カメラ…と言うより私はレンズ見て歩き…ですが(^^;)
友人D氏のA900価格調査に同行…ということで
久しぶりに都内までカメラ屋さん巡りに行ってきました。
ちなみに簡易テスト…ってことで、自分のA900も連れて行きました。
RAWでどの程度撮れるかフィーリングチェックです。
A900とAF28mmF2では色収差(?)とか滲みが場合によって
大きく出る傾向があるようで、
それがリアルにどこまで問題があって、何所まで許容できるか…の
チェックです。
RAWとJPEG画質差が大きいようなので、RAWでチェックです。
先ずは中野へ…。
以前来た時には少なかったSONY/MINOLTA Aマウントレンズが
ショーケースにたくさん入ってました。
…といってもキヤノン/ニコンに比べればごく小数ですが…(^^;)
うーん、フルサイズ…というより超高画素機ゆえに
レンズ選びが難しいです。
フィルム時代の銘玉も、デジタルカメラセンサーの特性に
対応しきれないことがあることも加味すると…。
少ないリソースを有効配分する意味からしても、
あまり安易なレンズ選びは避けたい気がします。
カメラの命は描写…。
そのカメラやレンズに一番惚れるのは描写ですが、
逆に愛想が尽きるのも描写…だと思う私です。
以前手元にあった某コンパクト機がそれを教えてくれましたっけ…。
中野のお店の価格を控えて、次は新宿へ。
新宿の某お店で価格チェックと中古レンズウォッチ。
うーん、めぼしいレンズはあまり無い上に高いのう…(^^;)
その後は新宿の別の大きな某お店へ移動。
ここで友人が価格チェックをしている間はレンズを眺めていました。
そうするとシグマの説明員さんがいらっしゃいまして、
「ご希望のレンズがあれば、お出ししますよ」と言ってくれたので
お言葉に甘えることに(^^;)
評判の良い50mmF1.4を自分のA900に着けて試させてもらいました。
うむーっ! 絵に描いたような大口径レンズの写りです!
ピントが合ったところは絞り開放から十分以上にシャープで、
1段絞るだけでカリカリにシャープさが増してきます。
AFも快速で正確。
何よりファインダーの見え味も素晴らしいです♪
ボケもふわーっと良い感じです♪
何より凄いのは2400万画素のA900ピクセル等倍表示でも
カチッとした描写が絞り開放から得られるところです。
AF28mmも悪くは無いのですが、そこまで行きません。
意地悪に光源をオーバーに入れて撮ってもみましたが
色の滲みはおろか、解像感も損なわれません。
さすがはデジタル対応の最新設計レンズですね。
それがあの値段で買える…っていうのは、ある意味で
世界に並ぶものは無いレンズであるとも言えると思います。
いろいろレンズについてのお話も伺いました。
以前大阪梅田の同じお店でもシグマの説明員さんに
非常にためになる話を伺い、
それがその後の撮影に役立ったりしているのですが、
今回もまた非常にためになる良い話が聞けました。
シグマの説明員さんは「熱い人」が多いのでしょうか。
自社の製品について虚飾無く、また核心を突いた話をしてくれるので
ある意味安心してユーザーになれるなぁ…とも思いました。
50mmについては
「何よりデジタルセンサーに真剣に対応した最新レンズと言うのが売り」
だそうです。
画質についても、現状で最高画素数となる2400万画素超のカメラであっても
ピクセル等倍表示でも完全に対応しうる画質を達成した…とのことで
画質については「必ずご期待に沿える性能と思います」とのこと。
撮ってみて、綺麗さもそうですが、質感の出方に感激しました。
これは撮っていて多分何より楽しいだろう…と。
標準レンズはこれで決まり…ですね。
みんながほめるだけの事はありますです。
先日のTRMで多数目撃した50-500についても
いろいろ質問攻め(多少意地悪なものを含む)にさせていただきましたが
親切に答えていただけました。
かなり関心があるレンズなので、かなり有り難かったです。
同社のレンズには150-500というのがありますが、
50-500は全域で150-500を超える光学性能を与えることができた…とのこと。
ズーム…ではなく、あえてバリフォーカルレンズとすることで、
実際に活用されるであろう撮影領域での画質を優先して設計できた…とのこと。
各焦点実用領域での最適化が成された事で、ズーム(?)全域での高画質が実現でき、
シグマとしても過去に無い高性能レンズになったと伺いました。
欠点としては画質優先で大きく重たいこと、最短撮影距離やズーム時に
ピントがずれるというのがありますが、
これを許容できうる使い方なら、文句無しの画質を得られる…との説明でした。
主に想定している使い方はスポーツ撮影やネイチャーフォトだそうでして、
特にモータースポーツに対しては最適なものとして設計したそうです。
バリフォーカル…というと安物ズームレンズの代名詞のようなイメージでしたが
これの良さを引き出して、適正の領域へ特化させた…というところに
良い意味での「技術に対する意地・貪欲さ」を感じました。
50-500はWeb上でのサンプルを見る限りは画質も素晴らしく、
また使っている方の多くが手放しで褒めているケースが多かったのですが、
高倍率ズームレンズに多少偏見がある自分としては、
10倍ものズームレンズが、あれだけの画質を実現していることが
にわかには信じがたかったのです(^^;)
でも、実際にいろいろお話を伺って、とりあえず疑問は霧散しました。
梅田でもそうでしたが、シグマの説明員さんはどなたも自社製品の説明に
良い感じの熱気を感じます。
またダメな製品ではあのような熱気は帯びることは無いでしょう。
こちらが感想(感嘆?)を伝えた時の説明員さんの笑顔が今日も印象的でした。
かつては安物ズームの代名詞のように言われた時期もあったと聞きます。
ですが、鋭意努力して汚名を返上し、
評論家だけではなくマニアも納得させるレンズを生み出し、
今まさに「シグマ=良いレンズ」というイメージを確立する直前に来ている…というのは
技術者集団の企業として本当にカッコいいと思います。
純正レンズ…というブランドを打ち破るにはまだ道のりは長いかも知れませんが、
海外の有名ブランドを冠するのではなく、自分の旗印で頑張る姿には
非常に共感を覚えます。
そして今日触れたレンズは、どれをとっても「このレンズでいろいろ撮ってみたいな」と
強く思えるレンズでした。
自分は純正…というブランドではなく、心に響いたレンズが欲しいです。
50mm…懐は厳しいですが、この冬に自分のA900に付けてやりたく思います。
きっと凄く楽しいですよ(笑)
帰りもパチパチ撮りながら移動…(笑)
何はともかくα900は撮ってる行為が楽しいです。
やっぱり買って良かったです♪
光線が弱い時間になると収差もでにくいのかしらん?
それともRAWで撮ってるせいなのかしらん?
先日より撮ったものはどれもいい感じです。
AF28mm、今日は良かったんでないかい?
少しはお互いに気持ちが分かってきたのかしらん?
こういう「お互いが歩み寄る時間」と言うのは人に限らず、
カメラにもクルマにもパソコンにも必要だと思う私です(^^;)
これはこれで大事に使っていきたく思います。
ちなみに撮ったのはこんな感じ。
RAWからそのまま吐き出してます。
カメラ設定はスタンダード・AWBです。
ピクセル等倍で見ても、さほど問題はありません。
というかこれなら十分以上でしょう。
少なくとも私には十分と言える結果です。
20年近く前のレンズが、最新のデジタルカメラで中版に迫る繊細度で
撮られている事を考えれば素晴らしい結果でしょう。
A3くらいの印刷なら破綻は実質無しでしょう。
条件をレンズに合わせてやるのも撮り手の役目だと思います。
ちなみにピクセル等倍での切り出しは以下です。
上記写真の赤枠付近を切り出しています。
こちらは画素数を変換して1200万画素程度(A700同レベル)にしたものです。
若干見られる色にじみや画像の甘さ(?)も1200万画素なら
完全に問題無しのレベルと思います。
逆に言えば、やはり2400万画素…というのはシビアなんだなぁ…と感じた次第です。
そんなこんなでいろいろ収穫があった都内行きでした。
ちなみに友人D氏も目星はついた…ような感じでした。
Dさん、お疲れ様でした~。
★Yellow Comet Web → http://www.sea.sannet.ne.jp/yellow_comet_ap1/
★twitter → http://twitter.com/Yasuo_Watanabe
★That'sゆーのす作品 DL販売なら → http://www.melonbooks.com/recommend/bm/bm_s.htm