12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
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変わった小説

2007年06月08日 06時01分28秒 | Weblog

 友人にメールで教わった本(図書館にあった)、田中啓文著 ㈱集英社発行
「笑酔亭梅寿謎解噺」と「笑酔亭梅寿謎解噺2」の2冊を、面白く読んだ。

筆者は、1962年生まれ、働き盛りの世代である。
ジャズ・上方落語・小劇団の芝居・宝塚歌劇・ビールなどをこよなく愛する人と、紹介してあった。

鶏の鶏冠(トサカ)のような髪型の突拍子もない若者が主人公。

各小編の題名は、上方落語の題と同じであるが、内容は、いたって現代風になっている。

奇妙な物語なのであるが、落語の話に合わせているような筋書きとなっている。

気楽にすらすらと読める、面白かったが、癖のあるエンターテインメント本である。

上方落語に多少の知識があると、更に楽しめるようである。

 2冊で、合計14編の短編小説である。

(一冊目)
1. たちきり線香
2.らくだ
3.時うどん
4.平林(たいらばやし)
5.住吉駕籠(すみよしかご)
6.子は鎹(こはかすがい)
7.千両みかん (二冊目)

(二冊目)

8.蛇含草(じゃがんそう)
9.天神山
10.ちりとてちん
11.道具屋
12.猿後家(さるごけ)
13.抜け雀(ぬけすずめ)
14.親子茶屋

丁度、若者たちの音楽に接するような感触であった。

面白くは感じるのであるが、それと言って感銘・感激にまでは至らない、何か釈然としないのである。

これ以上の論評は、小生には出来ないのである。

世代の差をかんじさせられたのである。

翻って考えてみると、友人は、小生より遥かに若者世代に近いのであろうと思い知らされた。