12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
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思春期

2007年01月29日 05時40分19秒 | Weblog

 「男はつらいよ」シリーズ全48作の放映が、ついに終了。

 最終回作品は、「寅次郎 紅の花」であった。

この作品では、冒頭に岡山県の美作地方、勝山、津山などが登場した。

締めくくりに、なじみのある地方が登場することは、なんとなく面映ゆく感じた。

寅さんは、現実離れした人、既成の常識や概念を超越した滅茶苦茶な人である。

 それでも山田監督は、「滅茶苦茶なるがゆえに、非常時には大活躍ができる人」ともコメントしている。

また「思春期」について、監督が自分の体験として説明していたのは、

「ああなんと素敵な人かと惚れ込んで、すぐに俺のようなものでは到底幸せにできないと諦める」

この間たったの30秒だったそうなのである。

寅さんの心境も、このようなものであると言う。

さらに、映画の制作にあったって、

1. まず映画の構想を組み立て
2. マドンナを決め
3. 原作・脚本を書く

のだそうである。

なにしろ、48作中39人のマドンナが登場するのである。

失恋48連発なのか、39連発なのかはよく判らないが、

寅さんは、とにかく不器用で「永遠の思春期」を過ごしていると言う。

なんと素晴らしいことであろうか、羨ましき限りである。

我々観衆は、喜劇と失恋という悲劇とが織り成す場面から、元気や活力をもらっているのである。

「トップにならなくてもいい、日本人らしく生きたい」と訴えたいと監督は言ったが、

小生は一人旅で、「永遠の思春期」を過ごしたいと念願している。