「介護は第二のハネムーン 夫の愛」 クローズアップ現代6月20日(水)放送より。
先月下旬、芥川賞の選考委員などを務めた作家の大庭みな子さんが亡くなった。
それまでの11年間半身不随の生活を支えてきたのは、夫の利雄さんの献身だった。
エリート技術者だった利雄さん、妻が倒れるやすっぱりと自分の夢を諦め妻の介護に専念してきた。
慣れない男の介護、七転八倒の介護と夫婦の葛藤、その軌跡が利雄さんの介護日記に克明に残されている。
日誌の結論は「介護はセカンドハネムーン(第二の蜜月)」と書かれていた。
妻の病が本当に互いを理解させ、向き合うきっかけを作ったという。
途中から見たので全貌は、不明であるが、
1.妻の病が本当に互いを理解させ、向き合うきっかけを作った。
2.日誌の結論は「介護はセカンドハネムーン(第二の蜜月)」。
3.夫婦から肉親に変貌。
この三点は、小生の同感するところである。
小生の場合には、病気看護に類するもので、介護とは多少異なる点もあるのだろうが、妻との相互理解が進んだのは、まさに、妻の病からであった。
対等な立場では、張り合うことのほうが多く、理解しあうより、競い合うような場面のほうが多かったように記憶している。
ひとたび、片方が弱者の立場になると、あらゆる場面でかばう(思いやる)ことが前面に出るように変わったのであった。
健康なときに、このような心境に至れなかったことを、悔やんでいるのである。
4年が過ぎて、ようやくこの種のことが書ける心境になったのである。
仮の話としてでよい、相手の寿命が、残すところあと3年しかないと仮定して、連れ合いに接してみて欲しい。
思いやりやいたわりが、懇々と湧いてくるはずである。
こんな発想が、「連れ合い大切運動」の原点・原動力となるであろう。