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3月11日、今年もまたこの日を迎えた。
あの悪夢のような原発事故から2年が過ぎようとしている。
福島県民、とりわけ県内外に避難を余儀なくされている15万余の人々は、放射能、風評被害に今も苦しみ続けている。
政府は口癖のように福島の復興なくして日本の再生はないと言うが、除染にしても、廃炉に向けた工程にしても相変わらず東電(原子力ムラ)まかせの感はぬぐえない。安全神話を信奉し、事故などをまったく考えなかった人々に原子炉の終息、廃炉の青写真が描けるのであろうか。いま、東電、政府に必要なことはすべての情報を公開し、国内外から知恵を借りることであろう。
原子力ムラの人たちは今でも事故の主因は想定外の津波だったというが、素人目にも、建設後40年近く経った老朽化施設があの地震に耐えたとは到底思えないのである。ある元原発技術者は「今も増え続ける大量の汚染水は、原子炉容器に穴が開いたのではなく、老朽化した配管の破損ではないか」とも言う。しかし、東電は設備などの耐震性に問題は無いという。事故調査委員会に嘘をついてまで見せたく無かったものとは何だったのであろうか。不思議なことに、マスコミもこの点には触れないうにしているように思えてならない。もとっもマスコミも広告収入で繋がっていたムラの住人であり、期待する方に無理があるのかもしれないが。
今後、原発の安全な終息、廃炉への道筋を立てるためには、真相を公開し広く英知を集める以外に無いように思われる。避難している人々の願いは、今後の見通しと方針、具体的な工程の提示であり、それ無くして、人々は希望をもって将来の設計を描けないのである。
(写真:忘れられない14時46分)