ナベブログ

クルマ好きな元同人絵描き
わたなべやすおのブログです。
(現在は同人活動は無期限休止中です)

計画停電に思う

2011年03月14日 11時33分10秒 | なべ日記(雑記)

計画停電が行われる予定の本日、
我が埼玉日高市は停電するという事も無く今に至っています。

計画停電に思うことをつらつらと書いてみますです。


今日の電力需要が想定より低くなったので
1Gr.2Grの停電に至らず済んでいると思うのですが、
これは稼動を見合わせている企業や工場が多いことも
あるかと思います。

また節電への声かけがなされているからだとも思います。

晴れることで最近普及をみせている太陽光発電による売電が
思った以上の効果をあげていることもあると思います。
(我が家のパネルでも最大で我が家2件分の需要に匹敵するパワーを出せます)


ただ、基本として節電と企業・個人活動の自粛が
エネルギー供給破綻を防いでいるのは明らかだと思います。




先ほどつぶやきにも書きましたが、
はっきり申し上げて”関東も被災している状態”です。

千葉以北の沿岸部、そして北関東より北側の地域すべての
人的・物的被害の甚大さに比べれば軽微ですが、
日本の中枢たる関東エリアのエネルギーや交通インフラが機能不全を起こし、
日本の中枢地域がまともに活動出来ていないと言う事実を
認識している人はあまり多くないのではないかと思います。

実際に地震から3日たった今日も関東は機能不全状態です。
エネルギー供給が完全に不足し、交通機関はまともに動きません。

はっきり言って都市機能は停止する寸前です。
この大都市圏の機能が停止すればどんなパニックが起こるか
想像もできません。



これで企業や個人がいっせいに通常活動に戻れば
エネルギー消費は爆発的に増え、エネルギー供給は破綻します。
エネルギーが尽きれば各個の持ち場についた個々人は
戻ることも補給を受けることも出来ません。
例えるなら重傷で多くの血を失った患者が、痛み止めが効いてきたからと
動き出して、結果として傷口を広げてしまう状態に似ています。


そして関東が機能不全に陥れば、より甚大な被害を受けた地域の救助活動も
エネルギーが断たれることで止まってしまいます。
また関東すら要救助エリアになってしまい、救助の手がさらに不足してしまいます。
これだけは何があっても避けねばなりません。



今、日本がすべきことはハッキリしていると思います。
東日本大地震で受けたとても多く深い傷を一刻も早く応急処置し、
これ以上傷を深めないことです。


今の日本の状態は体は大怪我、しかし頭(政府や企業トップ側)だけハッキリしている状態で
その頭も失血でいつ動かなくなってもおかしくない状態です。
なのに頭は早く通常の暮らしに戻そうと考え、体を無理やり動かそうと
しているように私は思えます。


今はそうやって無理に動くべき時ではありません。
動いたらむしろ傷口を広げますです。

日本の経済的損失はたしかに無視するのは難しいです。
ただし、その活動が出来る状態に無いことを
日本政府や企業トップは認める必要があるのではないでしょうか?




逆に…
食料品等の生活物資やエネルギー関連の企業には、
被災地の救助に関するすべての活動体には、
それにかかわる人々には、
何よりも先に動いてもらわねばなりません。
そうでなければ傷はさらに深まります。
こういう活動は「自らによる治療行為」でしょう。


ただし、他の不要不急の産業活動は差し控えるべきでしょう。

この状況で自家用自動車を慌てて作る必要はあるでしょうか?
液晶テレビやデジタルカメラ、パソコンやゲーム機を
大急ぎで作る必要はあるでしょうか?

それこそ、それを作るエネルギーや資材も不足しているというのに。
たとえば自動車…自動車を作るエネルギーも作ったものを運ぶものも無いのに
慌ててそれをしなければいけない理由が私には分かりません。


そもそもそういったものを作ったり移動させるエネルギーこそ
被災地に供給すべきものです。



政府は日本が国家として機能不全に至っている現実を認めて
もっとはっきりとしたカタチで災害復興を指揮して欲しく思います。

不要不急の外出禁止を指示し、不急の社会・企業活動を止めることで
エネルギー確保を最優先して欲しいと私は思います。

また企業や団体側にも自団体の利益よりも
国家全体の為を考えた行動をして欲しく思います。
(義援金を出せばイイとか言う問題でも事態でもないでしょう)
今活動することが結果として不利益だと言うことを考えて欲しいです。


そして個々人の皆様、ゼロにするのは難しいと思いますが
可能な限りの節電と社会協力をしてまいりましょう。

今こそ日本人が心一つに頑張るべき時です。
”日本”という我が家をみんなで守っていきましょう。



       



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