小生のような要領の悪い人間は、仕事だけの単細胞生活を過ごしてしまい、空白の四十年と言っても過言でない会社員時代を過ごしてしまった。
この空白の時代を補完する意味でも、楽しんで聞いている番組が「特集・わが人生の歌語り、作家…五木 寛之、【きき手】須磨佳津江」である。
日曜の早朝分は「昭和54年頃」の歌であった。自分の年齢が38歳くらいの頃で、今から約30年ほど前のことである。
この当時は、高炉送風機や炉頂圧回収タービンという製鉄所の高炉に関係する機械の設計部署にいた。深残業が当たり前の時代で、当然ながら自分の個人的な時間はほとんどなく、この種の歌をゆっくり聴いた記憶もあまりない頃だった。
「ドラエモン」や「異邦人」などが放送されたが、本稿では松坂慶子の「愛の水中花」を引用してみた。キュートでスレンダーで妖艶な彼女が甦るのである。小生にもやっとゆっくりしみじみと聞けるときが来たのである。
<!-- 愛の水中花 -->