昨晩は九良賀野の「辰様」に銀座でご馳走になったイサさんたち、東京滞在の時も残り少なくなりました。
『都見物日記』(六)‥‥ ⑤
五・一六 今日も六時に起き、天気は先ずよし。八時に飯、何かと今日はせわせわ敷 夜前(※ヤゼン=昨晩)より色々の片付、荷造りおかか様とおわさ(←※傍点有り)いたし、何もいろいろ片付いたし候也。
十二時頃に島津お染様、いろいろおみやものお持ち越しにてお出にてうれ敷、色々お話し致し 二時頃お帰り遊ばされ、私共三人 昼飯にそばたべに行き 直(スグ)と帰り候得ば、佐原よし殿、母と同道にて参られ、これ又みやげ物持ち越しの事に候得ば、轟殿 着物一枚下され大喜びに候(十六日の分つづく)
十七日休養、十八日新橋発 横浜へ(若)
佐土原島津氏のお染様、この日わざわざお土産を持って京橋区加賀町の宿屋までお出でになったようで、イサさんも本当に嬉しそうですね
入れ替わりで午後にお出での佐原芳どのは、6日の日記に登場し、9日午後には宿屋まで来られ夜8時までお話されています。この日は轟に着物までお土産として下さって、一体どういう方なのでしょうね?
次からは第七章。16日の続きから始まります