見駅→千倉駅
江見からの電車は113系…
昔は兄弟分の115系共々掃いて捨てるほど居た訳ですが、
ここのところ本当に珍しくなりました。
キハ58系も、その存在をごく当たり前に思っていたら
いつの間にか消えてしまいました。
こういうロケーションで近郊型電車に乗れる機会は
もうそう多いことではないのかもしれませんね…。




しかし…あの背ずりが直角のボックスシートに座って
窓を開けて旅できるのは本当に良いものです。
タタン、タタン…というジョイント音や揺れ具合も
本当に良いものです。
旅してる!って気になりますよね。
しかも車窓には青い海が広がるんです。
たびテツの私にとってはこれ以上ない幸せな時間です!

堪能していたら、あっという間に下車する千倉駅です。
慌てて列車を降ります。
恍惚としていて危うく乗り過ごすところだった…(汗)
でも出来ればもう少し長い時間乗っていたかったなぁ…。



千倉ではちょっと遅めの昼飯です。
駅からちょっと歩いたところに美味しい手作りピザ屋さんが
あるそうなんです。


「Pizza Indy’s」というこのお店、
かつては移動販売車に大きな釜を積み込んで、
南房のいろいろなところで手作りピザを売っていたそうです。
美味しいピザは評判を呼び、去年だかに固定のお店を
この千倉にオープンさせたのだそうです。

詳細はお店のHP参照でよろしくです(笑)
(ググると出てきますです~)

手作りゆえに材料がなくなった時点で店仕舞いとのこと。
心配しておりましたが、無事にピザにありつくことができました♪

お味は「まいう~」じゃなくて「しゃすでり」です!
熱々のピザをほおばると、口に生地の酵母の素晴らしい香りが広がって
その後、具や生地の味が一気に襲ってくる感じです。
具材も個々が吟味されているようで、具材によって生まれる味の違いが
本当に面白いです!
これはそうそう食べられるピザではないと思います。

上から
「ソーセージと3種のキノコピザ」


「自家製スモークハーブチキンのピザ」


「緑のピザ(自家製バジルとニンニクのピザ)」


私、バジルの香りが大好きなもので、
下の緑のピザの香りと味わいは特に悶絶モノでした(^^;)

お店の中はまるでアメリカのようです。
洒落た店内で美味しいピザを食べられる…ということでは
デートの際に立ち寄っても良いお店に思えます。

電車旅の特権で、ビールも注文。
美味しいビールとピザをおなかいっぱい頂いて
大満足です!

千倉に来ることがあったら必ずまた立ち寄りたく思います!



食後にまだ時間があるようだったので、
お店のご主人に道を聞いて再び海を目指します。


10分ほどで千倉・瀬戸浜に出ました。

そしてここは先の江見の浜よりも広いので、
波打ち際まで歩いていくことが出来ました。


ここもいいところだなぁ~!



情緒豊かに旅をして、美味しいもの食べて、良い景色を見て…。
ああ、心の中の疲れや憂いが吹っ飛んでいくのが
自分にも分かるような気がします。


身と心を削って、自身の全てを注ぎ込んでの本作りは
他とは比べようがないほど楽しいけれど、
はっきり言って疲れる時もあります。

そんな疲れも吹き飛びました!
これでまた元気に頑張れます!!


よーし…! 

冬コミ頑張るぞー!


…と気合を入れる私でありました(^^;)







■千倉駅→東京駅
千倉駅にはちゃんと余力をもって戻り、
ここからは一気に東京へ戻っていきます。

千倉から館山までは房総にやってきたばかりの
209系に乗車となりました。


これで今房総を走る全ての形式に乗ったことになります。
209系も当初はとやかく言われるでしょうけれど
大きな窓で房総の旅をより良く演出して行ってくれればと
思います。

帰りの「さざなみ16号」は短い5両ですが
思いの他多くの乗客を乗せて館山を後にします。
何だかんだ言って、けっこう南房って観光客多いんですね。

心地良く疲れたので、ウォークマンを取り出して、
ピアノ・ジャズなど聴きながらまったりと…たまにうとうとしながら
東京まで過ごします。


リクライニングを倒して、夕暮れの車窓を眺めながら
ジャズを聴くのって、本当に癒されます。
先日の大阪行きで知ったことなんですが
これまたやっぱり至福の時間です(^^)



東京には定時到着。
新宿でちょっとカメラなど眺めてからの帰宅でした。

************************************************


以上、良い旅でした!
これでまた明日から思い切り頑張れますよ!


精神・肉体ともに完全復活です!
冬コミ、精一杯努めますので宜しくお願いいたします!


★Yellow Comet Web → http://www.sea.sannet.ne.jp/yellow_comet_ap1/

★That'sゆーのす作品 DL販売なら → http://www.melonbooks.com/recommend/bm/bm_s.htm
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【脱稿記念旅行】魂の洗濯に南房総へ… その1

2009年12月13日 17時20分55秒 | なべ旅行記

昨日も書きましたが、再度レポートも兼ねて
書かさせていただきます~。

************************************************

原稿も終わりに差し掛かる頃になると
「原稿終わったら○○して遊んじゃるっ!!」などと
妄想を最後の糧にして描いている状況が生まれることも
多々あります。

今回思ったのは
「ぜってぇ海に行ったる!」

子供の頃は、山より海が圧倒的に好きであった私ですが、
大人になってからは妙に山派になってしまいまして、
海はかなりご無沙汰でした。
「春に真鶴行ったでしょう?」と思われる方も多いと思うのですが、
ちょっと違う海に行きたかったのです。
要は浜辺、海の波が寄せる砂浜の際に立ちたかったのです。
砂浜に寄せる波の音を聞きたかったのです。
真鶴は岩場で、しかも前後の山道の印象が強くて…(笑)
人も多かったし(^^;)

静かな海が見たい!
大海原が見たい!
広い砂浜で波の寄せる音を聞きたい!


原稿が終わって地図を見ると…。
それを適えてくれそうなのは九十九里か南房総の海でした。

東京より西寄りはゴチャゴチャしてるし、基本的に人が多いので却下(笑)

安房鴨川より先の方には南向きの大きな浜が多そうですし
味のある駅舎もあるとのことで行き先はあっさり決定。

という訳で切符を急ぎ手配し、海を見に行った訳でございます




旅程・運賃はこんな感じでした。
・新狭山07:08→(西武新宿線)→07:23所沢07:27→(西武池袋線)→07:51池袋
 池袋08:00→(山手線)→08:23東京
 420円(JRは都区内から発券)

・東京09:00→(わかしお3号)→10:53安房鴨川11:20→(内房線)→11:30江見 
 4330円(乗2210 特1810)

・江見12:26→(内房線)→12:44千倉
 230円
 ピザやさんでメシ

・千倉14:50(1本前の13:44→13:56でもOK)→(内房線)→15:02館山
 館山15:09→(さざなみ16号)→17:04東京
 4020円

・新狭山への帰路は随時
 450円
 できればヨ○バシカ○ラでカメラを眺めてから帰りたい(笑)

合計額9450円(食費除く)

時間的にもゆとりがあるし、上手く回ってこられれば
良いコースだとも思うのですが…。


【脱稿記念旅行】魂の洗濯に南房総へ… その1


昨日も書きましたが、再度レポートも兼ねて
書かさせていただきます~。

************************************************

原稿も終わりに差し掛かる頃になると
「原稿終わったら○○して遊んじゃるっ!!」などと
妄想を最後の糧にして描いている状況が生まれることも
多々あります。

今回思ったのは
「ぜってぇ海に行ったる!」

子供の頃は、山より海が圧倒的に好きであった私ですが、
大人になってからは妙に山派になってしまいまして、
海はかなりご無沙汰でした。
「春に真鶴行ったでしょう?」と思われる方も多いと思うのですが、
ちょっと違う海に行きたかったのです。
要は浜辺、海の波が寄せる砂浜の際に立ちたかったのです。
砂浜に寄せる波の音を聞きたかったのです。
真鶴は岩場で、しかも前後の山道の印象が強くて…(笑)
人も多かったし(^^;)

静かな海が見たい!
大海原が見たい!
広い砂浜で波の寄せる音を聞きたい!


原稿が終わって地図を見ると…。
それを適えてくれそうなのは九十九里か南房総の海でした。

東京より西寄りはゴチャゴチャしてるし、基本的に人が多いので却下(笑)

安房鴨川より先の方には南向きの大きな浜が多そうですし
味のある駅舎もあるとのことで行き先はあっさり決定。

という訳で切符を急ぎ手配し、海を見に行った訳でございます




旅程・運賃はこんな感じでした。
・新狭山07:08→(西武新宿線)→07:23所沢07:27→(西武池袋線)→07:51池袋
 池袋08:00→(山手線)→08:23東京
 420円(JRは都区内から発券)

・東京09:00→(わかしお3号)→10:53安房鴨川11:20→(内房線)→11:30江見 
 4330円(乗2210 特1810)

・江見12:26→(内房線)→12:44千倉
 230円
 ピザやさんでメシ

・千倉14:50(1本前の13:44→13:56でもOK)→(内房線)→15:02館山
 館山15:09→(さざなみ16号)→17:04東京
 4020円

・新狭山への帰路は随時
 450円
 できればヨ○バシカ○ラでカメラを眺めてから帰りたい(笑)

合計額9450円(食費除く)

時間的にもゆとりがあるし、上手く回ってこられれば
良いコースだとも思うのですが…。




そんなわけで…わかしお3号で東京駅を出発です!
(次回へ続く)




************************************************



★Yellow Comet Web → http://www.sea.sannet.ne.jp/yellow_comet_ap1/

★That'sゆーのす作品 DL販売なら → http://www.melonbooks.com/recommend/bm/bm_s.htm
  

  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする