第六章は、東京から少し足を伸ばして日光への旅路から始まります
『都見物日記』(六)‥‥ ①
五・一一 今日も天気よし。又六時過ぎ起き早飯しまい、本日より上州日光山へ参詣致すつもりにて 九時二十分より出掛け、通り町より馬車にて上野停車場迄ゆき、十一時出ぱんのには ちと早目にて 下の茶屋にて茶のみ、其所よりちんとすし買入、十一時過汽車にのり、又色々珍らしき所を眺め申候。宇都宮と申所まで汽車にて、これから又 馬車にて日光まで行き 夜九時に宿屋に着、皆々風呂に入り十時過に飯、酒少々のみ 夫よりいねかたにて候。神山と申す宿屋也。
今日はこれだけ。移動日ですね。
朝早く起きて、京橋の宿屋を9時20分に出掛け、上野駅まで馬車で移動、早目に着いたのでちょっとお茶して、11時過の汽車に乗り窓からの眺めを楽しみつつ宇都宮まで。
宇都宮の駅から今度は馬車で日光まで移動。夜9時にようやく宿屋「神山」へ着いた、と。
お風呂に入って、晩御飯は10時過になりましたか。一日がかりの移動、大変ですね
明日は日光山参詣、お天気、良いといいですね