☆☆ゆきのおと Yuki's Note ♪☆☆

☆名越(なごや)左源太時敏の玄孫が綴る日々のあれこれや家族の歴史. 
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「5月20日 神戸、そして大阪へ」

2020-05-20 14:29:47 | 『都見物日記』

 船旅も楽じゃない‥‥と言ってる間にも確実に船は神戸に着き、御三方は更に大阪梅田の宿屋へ移動です。

 

『都見物日記』(七)‥‥ ⑤

 五・二〇  今日も天気よし。矢張船にてごろごろといね続き也。朝飯も得食べず気分勝れず海も穏やかに候得ども 近き所も見る事も出来ず、此節は先日よりの吟味通りにいきませんと申す事也。

 夕方に もはや神戸に着(ツク)。至極の海も静にて仕合せに存候。 薩摩屋と申す汽船問屋へ上り 茶飲み、直(スグ)と荷物も此宿に頼み、又すぐ停車場迄 車にて行候得ば、八時の汽車 今晩出た跡にて暫く其所に休み居り候、此所は三宮停車場也午後十時前 汽車に乗り 大阪迄の内に五ヶ所計りに五分位宛とめ候に、皆其処より下る人有り乗る人有り、十一時過には大阪梅田停車場へ着、又いつぞやの増元と申す宿屋へ参り、今晩はゆるゆるとやすみ候也。

 

 「先日よりの吟味」とは5月13日の「帰りには決して酔いはしませんとな」などと川上の御母様と話していた事

 ようやっと神戸に着いて、一休みのお宿がまたまた「薩摩屋」さん!! 鹿児島の上町 堂の前煙草屋の嫡子の、ではない、

 4月21日に兵庫入りした時の「薩摩屋」さんと同じ所だと思われます。「此処もよき宿屋にて候」と記していました。

 三ノ宮から汽車で大阪梅田まで移動、宿泊は「いつぞやの」とありますが、往路4月22日に泊まった「増元」でした。

 


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