龍体力学覚え書き

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エマニュエル・トッド「問題は英国ではない、EUなのだ」

2021-05-26 23:15:24 | book
エマニュエル・トッド著「問題は英国ではない、EUなのだ」を読了。

「好きとか嫌いとか、良いとか悪いとかいったア・プリオリな思い入れから自由な観察者でいるとき、表面的には複雑きわまる歴史的現実の中に非常に単純な一種の法則のようなものが見えてくることがあるのです。」

この上の文章の中の「歴史的現実」を、脳内で「中央競馬の出走表」と入れ替えてみると、しみじみと心に響いてくるものがある。

これが日本の競馬と向き合う上ではとくに大切だな・・・と。

ヨーロッパの問題だけでなく、東アジア、もちろん日本に対する処方箋も書いてあるが、(日本は)少子高齢化という人口問題の解決に移民を受け入れなきゃ・・・というのは、さすがにちょっと。

ウクライナとロシアの例をあげている移民の成功するパターン(ウクライナの政情不安に伴いロシアへ流入する移民は、言語もそれなりに適合できるし教育水準が高いのでロシアにとって美味しいと・・・)に全然合致しないじゃん。

メリットよりもデメリット大。入れる移民との「差」をなくすために、愚民化教育や程度の著しく低いTVでのお笑い番組氾濫などを仕掛けているとも言えるのだろうが・・・。

(明治維新以後。そして輪をかけて第2次大戦後、とどめはプラザ合意以後の)この腐った植民地、どうしようもないですわな・・・と日本人が無意識に感じていればこそこういう事になっているのだから、「それ」に対して「枠組みの変化」とも言える劇的なものでもないと移民を入れたところで本質的にポジティヴな方向に行くのは無理でしょ。

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