10月1日の読売新聞1面に、気になる記事が出た。
「こもりっきりあかん」と積極的にアルツハイマーに向き合っている東京八王子の辻井弘さん(79)のことである。
初期のアルツハイマー型認知症と診断されたのが71歳のときであった。以来、認知症の薬を飲みながら、毎日、講演会や図書館に出かけている。
「社会に出て人と話すことがいい」と医者に言われたのが、動機だった。前向きに認知症と向かい合う勇気ある人である。
8月時点で、認知症高齢者が300万人を超えるとの厚生省の推計がある。65歳位以上の総人口の十分の一である。
誰もがなる可能性がある。避けてばかりいてはいけないのである。辻井弘さんのように、正面から向き合う積極性が必要であると改めて考えた。
追記;
本日は、「つつじ会」という老人会主催の入浴と昼食とカラオケの会に参加する。昨年は生憎と都合がつかずこの種のイベントに参加出来なかったので、今年が初めての参加となる。
開催場所は、瀬戸内海国立公園の一角を占める位置にある、天平時代に創建された由加山蓮台寺と由加神社の門前にある倉敷由加温泉ホテル 山桃花である。
老人会に参加しているのは、この地区の老人の僅か一握りの人達である。その一握りの内の更に一部が参加しているのが、この種のイベントである。
元気で意欲があって、都合がつかなければ参加できないのである。・・・参加者の顔ぶれがどうしても固定化しているのである。
元気な老人は沢山いるのだが、それぞれに事情や思いがあるのだろう、固定化された参加者となっているのが、なんとなく気になっている。