WEリーグ第11節、セレッソは広島をホームに迎えましたが完敗に終わりました。これでウインターブレイク再開後、未勝利が続き順位も下位に低迷となっています。
セレッソは広島と同じ4-4-2でしたが、完成度やフィジカルの強さで下回りました。
セレッソの攻撃時に、広島はセレッソの2センターバックに2FWを当てて守備をするため、セレッソはセンターバックからのビルドアップがままならない状態でした。サイドバックにパスを出しても、サイドバックが外に張っているため、広島のサイドハーフに詰められてボールをロスト、前線にボールを出してもボールは収まらずロストするためボールは広島が握る展開となります。
一方、セレッソは守備時に前線からプレスをしますが、広島はセレッソの2FWよりも多い枚数で余裕をもってボールを回したり、GKを使って1人余らせるなど、どうやってビルドアップをするのか仕込んでいました。また困ったときはセンターFWにボールを当てると必ずキープをしてくれるためセレッソのプレスをやすやすと回避することができました。このため余裕をもってゲームを支配しました。
広島の攻撃はセンターFWのポストプレーから左右にボールを回しながら、最終的に左サイドMFのなでしこジャパンの中嶋がセレッソのサイドバックと1対1になるシチュエーションを作って、中嶋選手が左サイドを突破してクロスを入れて得点を決める型で攻撃していました。セレッソの2失点はいずれもこのパターンでした。広島は選手全員が一致して動いているのでチームとしてはるかに上でした。
鳥居塚監督はセレッソの選手の判断が遅いことをコメントで述べていますが、広島のような攻撃パターンがないため、選手の判断が遅れるのだということをまざまざと見せつけられました。現状ではヨーロッパやオーストラリアの代表クラスの大型センターFWを獲得しないと難しいでしょう。
セレッソは77分からシステムを3-3-2-2に変更しました。システム変更により一人一人の役割がはっきりしたこともありボールを握って攻撃を続け、局面を打開することができました。広島が面食らったということもあったのでしょうが、3バックのほうがセンターバックの選手も落ち着いてビルドアップができていました。選手の頑張りを生かす意味でも今後は3-4-2-1(守備時は5バック)のほうがいいかなと思います。
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