田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

食の安全問題の本質(2)

2008年12月03日 19時52分50秒 | 平和
知識が不完全だとそこに不安が生まれるのは当然である。とくに、秘密が横行し、そこに悪意が付随しているとすれば、情報、知識が信ずることができなくなり疑心暗鬼となる。BSE問題はそのような事例の一つであった。アメリカ産の牛肉が怪しい、疑うに足る証拠もある、しかし相手は否定している、しかしその理由も根拠も納得出来ない。肝心なことが意図的にぼかされている。BSEの本当の原因は科学的には分からないとされている。けれども、どうしたらBSEになるかは、肉骨粉を食した牛が罹患するという因果で分かっている。危険部位も分かっている。それを取り除けばいいことも理屈では分かっている。けれども、アメリカの食肉業者がそんな面倒くさいことをする相手ではないという疑いをぬぐい去ることができない。肝心なことは置いてきぼりである・・。あらゆる権力が示し合わせて「本当のことは分からないのに、安全という結果に同調することだけを強要する。人々はこの不安の構造の中に存在していると疑っているので不安が増す。これが現代の不安である。」(内山節、「里という発想」より意訳) . . . 本文を読む

はめ手と自然な手

2008年12月03日 19時34分47秒 | 時評
私は子供の頃から新聞将棋を見るのが好きで、それが今でも続いてテレビ将棋は欠かさず見ています。完全な下手のヨコ好きなのですが、駒の働きと動き方のルール、そしてゲームの帰趨を決めるヨミや決め技などや、終盤の知的捻り合いには本当に惹かれるものがあります. . . . . 本文を読む

曲がり角にある経済学

2008年12月03日 01時09分38秒 | 時評
北朝鮮がらみの情報に接すると、なぜ21世紀になっても人類は幸せに暮らせる秩序を作れないのだろうと気が滅入ります。  人類の進歩という面で見ると、人類は幸せに暮らせる技術や知識を十分に持てるまで成長したのですが、そういう技術や知識が人類全体に供給されないで、誰かが誰かを支配するために使われているのです。戦争や内乱、騒擾は秩序が保てなくなったときに暴発します。世界に貧困や戦乱で苦しむ地域があるということは、地球で人類が幸せに暮らせる秩序が全く未完成なためです。 . . . 本文を読む

九条の会・・・戦争をしない国への決意を

2008年12月03日 00時55分32秒 | 平和
いま、静かにあなたに問いかけます 戦争をしない国に、あなたに出来ることは?私はふと、「憲法」のありがたさを感じることがあります。 戦後62年、平和が続いたおかげで、徴兵もされず、海外派兵もされず、こうしてあなたとも出会え、交歓できました。今日まで穏やかに老いていくことが出来ました。これは憲法のおかげかなと思います。 戦争が後一ヶ月続いていたなら、死んでいたに違いないと思う時もあります。死んでいれば私は享年7才です。妹は享年3才です。そしてもしかしてどちらも無縁仏になっていたことでしょう。そういうあなたも、あなたのご両親もご兄弟も等しくそうであったかもしれません。 . . . 本文を読む