ものは考えようである。今世の中が暗くなっている時、えてしてわれわれの心象に浮かぶことは「守る」という言葉を選ぶ心理である。もちろん「守る」ということは絶対的に要求されることが多い。生活、健康、家族、環境、雇用、独立、企業・・・など現在危険がいっぱいである。守らないでよいということではない。民主主義、憲法・・これらも守り抜きたい。
そのことを前提とした上で、「創る」という次元でこれらのことを発展的に考えたい。創ることが守ることを含むことになるケースが多い。スポーツは攻守という反対の概念の統一したものだ。守るは攻めることなりということは真実だしその逆の攻めるは守ることなりと言うことも真実だ。
今この世の中を暗くしていることは何かということについては、「不安」という言葉が一番適当ではないかと思う。目に見えるもの、目に見えないが未来に見えてくるものなどに生き残ることができるのかどうかと言う究極の心理状態の中でのおびえである。生活、健康、家族、環境、雇用、独立、企業・・・などすべて不安に満ちていると言える。
だとすれば、どうすれば不安が解消するのか。現代に突きつけられている問題であり、おそらく100年に一度といわれる世界の経済危機はこれらの問題をすべて含み、複雑に絡んで存在しているだろう。
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明治生まれの親父がよく言っていた。酒というものは人と人との融和に欠かすことのできないものだ。そしてさらに「酒を飲めない人は気の毒だ」と。酒を知らないで何の人生かと言わんばかりに。子供のころ聞いた時にはそのことは何のことかわからなかったが長じて会社勤めをしてみると酒というものがいかにすばらしいものであるかが、最初は「理屈」としてそしてしだいに「理屈抜きに」分かるようになった。 . . . 本文を読む