「でもどり」という言葉を辞書で引くと、「出戻り」と書くことが判る。そして意味は、
1)結婚した女性が、離婚して家に帰ること。
2)一度出た職場などにもう一度戻ること。
3)出航した船が、出た港に引き返すこと。
この言葉に対応する「類語」を調べると多数出てくるが、もう一つぴったりの言葉を見つけることが出来なかった。
なぜこの言葉を調べたかといえば、この癌病棟では、ほとんどの患者が「出戻り」患者であるということに、驚いたからである。
小生は、初めての治療だから、いわゆる「初心者患者」に過ぎないのであるが、他のほとんどの患者さんたちは、「半年前入院」、「1年前・・・」、「1年半前・・・」、「2年前」・・・とにかくきりがないのである。さらに、驚くのは「1年半で6回入退院を経験した」などという猛者もいるのである。
言い換えれば、がん治療が如何に難しいかを言い表しているのである。
小生も、これから何度入退院を繰り返さねばならないのだろうと、憂鬱になるのであるが、これも定められた運命である。
早期発見・早期治療で完治すれば一度の入院で済むのである。とにかく、こまめに検診を受診することが、何より大切である。
読者諸氏よ、是非検診を励行されるように!