入院していた大学病院には、幸いに院内図書館が併設され、市民ボランティアで運営されている。
小生はちゃんばら小説が大好きである。それ故、佐伯泰英の「居眠り磐音江戸双紙」シリーズや司馬遼太郎・池波正太郎・藤沢周平などなど手当たり次第に読んでいた。
院内図書館を併設した病院に入院した経験がなかったこれまでの入院では、子供達に都度ど自宅にある本を運んでもらうという手間を生じたのだが、これが不要となったため、入院患者自身の独立性がかなり高くなった。
洗濯を有料の洗濯機と乾燥機を駆使することにより可能になったので、現金の補充以外には子供の手を煩わせることなく、数ヶ月程度の入院に耐えることが可能になった。
入院費はカード支払いが可能であるが、洗濯機関係の有料設備に使用するカードの購入や院内にこれも併設されている各種自動販売機、売店、食堂、理髪店、寿司屋、喫茶店・・・などなど、現金支払いが避けられない店が多く、銀行カードを子供に預けていた関係で、どうしても現金の補充が避けられなかったのだが、これも、銀行カードを携帯すれば簡単に解決できるのである。